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インタビュー

ONE OK ROCK 『アンサイズニア』、『HIS IS MY BUDOKAN?! 2010.11.28』

 

 

 

昨年、大躍進を遂げたONE OK ROCKの2011年がいよいよ幕を開ける。
強力な2アイテムとともに。ひとつは昨年11月に行われた
初の武道館ワンマンを収めたLIVE DVD『THIS IS MY BUDOKAN?! 2010.11.28』。
そして、武道館ライヴで初披露された新曲“アンサイズニア”。バンドの進化と深化と
真価がパッケージされた映像と音源をぜひ同時に体感してほしい。

 

  

「武道館という大きな場所でライヴができた自分たちは、だからこそ溺れることなく努力しなければいけないなと思います」(Taka)


昨年11/28、ONE OK ROCKは初めて
日本武道館のステージに立った。
題して「THIS IS MY BUDOKAN?!」。
それは、最新アルバム『Nicheシンドローム』の
全国ツアー中に行った記念碑的ワンマン・ライヴだった。
決して平坦ではなかったが、折れることなく
夢をあきらめなかった道のりの結晶が、
どこまでもリアルで、だからこそドラマティックな
音楽ドキュメンタリーとして表現されていた。

 

Taka(Vo.)「ものすごい緊張感のなか、
いろんなことを感じることができたし、
いろんなことを確認できたライヴでした。
お客さんがライヴに来るのが
あたりまえのことではないので。
武道館という大きな場所でライヴができた自分たちは、
だからこそ溺れることなく努力しなければいけないなと思います。
武道館は僕らにとって大きな分岐点ではあったけど、あくまで通過点だと思うので。
これからもっと力を付けて、またあのステージに立ちたいですね」

 

 あの日、1万1千人が目撃したONE OK ROCKの<特別な通過点>の記録を収めたのが、
このLIVE DVD『THIS IS MY BUDOKAN?! 2010.11.28』である。
バンドをここまで力強く支えてきた代表曲はもちろん、普段はめったに披露しない楽曲、
初披露された新曲“アンサイズニア”を含む全19曲が収録されている。
ライヴの終盤、Takaはこう言った。「今日のライヴで伝えたいことがふたつあります」と。
「ひとつは、信じ続ければ夢は必ず叶うということ。もうひとつは、両親への感謝」
それは、武道館のステージだからこそ、大きな声で言いたかったこと―。

 

Taka「<僕が言う言葉=バンドの言葉>なので。
俺らが普段から思っていることを武道館という場所で言うことで
余計に伝わるものがあると思ったんです。
あの場所では何かを隠すことはしたくなかった。すべて言おうと思いました」

 

 

  そして、このDVDと同時リリースされるのが前記した新曲“アンサイズニア”である。
膜に覆われた心拍音のようなビートと勇壮なコーラスを皮切りに、
ONE OK ROCKのバンド力学を際立たせるサウンドが疾走する。
静と動のコントラストをメロディアスに響かせるエモーショナル・ロックが、
ひとつのメッセージをどこまでも躍動させる。
生と死のあいだに漂う答えなき答えを求め、彷徨しまくった先にたどり着く、シンプルなスピリット。

 

「死ぬ間際に悔いは無いと言えるように 生きていたいだけ」

 

Taka「この曲は去年の夏くらいから作っていて。
曲を作っていて僕自身シングルという部分を変に意識してしまうところがあって。
誰もがいいと思えるような曲を作らなきゃいけない、とか。
考えれば考えるほど深みにハマってしまって。
そんなときにToru(Gt.)が、この曲を作ってきて、僕がメロディを乗っけたんです。
それがすごくしっくりきて。この曲の存在が、自分のなかで凝り固まっていたものを
解してくれたんですよね。
そういう意味でも力の抜けたクールな曲だと思います。
歌詞は武道館で初披露するということもあって、みんなで唄えるという部分を強く意識しました」

 

Toru「Takaが付けるメロディが絶対キャッチーなものになるのはわかっているので、
サウンドはクールな面を際立たせたいと思いました」

 

