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欅坂46、「グループのアイデンティティ」表現し、90分間ノンストップで走り抜けた初の武道館公演が終幕

欅坂46

欅坂46が、5月9~11日に日本武道館にて単独ライヴ「欅坂46 3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE」を開催した。

4月に大阪 フェスティバルホールで行われたアニバーサリー・ライヴに続く東京公演は、グループにとって初となる日本武道館で開催された。初日と2日目の模様は大阪城ホールでライヴ・ビューイングが実施され、多くのファンが彼女たちのデビュー3周年、そして4年目のスタートとなる武道館ライヴを楽しんだ。

3日間にわたった武道館公演の最終日。開演を待つ1万人の観客たちの静かな興奮と緊張感が会場中に充満するなか、突如として地響きのような轟音が鳴り響いた。客席から驚きの声が上がる一方、ステージには2期生を含む全メンバーがスタンバイ。アッパー・チューン“危なっかしい計画”でライヴがスタートすると、場内の熱気は瞬く間に高まっていった。

武道館のステージに至る流れを総括するように、舞台スクリーンには大阪でのアニバーサリー・ライヴの模様が映し出された。観客との一体感を楽しむように次々と客席を煽っていくメンバーだったが、キャプテンの菅井友香による「以上、私たち欅坂46でした。ありがとうございました!」というライヴの締めに行われる挨拶を合図に、深くお辞儀をしてステージを去ってしまう。観客がアンコールを求めるようにコールを送ると、ここからが東京公演の本編と言わんばかりに“OVERTURE”が流れ、ステージの中心には巨大な砂時計のセットが浮かび上がった。

一瞬の静寂のあと、“避雷針”のイントロが流れると客席から大きな歓声が。グレーのコート衣装をまとった彼女たちは、クールながら熱のこもったパフォーマンスで観客を楽曲の世界へ引き込んでいく。そして“大人は信じてくれない”、“月曜日の朝、スカートを切られた”と、ダークな雰囲気の楽曲を立て続けに披露。レーザービームや次々に切り替わるスポットライトの演出が印象的な“エキセントリック”では、片足のローファーを脱ぎ捨て、髪ゴムを振りほどいて一心不乱に踊る彼女たちに観客は固唾を飲んで見入っていた。怒りの滲むような力強い視線で歌う“I’m out”を経て、“Nobody”ではステージ左右に設置された螺旋階段を使った演出も。エッジィな重低音で観客を揺らしたあとは、“二人セゾン”で軽やかなダンスを披露して会場のムードをがらりと変化させた。

ストイックにパフォーマンスを続けたあと、ここでようやくMCコーナーへ。初の武道館公演について菅井が「みなさんのおかげだと思っています。本当にありがとうございます!」と感謝を述べると、小池美波も「みなさんの支えあってこそ。このステージでみなさんに何か恩返しができたらなって思います」と微笑む。2期生の山﨑天が「ずっと見てきた欅坂46に入ることができて、アニバーサリー・ライヴという大切なライヴに2期生も参加させていただけて嬉しい」と思いを述べると、森田ひかるは「“二人セゾン”のしなやかなダンスが苦手で……でも、鈴本(美愉)さんとか先輩が教えてくれて嬉しかったです」と裏話を明かした。

セットの砂時計については菅井が「3年という時の流れを示しています。時の流れは平等で、この時間を大切に、みなさんひとりひとりにとって忘れられない時をこのライヴで刻んでいけたら」と説明。さらに「自分たちらしい方法で、欅坂のアイデンティティを表現できたら」と宣言すると、観客にペンライトの光を消すように促す。「メンバーによる新しいパフォーマンスをお楽しみください」という彼女の言葉のあと、雷のような音をきっかけに始まったのは平手友梨奈と佐藤詩織を中心とした影絵パフォーマンス。

ピアノの旋律をバックに、メンバーは木々や少年少女、建物や動物と様々なシルエットに変化して物語を紡いでいく。しなやかなダンス・シーンや、カップルがボートに乗る様子を描くほのぼのとしたシーンもありながら、最後にふたりが離れ離れになると再び落雷のような音が。そのまま“キミガイナイ”に繋げると、深い緑色を基調にした新制服でメンバーが登場。舞台スクリーンにはステンドグラスが映し出され、会場中を真っ白な照明が照らすどこか神聖な雰囲気のなか、メンバーはまっすぐな歌声を届けた。

泡がはじけるようにスクリーンの映像演出が消えると、再び轟音が鳴り響く。平手が手をかざした石に文字が浮かび上がると、ステージには大量のスモークが。スクリーンいっぱいに深い森林が映し出され、“もう森へ帰ろうか?”のパフォーマンスに突入。幻想的且つ退廃的な演出が、うなだれるように座り込み、虚ろな視線で前を見据えるメンバーたちのパフォーマンスを引き立てた。

“君をもう探さない”、“東京タワーはどこから見える?”を切ない表情で歌い上げたあと、“Student Dance”では椅子やスマートフォンを使った演劇的なステージングを展開。火柱が上がるなか、石森虹花、齋藤冬優花、鈴本美愉、小林由依の4人が平手を囲んでダイナミックに踊る間奏部分に大きな歓声が上がった。

ライヴも終盤に差し掛かったところで、彼女たちのパフォーマンスはますます勢いづいていく。ダンス・トラックに乗せた2期生のソロ・ダンスや、鈴本を中心に据えた一糸乱れぬ激しいダンスで観客を沸かせたあとは、“語るなら未来を…”を歌唱。笑顔がはじけた“風に吹かれても”から、一息つく間もなく本編ラストの“アンビバレント”を畳み掛けた。

目まぐるしく変化するフォーメーションやアクロバティックな熱演に、観客の盛り上がりは最高潮に。最後に銀テープが発射され大歓声に包まれるなか、菅井は「4年目も手を取り合って、新しい道を切り拓いていきたいと思います。これからも応援よろしくお願いします」と挨拶。90分間ノンストップのステージを走りぬいたメンバーたちは、客席を見渡しながら笑顔で手を振りステージをあとにした。

最終日のみ披露されたアンコールでは、真っ赤な薔薇の中に横たわる平手の映像がスクリーンいっぱいに映し出された。ミュージック・ビデオ同様に汚れの目立つ衣装でステージに戻った彼女たちは、最新曲“黒い羊”をパフォーマンス。周囲を抱きしめようとするたびに突き返される平手演じる主人公を中心に、2期生を含む全メンバーがメッセージ性の強い楽曲の世界を真摯に表現していった。

楽曲の終盤では平手のみがステージ上段に登っていたが、ラストに全員が上段に集結。平手は手にしていた彼岸花を小林に手渡すと、自ら小林を突き飛ばしステージを去っていく。ひとり舞台に残った小林は、砂時計の真下に花を添えゆっくりと姿を消した。エンドロールののち再び映し出された映像で平手の瞳から涙が流れると、深い余韻を残して初の武道館公演の幕を降ろした。

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カテゴリ : タワーレコード オンライン ニュース | タグ : Girl's Pop Information

掲載: 2019年05月13日 14:12