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インタビュー

INTERVIEW(2)――70年代後半~80年代前半ぐらいのブラック・ミュージックを意識しつつ、いまっぽさを入れた作品作り

カテゴリ : Eggs Pick Up!

掲載: 2016年10月28日 12:00

 


『Jewelry』ジャケット写真

 

70年代後半~80年代前半ぐらいのブラック・ミュージックを意識しつつ、いまっぽさを入れた作品作り

ユキ「ブラック・ミュージックを意識しながらの曲作りをはじめて、それ以降は永井くんがトラックを作って、メロディーラインを鶴田くんが書いたりっていう流れが基本?」

鶴田「このアルバムを作るまではそのパターンです。今回のアルバムに関しては、永井が曲のイメージを持ってきて、それに合わせて歌詞を書いたりして……」

永井「でも、まだまだ試行錯誤中というか。一番は、鶴田のヴォーカルにどんな曲が合うかっていうのをずっと模索している感じはあります。曲調とか。今回のアルバムもいろいろ試しながらやってきた感じです」

ユキ「でもまだ何か合う感じがあるんじゃないかって思ってる?」

永井「そうですね。それはずっと思ってる部分というか。ブラック・ミュージックも年代ごとに違うじゃないですか。そのなかでどこをチョイスしたら、鶴田の声に合うのかなとか、考えながら作ってます」

ユキ「いまは何年代ぐらいのイメージ?」

永井「僕のなかだと、70年代後半~80年代前半ぐらいのイメージです。ディスコあたりのものとか。表面上はあまり感じないかもしれないけど、意識しながら、いまっぽさも取り入れつつで、いろいろ合わせてって感じですね」

ユキ「歌う側として、鶴田くんはどう?」

鶴田「割と曲によって雰囲気が変わるし、今回のアルバムもヴァラエティに富んでいるので、まだこれっていう感じがうまく自分も見つかってないというか。このバンドに合わせて自分も歌い方を試しながら、作り込みをしていきました」

深澤「そういえば、“Finder”は初期からある曲なんです。結成当初のギター・ロック時代からやってて」

鶴田「これはシティ・ポップとかそういうのを意識して作りましたね。でも、最初のころはちょっと浮いてたかも。セットリストの中でも」


“Finder”

西山「これまではライヴをやる毎にアレンジが違ったりしてたんですけど、レコーディングをするとなると、アレンジを固めるじゃないですか。そこでやることが決まっていって」

深澤「私が主になんですけど、その場で好き勝手に弾いちゃうので、これじゃレコーディングができないと。でも、偶然弾いてたフレーズを拾うのが、ひでっち(永井)が上手いんです。このフレーズいいから、安定させられる?って」

西山「その偶然を繰り返せ!って」

深澤「ちょっとしたミスタッチも、〈これいいじゃん!〉って拾うんです。これまでフレーズを決めるとか、自分の経験になかったことだから、すごいなって思いました」

ユキ「レコーディングは、その場でピシッと作るものだけど、そういう偶然の要素もないと煮詰まるというか。今回結構ギター・ソロも入ってるよね?」

山田「永井に相談しながらやったんですけど、〈そんなの弾けねえよ!〉っていうのもありながら(笑)。でも、ギターに関してはやりたいことはやれたなって」

鶴田「どこからともなく不満そうな声が……(笑)」

深澤「1曲しかないもん、ソロ(笑)。でも、弾きたい欲求が“orbit”だけに集中して。ひでっちから〈この部分、試しにソロとってみない?〉って言われたとき〈来ました~~!!〉って(笑)。言われてから15分ぐらいでできたんですよ。ソロをやりたいっていう欲求がそこに集中したんで、いいかなって」

ユキ「乗っかっていけばいいんじゃない? ギター・ソロを弾いてる時に、上にピアノのってくみたいな」

深澤「前やってたよね。“Nancy”の最後、ギター・ソロなんですけど、最後乗っかるように……(笑)」

ユキ「そういう時どうするの?」

山田「ステージで彼女の前に立つ!(一同爆笑)」

ユキ「ずるいわ~(笑)」

山田「そうすると、PAさんもおのずと僕のほうの音をあげてくれるんですよ。さりげないせめぎあいが起こってます……(笑)」

 

