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ゴシック・ヴォイシズとアンドルー・ローレンス=キングによる、15世紀イタリアのフランドル楽派の音楽!『フィレンツェの輝き、ブルゴーニュの残響』

フィレンツェの輝き、ブルゴーニュの残響

深い経験と瑞々しい感性に裏打ちされた、15世紀音楽の高雅なる解釈

ルネサンス期の多声音楽は15世紀末から16世紀、すなわちジョスカン・デ・プレ以降パレストリーナを経てジェズアルドやビクトリアの時代がホットゾーンですが、その大発展を準備した「上の世代」つまり15世紀の作曲家たちは、中世とルネサンスの双方に立脚した注目すべき人物が少なくありません。英仏百年戦争やビザンティン帝国滅亡など欧州社会も大きく動いた当時、美術や音楽など芸術諸分野では先進的なフランドル地方から多くの天才が現れ、芸術愛好の為政者や知識人が多かったイタリア半島でも活躍をみせました。
ここではそんな時代のイタリア芸術を象徴する、メディチ家の庇護下で建築や美術の黄金時代を迎えた都フィレンツェが舞台。この都に集ったフランドル楽派の作曲家たちの作品とともに、百年戦争の係争地フランドル地方を征したブルゴーニュ公の宮廷にも仕えていた巨匠ギヨーム・デュファイの作品を多く取り上げ、フランドル楽派初期の栄光がイタリアでいかに花開いていたかを実力派たちの名演で伝えてくれます。

LINNに名盤の多いゴシック・ヴォイシズは今回も少数精鋭の重唱編成で声部の交錯をクリアに伝え、折々に名手ローレンス=キングのハープが時に独奏で、あるいは頼れる伴奏として歌を彩り、遠く中世に遡る宮廷恋愛歌の伝統からの流れを浮き彫りにします。教会音楽と恋愛歌という、聖俗両面にまたがる美の双貌をじっくりお楽しみください。
(ナクソス・ジャパン)

『フィレンツェの輝き、ブルゴーニュの残響』 ~15世紀イタリアのフランドル楽派たち
【曲目】
1. 作者不詳:Terribilis est locus iste 畏怖すべきこの場所よ
2. ギヨーム・デュファイ(1397頃-1474):Mirandas parit haec urbs フィレンツェの都には誉むべき娘たちが
3. フィルミヌス・カロン(生歿年不詳、1460-1475頃活躍):Rose playsante odorant 喜ばしくも薫り高きバラ
4. ヨハネス・オケゲム(1410頃-1497):D’ung aultre amer 他の婦人を愛しながらも
5. オケゲム:Alma redemptoris mater 贖罪主の母なる方よ
6. ロワゼ・コンペール(1445頃-1518):Dictes moy toutes voz pensees おっしゃってください、あなたの思いを隅々まで
7. アントワーヌ・ビュノワ(1430頃-1492):Mon seul et cele souvenir これがわたしの唯一の思い出
8. オケゲム:Aultre Venus estes sans faille 欠けたるところのない、美の女神の化身
9. デュファイ:Lamentatio sanctae matris ecclesiae Constantinopolitanae コンスタンティノープル聖母教会の嘆き
10. 作者不詳:Concupivit rex 王はあなたに美しくあれと願ったのです
11. デュファイ:Du tout m’estoie abandonne わたしは何もかも失った(ハープ独奏による演奏)
12. エーヌ・ヴァン・ヒゼヘム(1445頃-1497):De tous biens plaine あらゆる美徳に満ちた彼女
13. デュファイ:De ma haulte et bonne aventure わたしは気高くも善き幸運に恵まれ
14. アレクサンデル・アグリコーラ(1445/6頃-1506):J’ars de desir わたしは欲望に身を焦がす
15. 作者不詳:Terribilis est locus iste (respond and verse) 畏怖すべきこの場所よ(朗読と応唱)
16. ヨハネス・ティンクトーリス(1435頃-1511):Virgo Dei throno digna 神の玉座に相応しき乙女よ
17. ビュノワ:Terribile fortuna (M’a vostre cueur mis en oubli) 酷い運命に(あなたの心がわたしをお忘れとは)(ハープ独奏による演奏)
18. 作者不詳:Gloria patri (Terribilis est, doxology and respond) 栄光あれ、父と子と/畏怖すべきこの場所よ(栄唱と応唱)
19. デュファイ:Nuper rosarum flores つい先頃、バラが次々と花開き/畏怖すべきこの場所よ

【演奏】
ゴシック・ヴォイシズ
[キャサリン・キング(メゾソプラノ)、スティーヴン・ハロルド、ジュリアン・ポッジャー(テノール)、サイモン・ホワイトリー(バス=バリトン)]

エリザベス・ポール(メゾソプラノ)
スティーヴン・チャールズワース(バリトン)
アンドルー・ローレンス=キング(各種ハープ)

【録音】
2022年1月12-15日、ボクスグローヴ小修道院、チチェスター(イングランド南東部サセックス地方)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2022年11月09日 00:00