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インタビュー

旅を続ける彼らの新作に通じるアーティストたち



ELECTRIC LIGHT ORCHESTRA 『Mr.Blue Sky: The Very Best Of Electric Light Orchestra』 Frontiers

ビートルズ譲りのメロディーをシンセ・サウンドで……で知られるELOのジェフ・リン。近年若い世代からの再評価も高まっているが、フジファブリックの新作でも、“マジック”あたりはいかにもジェフ風味のサウンドで、カラフルな仕上がりだ。オマージュのようにアレンジから音色まで徹底して共通しているのに驚かされる。 *岡村

 

NEON INDIAN 『Era Extrana』 Mom + Pop(2011)

このネオン・インディアンをはじめ、昨今のシンセ・ポップの作り手は、80年代のエレポップを聴いて育っている場合が多い。つまり80年代初頭生まれのフジファブリックの3人も、こうした音に親しんでいたから、自然にフォーキーな旋律とフィットさせることができたのかも(山内は違うようだが……)。 *岡村

 

くるり 『TEAM ROCK』 スピードスター(2001)

日本のフォークを下地にしたようなメロディーを持ちつつ、打ち込みやループにも寛容ないまのフジファブリックは、山内が一時期サポートしていたくるりとも共通するところ。新作収録の“Small World”などもかつてのくるり同様、ダンス・ビートにキレはあるけれど旋律には温かみもある。 *岡村

 

The Flickers 『Fli!ck EP』 HIP LAND(2012)

ダンサブルなギター・ロックを鳴らす最近のバンドのなかでも、ニューウェイヴの影響下にあるエレクトロニックなサウンドが持ち味の3人組。クールな質感の打ち込みと生楽器がミックスされ、山内が熱っぽい歌を聴かせる“Fire”あたりは特に共通するものが。 *金子

 

BLUR 『Parklife』 Food(1994)

“自分勝手エモーション”などの、ひと捻り、ふた捻りを加えたアレンジは90年代のブリット・ポップを思わせるもの。とりわけ最盛期のブラーやスーパー・ファーリー・アニマルズなどに見られたウィット溢れる粋な感覚は、いまのフジファブリックに受け継がれている。 *岡村

 

SAKANAMON 『na』 Getting Better(2012)

フジファブリックも連なる、和のテイストを含む捻くれた日本語ロックの系譜において、いまその末端に位置しているのは彼らだろう。本作のオープニングを飾る“マジックアワー”ではキーボードをフィーチャーしたカラフルな曲もあったりと、後進のなかではもっともシンクロ率の高い存在だと言える。 *金子

カテゴリ : インタビューファイル

掲載: 2013年03月13日 18:00

更新: 2013年03月13日 18:00

ソース: bounce 352号(2013年2月25日発行)

ディスクガイド/岡村詩野、金子厚武

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