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グレン・グールド『J.S.バッハ: ゴールドベルク変奏曲1981~未発表レコーディング・セッション・全テイク<完全生産限定盤>』(11枚組)

グレン・グールド

グレン・グールド生誕90年・没後40年特別企画
ゴールドベルク変奏曲1981年録音発売40周年記念リリース
グレン・グールド・アーカイヴズ・シリーズ

完全生産限定
ソニー・ミュージックジャパン限定特典:日本語スぺシャル・ブックレット封入
ソニー・ミュージックジャパン出荷分にのみ、グールド研究の第一人者宮澤淳一氏による解説、英文ライナーノーツの日本語訳などを掲載したスペシャル・ブックレットを封入

グレン・グールドの生誕90年・没後40年、そして1981年録音の「ゴールドベルク変奏曲」発売40年を記念して、これまで未発売だった約10時間にわたる全セッション・テイクが初めて公にされる。聴き手はこの伝説的かつアイコニックなアルバムがどのような過程で制作されていったかをつぶさにテイクごとに一音一音辿っていくことができる。

グールドが1955年のデビュー録音となった最初のゴールドベルク変奏曲を録音した時、アナログ・テープによる録音が開始されてからまだ数年しか経っておらず、テープ自体も高価だったため、録音は各テイクを仕上げることにフォーカスされていた(その模様は2017年に「Glenn Gould - The Goldberg Variations - The Complete Unreleased Recording Sessions June 1955」(7CD+LP) 完全生産限定盤 [EU輸入盤]として発売済み)。一方1981年の再録音では、様相が一変していた。新しいテクノロジーとしてデジタル録音が導入され、それに加えて複数のアナログ・レコーダーを駆使してセッションの模様が克明に記録された。またブリューノ・モンサンジョン率いるビデオ撮影クルーが「グールド・バッハ三部作」の最終作として全曲を撮影しており、CBSによるオーディオ・レコーディングと独クラザートによるビデオ撮影とを兼ねたセッションでもあった。

CD10枚にわたって、グールドとCBSのプロデューサー、サミュエル・H・カーターによるやり取り、別ブースにいるブリューノ・モンサンジョンのコメントなどを交えつつ、順を追ってすべてのテイクが収録されており、グールドがどういう順序で全曲を仕上げていったかを追体験することができる(使用されたのはデジタルではなくアナログ・マスター)。グールドは、各テイクでの自らの演奏の出来を瞬時に判断し、しかも正確に記憶しており、各変奏をレコーディングする際、必ずその前の変奏のテイクの最後の部分をプレイバックしてテンポや表情を確認してから弾き始めていることから、この2回目の録音に当たっては、作品全体の構造を強く意識していたことがよくわかる。また映像用にやや演奏にメリハリを付けることもあり(セッション中にグールドが「これは映像用の演奏」と指定する場面もある)、ビデオ用の演奏とレコーディング用の演奏の違いも明確に把握していた。

また今回録音台帳を調べ、また実際のセッション・テープを検分することで、プロデューサーとしてグールドとともにクレジットされているサミュエル・H・カーターが参加できないセッションにおいて、別のプロデューサーが参加していたことが明らかになった。当時29歳だったアメリカの作曲家、リチャード・アインホーン(エインホーンとも/1952年生まれ)がそれで、カーターが体調を崩した2日間分のセッションのディレクションを担当している。

DISC 11には最終的に編集された全曲演奏が収録されており、2002年にルイーズ・デ・ラ・フエンテによってアナログ・マスターから再編集されたDSDリマスター版が採用されている。

216ページにわたるオールカラーのハードカバー・ブックには、リチャード・アインホーンによるエッセイ、リイッシュー・プロデューサー、ロベルト・ルスとマルティン・キストナーによるテクニカルノートのほか、さまざまな写真、社内資料、セッションでのやり取りのスクリプトが各変奏の楽譜とともに掲載され、音楽の進行を追いながら、セッションの模様を容易にたどることができるように配慮されている。

パッケージ仕様:縦30cm x 横30cm x厚み2.2cm 216ページ・ハードカバー・ブック仕様/オールカラー(CDはブック内のディスクホルダーに収納)
重量1.3kg

ソニー・ミュージックジャパン限定特典:日本語スぺシャル・ブックレット封入
ソニー・ミュージックジャパン出荷分にのみ、グールド研究の第一人者宮澤淳一氏による解説、英文ライナーノーツの日本語訳などを掲載したスペシャル・ブックレットを封入

