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インタビュー

INTERVIEW(2)――サビの寸前でラヴソングになる曲



サビの寸前でラヴソングになる曲



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――そして歌詞は、ワード・プロデュースにいしわたり淳治氏の名前が見えますが。

光村「今回は、ラヴソングなんだけどラヴソングだけではない光の当て方ができる書き方をしたいというところで、〈サビの寸前でラヴソングになる曲にしたい〉という話を僕はずっとしていて。淳治さんに、いろいろ相談に乗ってもらったりしたんですよ。〈夏のラヴソング〉としてちゃんと成立させたいという思いもあったし、なおかつ、自分たちのここまでの歩みもストレートに出せたらいいなと思っていたので。そういう意味でも、いまの自分だから書ける歌詞になったなと思います。恥ずかしげもなく、ストレートに言い切れちゃう感じが」

――“夏の大三角形”って星のことですけど、何か重ね合わせたイメージはあったんですか。

光村「太陽が燦々と照ってるなかの砂浜と海と……というCMのイメージをどういうふうに咀嚼するか?というところで、自分たちらしい夏のイメージを山手線ゲームのように一人一つずつ挙げていったんですよ。そのなかで出てきたのが“夏の大三角形”だったんですけど。いわゆるアウトドアなイメージが僕らにはない、ということは自他共に認めてるんですけど、そのなかで自分たちが許せる夏のイメージというか(笑)」

――あはは。なるほど。

光村「そこでいろいろ出していくなかで、“夏の大三角形”が出てきた。夏の大三角形と言えば、七夕の織姫と彦星とはくちょう座の〈星〉という定説はあるけれど、三角という形だけがあって、そこにどんなものをイメージしても自由だし、そういう広がりがとても自分たちらしいなというのがあって、“夏の大三角形”になりました。で、これはあんまり外に出してないんですけど、仮タイトルは〈夏の大三角関係〉だったんですよ(笑)」

――それ最高です(笑)!

光村「実は裏テーマとして、踏襲されてるんですけどね。自分のいままでと、いまと、その先との三角関係であるという、それをイメージしながら書いていたので。ここで世界が新しく変わる感じがあって、そこにはいままでの歩みがあって……ということをすごく意識しながら。さらに余談ですけど、僕の地元の浦安に大三角線っていう道路があって。これはもう浦安市民として歌わなければいけない、書かなければいけないという使命感みたいなものもあって、よりハマッた感じがあるんですけど(笑)」

――素晴らしいなあ。着々と千葉県の星に近付いてますね(笑)。

光村「そうです。奇しくもね(笑)。宿命を感じますね」
*注:3月20日の幕張イヴェントホールでのライヴで、光村は「オレたちは千葉県の星になる!」と高らかに宣言していた


カテゴリ : .com FLASH!

掲載: 2012年05月16日 18:00

更新: 2012年05月16日 18:00

インタヴュー・文/宮本英夫