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〈WHYNOTコレクション第1弾〉伝説の日本制作ジャズ・レーベルの作品が復刻

WHYNOT

伝説の日本制作ジャズ・レーベル〈WHYNOT〉作品が復刻!!

WHYNOTとは?
ジャズ評論家、悠雅彦がトリオ・レコーズの協力を得て1975年に立ち上げたレーベル、ホワイノット。「とにかく優秀なミュージシャンで、若くて、しかも、今後伸びるであろうと自分で予測した人の作品を中心に出そう」という思いのもと、シカゴのAACMやニューヨークのロフトに赴き、インディペンデントな活動をするアフリカン・アメリカンのミュージシャンと交流を持ち、録音/制作を重ねた。当地で話題になっていたミュージシャンの作品を世界に先駆けてリリースしたり、録音の機会に恵まれなかった優れたミュージシャンを取り上げたりと、そのカタログは世界的に見て貴重なものになっている。ここに初リーダー作を残した者、復帰作を残した者、唯一作を残した者。ラインナップの充実度、そして各々の作品のクオリティは圧倒的だ。レーベルは断続的に1988年まで続き、計22枚の作品を制作した。この度は1975年から1977年にかけてリリースされたレーベルの第一期の作品を中心に、1980年代の作品までを視野に入れた包括的なCD化となる。

〈WHYNOTコレクション第1弾〉
2021年最新デジタル・リマスタリング、新規解説、ボーナス・トラック収録

Walt Dickerson『テル・アス・オンリー・ザ・ビューティフル・シングス』
"人を惹きつけずにおかぬスピリチュアルな雰囲気"。プロデューサーである悠雅彦はウォルト・ディッカーソンの人となりをこのように評している。実に10年振りのリーダー・アルバムとなった本作。トリオによる演奏はインプロヴィゼイションが主体だが、取り出したメロディを中空に並べてゆくような幻想的なムードに包まれている。


George Cables『ホワイノット +1』
1970年前後にアート・ブレイキー、ソニー・ロリンズ、ジョー・ヘンダーソンらのグループで頭角を現わしたピアニスト。このファースト・アルバムではトリオ編成で遺憾なく実力を発揮している。疾走する「Ebony Moonbeams」、代表曲のひとつ「Quiet Fire」、ディープでクールな「Why Not?」など、駄曲なしの全5曲。この弾力とグルーヴ感は並じゃない。


Air『エアー・ソング』
世界に先駆けてエアーの作品を制作したのはホワイノットの大きな功績のひとつである。シカゴのAACMから育った強力なメンツからなるトリオで、当時はニューヨークのロフト・シーンで活躍していた。前衛ジャズが新たな局面を迎えていたこの時期、その先に訪れるものをいち早く匂わせたグループだった。セカンド・アルバムも同レーベルが制作。


Muhal Richard Abrams『アフリソング』
AACMの首領、リチャード・エイブラムス。本作はシカゴのデルマークからリリースされた3作品に続くアルバムで、初のソロ・ピアノ作品である。オリジナルの7曲を収録しているが、これが実に素晴らしい。ごく滑らかなタッチで紡がれる簡潔で美しいメロディは、まるで小高い丘の連なりのよう。エイブラムスがその才を見せつけた秀作である。


Joe Bonner『トライアングル』
ファラオ・サンダースらとの共演で知られるピアニスト。疾走感のあるタッチで奏でられる瑞々しいメロディの連なり。トリオ編成で味わうボナーのピアノはまた格別である。クリント・ヒューストン、ビリー・ハートとの相性も良く、「Triangle」や「The Wind & The Rain」といった自身のオリジナルでは、完璧ともいえるボナー・ワールドを作り上げている。


Joe Lee Wilson『シャウト・フォー・トレーン』
自身でロフト、レディース・フォートを運営するなど、シーンを支えたヴォーカリスト。悠雅彦は「ジョー・リー・ウィルソンの作品を制作することがホワイノット設立のひとつの動機だった」と述べている。その思いに応えるかのように、激烈な「Mode For Trane」、情感豊かな「Song For My Father」、爽快な「Four」など、非常に充実した作品となった。


Ted Curson『ブルー・ピッコロ +3』
モダン・ジャズ・ギターの開祖であるチャーリー・クリスチャンゆかりのナンバーを採りチャールズ・ミンガス・グループなどで活躍したトランぺッター。ブラックネスが横溢する作品が並ぶホワイノットのカタログ中ではやや異彩を放つ本作。オーソドックスともいえるバップ・スタイルだが、オリジナル曲を中心にワンホーンでキリッと決めている様は実に痛快だ。セシル・マクビーやエアーのドラマー、スティーヴ・マッコールが参加。


Donald Smith『ラヴ』
兄であるロニー・リストン・スミスのグループではヴォーカルを担当したが、元来はピアニストとしてアート・ブレイキー、ビリー・パーカー、アンドリュー・シリルらと活動していた。セシル・テイラーやマッコイ・タイナーに影響を受けたというプレイは力強くエモーショナル。前衛的な面を見せつつも、随所に美しいメロディが閃く。これが唯一のリーダー作。


タグ : ジャズ復刻&発掘 リイシュー リマスター

掲載: 2021年04月13日 16:04