グレン・グールド

収録内容
バッハ:ゴールドベルク変奏曲 BWV 988

[セッションでの対話に登場する人物]
グレン・グールド(ピアニスト)
サミュエル・H・カーター(CBSマスターワークス・プロデューサー)
リチャード・アインホーン(CBSマスターワークス・ディレクター)
ブリューノ・モンサンジョン(映像監督)ほか

[録音]1981年4月22日~25日、5月12日~16日、19日、29日、ニューヨーク、コロンビア30丁目スタジオ

<CD1> [74:32]
1981年4月22日&23日のセッション
1-2. アリア:テイク1
3-10. 第1変奏:テイク1~4
11-20. 第2変奏:テイク1・2・4・5・7
21-28. 第3変奏:テイク1~4
29-34. 第4変奏:テイク1・5・6
35-42. 第6変奏:テイク1・3・5・6
43-46. 第7変奏:テイク1・2
47-56. 第9変奏:テイク1~5
57-74. 第10変奏:テイク1~8・10

<CD2>[69:01]
1981年4月23日のセッション

1-35. 第11変奏:テイク1、インサート1(テイク1~4)、インサート2(テイク1~3)、インサート3(テイク1~9)
36-59. 第12変奏:テイク1~8、インサート1(テイク1~4)
60-69. 第13変奏:テイク1・2、インサート1(テイク1・3・4)、テイク3・4
70-73. 第14変奏:テイク1・2
74-79. 第15変奏:テイク1~3

<CD3>[65:48]
1981年4月24日&25日のセッション

1-19. 第16変奏:テイク1~3、第2部(テイク1・2)、第2部インサート1(テイク1~4)
20-25.第17変奏:テイク1~3
26-45. 第18変奏:テイク1~10
46-47. 第8変奏:テイク1
48-57. 第3変奏:リメイク テイク1~4・6
58-73. 第1変奏:インサート テイク1~3・6~10
74-79. 第2変奏:インサート1 テイク1~3
80-93. 第4変奏:インサート1 テイク1~3、インサート2 テイク1~4

<CD4>[42:51]
1981年4月25日のセッション

1-11. 第6変奏:インサート1 テイク1~5
12-37. 第7変奏:インサート1 テイク2~4、
インサート2 テイク1、
インサート3 テイク1、
インサート4 テイク1~3、
インサート5 テイク2~5
38-51. 第9変奏:インサート1 テイク1~4、インサート2 テイク1~3
52-73. 第10変奏:インサート1 テイク1・2、インサート2 テイク1~3、インサート3 テイク1~4
74-87. 第12変奏:インサート1 テイク1~4、インサート2 テイク1~3

<CD5>[42:10]
1981年4月25日のセッション

1-17. 第13変奏:インサート1 テイク1・2、インサート2 テイク1~4、インサート1 テイク3・4
18-39. 第14変奏:インサート1 テイク1~4、インサート2 テイク1、インサート3 録音用テイク1・2 ビデオ用テイク1・2
40-45. 第16変奏:インサート1 テイク1~3
46-75. 第17変奏:インサート1 テイク1・2、インサート2 テイク2~9、インサート3 テイク3~5、インサート2 テイク10・11
76-89. 第8変奏:インサート1 テイク1~3、インサート2 テイク1・2、インサート3 テイク1・2

<CD6>[56:41]
1981年5月12日のセッション

1-15. 第19変奏:テイク1~7
16-17. 第21変奏:テイク1
18-31. 第22変奏:テイク1~5、インサート1 テイク1・2
32-65. 第23変奏:テイク1~4、インサート1、テイク1~6、インサート2 テイク1~6
66-68 第24変奏:テイク1~3
69-70. 第25変奏

<CD7>[50:54]
1981年5月13日のセッション

1-7. 第25変奏:インサート1 テイク1~3
8-34. 第26変奏:テイク1~15
35-50. 第27変奏:テイク1~4、インサート1 テイク1~4
51-70. 第28変奏:テイク1~4、
インサート1 テイク1・2、
インサート2 テイク1・2、
インサート3 テイク1・2
71-80.第29変奏:テイク1・2、インサート1 テイク1・2、インサート2 テイク1
81-82. 第30変奏:テイク(番号なし)
83. 第29変奏:インサート2、テイク2
84-85. 第30変奏:テイク(番号なし)
86. 第29変奏:インサート2、テイク3
87-88. 第30変奏:テイク(番号なし)

