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インタビュー

「自分内ブーム」を超えた新世界へ──コーネリアス(2)

音数が少なくても、鳴るべき場所で鳴っていればそれでいい


 ──こういうインタビュー、久しぶりじゃないですか。

そうですね。すごい久しぶりかも知れない。

──前のアルバムからずいぶんブランクが空きましたけど。

うん、でもリミックスとかの仕事が多かったから、暇な時間はそんなになかったけどね(笑)。僕自身あんまり「久々に出す」って感じでもないし。

──じゃあ、自分の中にたまってた「やりたいこと」を詰め込んだ作品、という感じでもないんですか。

レコーディングはいつもやってたんで、そういうフラストレーションがたまることはなかったですね。『Point』のレコーディングも1年以上やってたし。

──今回はドラムの音とアコギの音が特に印象に残りました。音の質感はもちろんですけど、どの位置・どのタイミングで、なにを鳴らすのかということにも細心の注意が払われていて、ある意味、シンプルで優れた家具のような音楽だと思いました。本人としてはいかがです?

 うん。そういうのはあるかも知れない。『ファンタズマ』を出した後、もっと音を整理したいなっていう気持ちが出てきた。『Point』を作る時は、音数が少なくても鳴るべき場所で鳴っていればそれでいいっていう姿勢があったかな。

カテゴリ : インタヴュー

掲載: 2002年06月27日 18:00

更新: 2003年03月07日 19:31

文/川崎 和哉