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インタビュー

GBに至るまでの2011



Sick Team 『Sick Team』 Pヴァイン

今年のBudaの好調ぶりを予告するような一撃。S.l.a.c.k.とISSUGIとのトリオによる初作で、90sマナーだけに終わらないしなやかなメロウネスの横溢が両名のまろやかな身のこなしと絶妙に重なり合う。ロック・マルシアーノの参加も話題に。

 

KEENTOKERS 『The Fresh Speech』 Pヴァイン

BudaがLA時代に結成したユニットでの新作。盟友ジョー・スタイルズやDOWN NORTH CAMPのOYGがメンバーに名を連ね、タフなMCを支えるビートはごくマイルド。DJデュエルのスクラッチも他のBuda作品にないアクセントだ。

 

Dr.Oop & Budamunk 『Black Love Oriented』 Pヴァイン

LAのヴェテラン、ドクター・ウープとのタッグ作。Sick勢とOYGが登場の“Sparring Match”を除けば、滋味のある語りがコクのあるビートをメロウに独占して浮かぶ。“Stuck In Shibuya”と“Love Sick”にmabanuaが参加。

 

TwiGy al Salaam 『Blue Thought』 Jazzy Sport

Budaも属するJazzy Sportから登場した重鎮の意欲的なアルバム。彼のライヴ・バンドにも名を連ねるmabanuaがここでは4曲のプロデュースを担当し、たまらなく熟れた独特のヴァイブを演出している。特に“Open”が素晴らしい。

 

Ovall 『HEART FEVER』 origami

Shingo Suzuki、関口シンゴとmabanuaが組んだバンド・プロジェクトでの2作目。ネオ・ソウルに通じる飴色の香気がしっくり充満するなかを、mabanuaはドラムスに加えてヴォーカルでも好演している。タイトな演奏の聴き心地もこのトリオならでは。

 

Budamunk 『Blunted Monkey Fist』 King Tone/Jazzy Sport

Green Butterに先駆けてリリースされた、Budamunkにとっては初のソロ・アルバム。約半数の曲にMCが迎えられているが、コクのあるビートが空間に馴染む独特の魔法は周囲に関係なく当然のように健在。RAU DEFや仙人掌との相性の良さも収穫だ。

掲載: 2011年12月07日 00:00

更新: 2011年12月07日 00:00

ソース: bounce 338号(2011年11月25日発行号)

ディスクガイド/出嶌孝次

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