自分たちで完結するライヴから、見ている人が楽しめることを意識するライヴへ

ユキ「〈ワン!チャン!!〉で大きなステージに立ったり、今回のアルバムを作ったりしたことで、ライヴをやる上での心境の変化はある?」

西山「ステージのサイズや箱の大きさによって、ライヴの仕方が全然違うんだなって。例えば〈ビクターロック祭り〉みたいな場所でライヴハウスと同じステージングでやると、見え方が違う。ステージは大きいのに、キュッて小さく見えちゃうというか。だから、ステージの大きさに合わせてステージングを考えるようになりました」

ユキ「この間SHIBUYA Duo MUSIC EXCHANGE(※)でやったときに、最初のころのライヴと全然違うなって思ったんだよね。外に向けてやってる感じがしたというか。大きなステージでやってる感があって凄いなって」(※9月22日に開催された〈ビクターロック祭り番外編 DJダイノジ「犬とうどんとロック」〉)

鶴田「いままでは自分たちの中で完結するライヴというのが多かったんですけど、やっぱり見ている人が楽しめるライヴ、こっちからアプローチして、楽しんでもらえるライヴをしたいって思うようになったんです。完全に変わったのは〈TOKYO CALLING〉からじゃないかな」

山田「『Jewelry』ができてから、どんどんステップアップしていったんですよ。お客さんの反応も自ずとよくなっていって、自主盤のCDも売れるようになり」

ユキ「あと、山田くんが髪の毛染めてから?」

山田「そうなんですよ(笑)」

ユキ「(笑)。今回のアルバムをきっかけにライヴも変わっていっているようだけど、次にAUSTINESでやりたいことはある?」

永井「ブラック・ミュージックを意識しながらロックっぽいものもやりたいなって思っている部分はあります。マイケル・ジャクソンが“Beat It”をやった感じのもできたらいいなって。“Beat It”はギターの曲だなって思ってて」

ユキ「じゃあ、次のアルバムにはAUSTINES流のロックっぽい曲を入れて……」

深澤「私もこのバンドに入ってから初めて知った音楽が多くて。そのうち、聴いてる自分がカッコいいみたいになってきたんです。形から入ったんですけど、音数が少なくてもエレピを弾いてるだけで気持ちいいみたいなのが感覚としてわかってきて。ライヴでもそんなに弾かないようにしていくうちに、ああ~なるほど~って」

永井「エレピ一発で気持ちいいって思わせられればいいねと思いながらお薦めしてました」

ユキ「ちょっとずつやりたいことはありつつ、メンバーの統制はとれてきてるってことよね。そこから変化していってもいいし。ドラムだってベーシックを打ち込みでやって、自分は上物で遊んだりとかもできるわけでしょ?」

鶴田「ラップをやるとか(笑)」

ユキ「(笑)。でも、ある程度型にハマらないような感じのバンドになってほしいなっていうのはあるよね。5人いると、役者が揃ってるし、曲を書く段階で5人のパートを意識しながら書くわけでしょ? でも極端な話だけど、これギターなしとかさ、これインストとか、いろいろ挑戦してほしいなとは思ってて」

鶴田「インストやりたいね。俺、なにもしないけど(笑)。でもやってみたい。その間ちょっと俺は休んで、ステージ上にちゃぶ台出したりしてお茶飲んで……」

ユキ「そういうバンドなの!?(笑) でもあんまり既成概念にとらわれずにやってほしいなと思ってるよね。最後、せっかくだからアルバムの宣伝的なものを、永井くんから」

永井「アルバムのタイトル通り……」

深澤「ジャンルの枠にとらわれず」

永井「宝石箱のように、いろんな色の曲が詰まってるアルバムです」

深澤「老若男女問わず楽しめる自信作です。全部リード曲でもいいぐらいの作品になっているので、ぜひ聴いてください!」


1st Mini Album 『Jewelry 』Trailer

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