<CD8>[69:25]
1981年5月14日&15日のセッション
1-11. アリア・ダ・カーポ:テイク1、インサート1 テイク1・2、インサート2 テイク1・2
12-28. 第20変奏:テイク1~11
29-38. 第5変奏:テイク1~5
39-42. 第26変奏:インサート1 テイク1・2
43-54. 第27変奏:インサート1 テイク1~3、インサート2 テイク1~3
55-58. 第29変奏:インサート1 テイク1・2
59-78. 第24変奏:リメイク テイク1~10
79-84. 第30変奏:リメイク テイク1~3
85-90 アリア:リメイク テイク1~3

<CD9>[57:54]
1981年5月16日のセッション
1-15. アリア:リメイク2 テイク1~6
16-19. アリア・ダ・カーポ:インサート1 テイク1・2
20-25. 第25変奏:リメイク テイク1~3
26-27. 第20変奏:インサート1 テイク2
28-33. アリア・ダ・カーポ:インサート1テイク2へのインサート テイク1~3

<CD10>[64:25]
1981年5月16日&19日のセッション
1-17. 第25変奏:インサート1 テイク1~3、インサート2 テイク1・2、インサート3 テイク1~3
18-23. 第5変奏:インサート1 テイク1~3
24-33. 第24変奏:リメイク 第2部へのインサート テイク1~5
34-53. 第10変奏:リメイク インサート1 テイク1~4、
インサート2 テイク1・2、インサート3 テイク1~4
54-61. 第14変奏:インサート1 テイク1・2、録音用テイク1・2
62-73. 第25変奏:リメイク インサート1 テイク1~3、インサート2 テイク1~3
74-85. 第8変奏:インサート テイク1~6

<CD11>[51:11]
バッハ:ゴールドベルク変奏曲 BWV 988(全曲/最終編集版)
[アナログ・マスター編集版/DSDマスタリング(2002年)]
1. アリア
2. 第1変奏 1段鍵盤
3. 第2変奏 1段鍵盤
4. 第3変奏 同度のカノン、1段鍵盤
5. 第4変奏 1段鍵盤
6. 第5変奏 1段あるいは2段鍵盤
7. 第6変奏 2度のカノン、1段鍵盤
8. 第7変奏 1段あるいは2段鍵盤。
9. 第8変奏 2段鍵盤
10. 第9変奏 3度のカノン、1段鍵盤
11. 第10変奏 フゲッタ、1段鍵盤
12. 第11変奏 2段鍵盤
13. 第12変奏 4度の反行カノン
14. 第13変奏 2段鍵盤
15. 第14変奏 2段鍵盤
16. 第15変奏 ト短調、5度の反行カノン、1段鍵盤
17. 第16変奏 序曲、1段鍵盤
18. 第17変奏 2段鍵盤
19. 第18変奏 6度のカノン、1段鍵盤
20. 第19変奏 1段鍵盤
21. 第20変奏 2段鍵盤
22. 第21変奏 7度のカノン
23. 第22変奏 アラ・ブレーヴェ、1段鍵盤
24. 第23変奏 2段鍵盤
25. 第24変奏 8度のカノン、1段鍵盤
26. 第25変奏 2段鍵盤
27. 第26変奏 2段鍵盤
28. 第27変奏 9度のカノン、2段鍵盤
29. 第28変奏 2段鍵盤
30. 第29変奏 1段あるいは2段鍵盤
31. 第30変奏 クオドリベット、1段鍵盤
32. アリア・ダ・カーポ
【演奏】
グレン・グールド(ピアノ)

[DISC1~10]
[リイッシュー・プロデューサー]ロベルト・ルス(ソニークラシカル・インターナショナル)
[マスタリング・エンジニア]マルティン・キストナー(ベルリンb-sharp media solutions)

[DISC 11][オリジナル・レコーディング]
[プロデューサー]グレン・グールド、サミュエル・H・カーター
[ディレクター]リチャード・アインホーン
[レコーディング・エンジニア]スタン・トンケル、ジョン・ジョンソン、レイ・ムーア、マーティン・グリーンブラット
[リイッシュー・プロデューサー&DSDマスタリング]ルイーズ・デ・ラ・フエンテ
[リイッシュー・エンジニア]アンドレアス・K・マイヤー
Original Catalog Number: MK37779
Original Release date: August 1982


カテゴリ : ニューリリース | タグ : ボックスセット(クラシック)

掲載: 2022年07月08日 12:00

更新: 2022年08月18日 12:00