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インタビュー

superfly 『Superfly BEST』

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 Superflyがベスト・アルバムをリリースする。タイトルはズバリ、『Superfly BEST』。基本的にはこれまでのシングル曲(配信限定曲含む)を順に並べたストレートな内容だが、しかしそれだけではなく、新曲3曲も追加。それらが区切りの場所に配置されたことで、大きな物語性を感じとることもできる。いまの気持ちを志帆に聞いた。

歌は自分だけのものじゃないんだな、みんなのものなんだなって、そう気付くことができたんです



―昨年6月からのファンクラブツアー、10月から1月にかけてのホールツアー、3月から4月にかけてのアリーナツアーと、トータル57本に及ぶ長いツアーを終えたときの気持ちは、どんなものでした?

「これだけやったんだからもうしばらくいいだろう……っていう気持ちになるかと思っていたんですけど、不思議とこの先も続いていく感じがしたんですよね。ポジティブな意味での課題も見えたし。なんかすごくいい気分でした。まだ自分のなかに力が残っている感じ。全部出しきってヘトヘトになって、しばらく歌いたくないって思うのではなく、表現って楽しいな、この先も続けていきたいな、続けていってもいいんだなって思えたんです」

―アリーナツアー「GIVE ME TEN!!!!!」はとりわけコンセプトが明確で、集大成的な内容でしたよね。つまりここまでの5年間をみんなで祝おうという。ある意味、感謝祭的な。

「そう、感謝祭です(笑)。ここまでの5年間を支えてくれたみんなへの感謝の気持ちを伝えたかった。それにはどんなセットリストを組んで、どんな見せ方をすればいいのかをまず考えました。そのなかで自然と5年間の締めくくりのような感情にもなっていった。あのライブの流れによって、自分がみんなに言いたかったことをストレートに伝えることができたという実感が持てたんですよ。しかも、過去の楽曲と4thアルバム『Force』の楽曲を織り交ぜた形で伝えられたことが、私にとってはすごく大きかったんです」

―そうした実感と手応えが、ベストアルバムを発表する動機にも繋がっていったわけですね。

「はい。本当にその通りで。それまでは私、ベストアルバムを出すことには抵抗があったんですよ。まだ早いんじゃないかって気持ちもあったし。でも、「GIVE ME TEN!!!!!」で自分なりの5年間をちゃんと表現できたし、感謝の気持ちも伝えられた。それと、お客さんの存在によって、こんなふうに曲が育っていくんだなって感じられたことも大きかったんです。いろんな曲をみんなが一緒に歌ってくれているのを見て、ああ、歌は自分だけのものじゃないんだな、みんなのものなんだなって気付くことができた。それで素直に<ベストアルバムを届けたい>という気持ちになれたんです」



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―どんなベストアルバムにしようと考えたんですか?

「コンセプトとしては<現在・過去・未来>。ただ過去のシングルをまとめただけの作品ではなく、今の気持ちも入れたかったし、未来も感じられるようなものにしたかったんです。現在から見た過去と、現在から見た未来を結びつけて見せられればいいなって」

―それで現在・過去・未来を象徴する新曲もレコーディングした。

「はい。“Starting Over”という新曲は、アリーナツアーを終えてすぐに書いたんですよ。ツアー中は新しいメロディが頭のなかに流れることがなくて、一瞬、音楽に嫌われたのかなって思ったこともあったんですけど、終わった途端にいろんなメロディが頭のなかに流れ出してきて。それがなんだかすごく嬉しかったんですよね。まだまだ音楽を続けていっていいんだって自然に思えたし、自分は自分のままでもう一度ちゃんと夢を見つめたいとも思った」

―まさに<未来>を見つめた曲。そして“Always”が<過去>、“Bi-Li-Li Emotion”が<現在>を表現したものですね。

「はい。“Bi-Li-Li Emotion”も長いツアーをやり終えたあとだったからこそ、楽しんで思いきり歌えた曲ですね。エンターテインメント性が強い曲なので、『Force』のときだったらどう歌えばいいか悩んでいたと思う。一回限りの人生なんだから、あらゆる感情を剥きだしにして、燃やし続けて生きていくんだっていういまの気持ちを書きました。これはもう、ライブをやるように全力で歌ってます」

―どうですか? これまでの活動をこうしてベストアルバムに凝縮させることができたいま、ここからのイメージは浮かんでますか?

「なんかこう、音楽に嫌われないような生活をしたいなと思ってますね。いつでも音楽が一番好きでいたいし。無邪気でいたいなって思う。“ああ、こんな曲できたよ”とか“こんなライブやりたい”とか、そういうドキドキとワクワクを常に持って、またそんなに遠くないうちに最強のアイテムを届けたいと思ってます」



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■ALBUM……『Superfly BEST』9/25 on sale!

■SONG LIST
【Disc 1】
01.Bi-Li-Li Emotion
02.ハロー・ハロー
03.マニフェスト
04.i spy i spy
05.愛をこめて花束を
06.Hi-Five
07.How Do I Survive?
08.My Best Of My Life
09.Alright!!
10.恋する瞳は美しい
11.やさしい気持ちで
12.Dancing On The Fire
13.Free Planet
14.Wildflower
15.Always

【Disc 2】
01.タマシイレボリューション
02.Roll Over The Rainbow
03.Eyes On Me
04.Beep!!
05.Sunshine Sunshine
06.Rollin' Days
07.あぁ
08.愛をくらえ
09.さすらいの旅人
10.STARS
11.輝く月のように
12.The Bird Without Wings
13.Force
14.Starting Over

■Profile……Superfly(スーパーフライ)


デビュー以来全てのアルバムでオリコンチャート1位を獲得。J-POPシーンに独自のバンドサウンドで挑戦し続ける。圧倒的なボーカル、パフォーマンス、オリジナリティ溢れる音楽性から常に注目を集めるアーティスト。


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掲載内容:2013/9/10より掲載

カテゴリ : COVER ARTIST

掲載: 2013年09月09日 18:00

ソース: 2013/9/10

TEXT:内本順一