Taka「カップリングは“アンサイズニア”を主役として引き立てながら
「これが今の僕らのシングルです」って提示できる曲を目指しました」
と言う3曲を収録。

 

  

 

 

2曲目はインタールードとしての役割を担う、ポスト・ロック風の耽美な音像が新鮮な“Silent World”。

 

Toru「1分台の短い曲なんですけど、ストーリー性を出したくて。
闇に少しずつ光が射していくようなイメージで作りました」

 

その“Silent World”に静かに導かれる3曲目は、
“アンサイズニア”のアンプラグド・ヴァージョンとなる“アンサイズクリア”。
シンプルながら繊細なプレイが、楽曲がもつ根源的な美しさと音楽的訴求力を剥き出しにしている。

 

Tomoya(Dr.)「アンプラグドにして空間があいた分、繊細でシビアな技術とノリを求められましたね。
イントロのビートで最初からグルーヴを出せるように意識しました。
曲ごとにチャレンジがあって成長できるのが、レコーディングの醍醐味なので。
今回得たものを今後に活かしたいです」

 

Ryota(Ba.)「アンプラグドは個人的にいつかやってみたかったんです。
“アンサイズニア”は細かいニュアンスを表現するのに苦労したんですけど、
こっちはシンプルなフレーズをリラックスして弾くことができました。またやりたいですね」

 

そして、ラストを飾るのはバンドにとって初のカヴァー曲となる、
スティーヴィー・ワンダーの“To Feel The Fire”。

 

Taka「数年前に缶コーヒーのCMで流れていて、当時から好きでよく唄っていたんです。
今後はバンドのグルーヴ感を強化したいと思っていて。
そういう意味でもこの曲はコード感も展開も僕らが普段鳴らしている曲とまったく違うので、
勉強になりました」

 

記念碑的ライヴDVDと充実のシングルから幕を開けるONE OK ROCKの2011年。
彼らはここからどのように進化し、どこまで跳ぶのか。大いに期待したい。

  

 

■NEW SINGLE『アンサイズニア』……now on sale!

SONG LIST
01.アンサイズニア
02.Silent World
03.アンサイズクリア
04.To Feel The Fire

 

■NEW LIVEDVD『THIS IS MY BUDOKAN?! 2010.11.28』……now on sale!

■収録曲

01.Never Let This Go
02.夜にしか咲かない満月
03.皆無
04.Shake it down
05.未完成交響曲
06.カゲロウ
07.カラス
08.Living Dolls
09.アダルトスーツ
10.完全感覚Dreamer
11.Wherever you are
12.Yes I am
13.じぶんROCK
14.Liar
15.アンサイズニア
16.恋ノアイボウ心ノクピド
17.Viva Violent Fellow ~美しきモッシュピット~
18.独り言ロンリーナ
19.内秘心書
エンドロール.Nobody's Home
ボーナス・トラック:TOUR FINAL@沖縄 桜坂セントラル
01.Never Let This Go
02.夜にしか咲かない満月

 

■LIVE…


ONE OK ROCK 『2011Answer is aLiveTOUR』

4/25(月) 東京 新木場STUDIO COAST ※Guestあり
5/07(土) 札幌 Zepp Sapporo
5/11(水) 福岡 Zepp Fukuoka
5/13(金) 大阪 Zepp Osaka
5/19(木) 名古屋 Zepp Nagoya
5/24(火)、25(水) 東京 Zepp Tokyo
5/27(金) 仙台 Zepp Sendai
6/04(土) 沖縄 ナムラホール ※Guestあり 

 

 ※詳細はHPにて

■PROFILE…ONE OK ROCK (ワン・オク・ロック)

05年に結成。
エモ、ロック、メタルの要素を詰め込んだサウンドと
アグレッシヴなライヴ・パフォーマンスがロック・ファンを中心に支持されている。
昨年は夏フェスへも精力的に参加し11月には初となる日本武道館での公演を大成功させる。
今年は更なる活躍が期待される。

 

   
記事内容:TOWER 2011/2/20号より掲載

カテゴリ : COVER ARTIST

掲載: 2011年02月18日 12:00

更新: 2011年02月18日 18:51

ソース: 2011/2/20

三宅正一(fixed)