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インタビュー

板野友美 『Dear J』

 

 

 

人気絶頂のAKB48において、ぶっちぎりの同性人気No.1を誇るのが板野友美。
そんな彼女がシングル「Dear J」で満を持してソロ・デビューを果たす!
同グループから初めて本格的なソロ・デビューをすることを自身はどう考えているのか?
その決意を力強く表明する。また、多くの同性が彼女を支持した理由とは一体どこにあるのだろうか?

 

  

「プレッシャーには強くないです。でも、勝っていかないといけないんです。ここまで来て、負けてられないから」

ミリオン達成、薬師寺奉納公演、選抜総選挙、雑誌の表紙ジャック……。
昨年、数々の話題を振りまき、結成5年にして国民的アイドルに成長したAKB48。
同グループが大ブレイクを果たした要因は何を差し置いても、
<同世代に支持されたこと>。これに尽きる。
5年前、たった7人の観客からスタートしたこのアイドルグループが、
全国の中高生から熱く支持されるなんて誰が想像しただろうか?
あれから5年。シングル発売記念の握手会を覗いてみれば、
十代の熱気で会場はあふれかえっている。

 

AKB48の特徴は男性からの人気に限られていないことにある。
女性からも<可愛い憧れの存在>として支持されていることを忘れてはいけない。
同性人気の受け皿として特に機能しているのが板野友美だ。
彼女は5年前に同グループに応募した初期メンバー。<ともちん>の愛称で知られている。
当時の所属はチームA。前田敦子、高橋みなみ、小嶋陽菜、篠田麻里子といった
花形を抱えるスター軍団だけに、独自の光を放っていた板野といえども、
簡単にセンターを張れる立場にはなかった。

 

 

 ところが、風向きは変わった。AKB48人気が中高生に爆発したのは2年半ほど前のことだが、
それと時を同じくして板野が女性向けファッション誌のモデルを務めるようになると、
同性がともちん支持を打ち出すようになった。
これまでに3冊リリースされ、爆発的なセールスを記録しているファッション・マガジンは
ファッション・リーダーとしての彼女を写し出している。
昨年はベスト・ジーニスト賞、日本ウエディング・ベスト・ドレッサー賞(アイドル部門)を受賞し、
板野とファッションは切り離せないものとなっている。

 

 AKB48おなじみの選抜総選挙でも、昨年は4位に食い込んだ。
現在のAKB48において上位陣の顔ぶれに一矢報いるのはかなり困難なことだが、
前年7位からランクを上げてみせたことは、同性からの後押しなくしては説明できない現象だ。
昨年チームKに移籍すると、総選挙1位の大島優子とともにダブル・センターを張るようになった。
まさに今、板野友美は旬を迎えつつあるわけだ。

 

 そんな彼女がついに、満を持して本格的ソロ・デビューを果たす。AKB48初の快挙だ。
タイトルは「Dear J」。クラブミュージックのテイストを大胆に取り入れたダンス・ナンバーだ。
基本的には可愛らしさを表現しているAKB48の楽曲群とは一線を画し、
大きく針を振ってきたところに作り手の強い決意を感じる。だが、本人はまだ満足していない。

 

 「デビューのお話をいただいて、まずビックリしました。小さい頃からの夢だったから。
カッコいい曲が好きなので、いただいた時は本当に嬉しかったです!
でも、自分的にはまだここをこうしたいとかあるんですよね。
ダンスにしてもミュージックビデオにしても。
自分の実力が理想に追い付いていないなって思って。
ソロ・デビューはもちろん嬉しいんですけど、不安とか悔しさもあって。
納得していないです。これからの課題ですね。」

 

 初めてソロでステージに立つことに戸惑いも抱えているという。
メンバーと分かち合ってきた喜びも辛さもすべてひとりで感じることになる。

 

 「そういうプレッシャーは感じています。誰も助けてくれないんです。
プレッシャーには強くないですけど……、だから自分で勝っていかないといけないんです。
ここまで来て、負けていられないから」

 

 

 

 そもそも彼女の目標はソロのアーティストになること。
SPEED、安室奈美恵、浜崎あゆみに憧れた世代だ。
トップ・アーティストのパフォーマンスに恋焦がれてきた。
AKB48所属以前にキッズ・ダンサーとしてのキャリアを持つ彼女は、
EXILEのバック・ダンサーとして紅白歌合戦でパフォーマンスしたこともある。
まさにそのきらびやかなステージに板野はひとり立ち向かおうとしている。

 

「いつかはソロになりたかったから、今後もソロ活動は続けていきたいです。
そして、私の世代が安室さんや浜崎あゆみさんに憧れてきたように、
私自身が十代代表みたいな存在になれたらいいなと思っています。
もちろんAKB48としてもこれまで以上に精一杯頑張りたいですよ(笑)。
それに、もっといろんな人が好きって言ってくれるような存在になれたらいいですよね」

 

 冒頭でも書いたように、板野は同性からの憧れを一身に受けている。
また、彼女をAKB48のメンバーと知らずにファンになり、
グループに多くの同性ファンを誘導する役割を担っている。

 

 先日、大阪に拠点を置いて活動しはじめた姉妹グループ「NMB48」のメンバー25人にアンケートを
実施したところ、6人の少女が板野に憧れて芸能界の門をたたいたという象徴的な結果が出た。
「自分だとその実感がないんですよ」と本人は謙遜するが、
全国に<板野チルドレン>が誕生している象徴的結果ではないか。
「仮面ライダーW」に出演していたことで、キッズのファンも味方にした。
この「Dear J」がそんなチルドレンをさらに増殖させるに違いない。
かつて板野自身が幾多のアーティストに憧れて、人生を変えられたように。

 

  

 

■NEW SINGLE『Dear J』……1/26 on sale!

SONG LIST
type-A
01.Dear J
02.TUNNEL
03.Dear J OFF VOCAL VER.
04.TUNNEL OFF VOCAL VER.

type-B
01.Dear J
02.Stay by my side
03.Dear J OFF VOCAL VER.
04.Stay by my side OFF VOCAL VER.

type-C
01.Dear J
02.Thank you
03.Dear J OFF VOCAL VER.
04.Thank you OFF VOCAL VER.

DVD
01.Dear J MUSIC CLIP
02.Tomomi Itano Collection (※type-A)
02.Tomomi Itano Interview (※type-B)
02.Making of Tomomi Itano (※type-C)

 

■PROFILE…板野友美 (イタノ トモミ)

国民的アイドルグループ、AKB48のオープニング・メンバーとして活躍し、
幅広い層のファンから、絶大な人気を獲得している彼女が遂に待望のソロ・デビュー。

 

   
記事内容:TOWER 2011/1/20号より掲載

カテゴリ : COVER ARTIST

掲載: 2011年01月20日 12:00

ソース: 2011/1/20

犬飼華 (hana inukai)