04 Limited Sazabys、地元愛知で約9ヶ月ぶり有観客ライヴ「YON EXPO’20」開催
Photo by ヤオタケシ
04 Limited Sazabysが、11月28日、11月29日に彼らの地元である愛知、愛知県国際展示場「Aichi Sky Expo」で単独公演「YON EXPO’20(ヨン エキスポ トゥエンティー)」を開催。初日となる28日の模様をレポートする。
04 Limited Sazabysは、2008年名古屋で結成された4ピース・ロック・バンド。中部国際空港に隣接された会場を新たなる出発の舞台に「YON EXPO’20」は「空港」をコンセプトとし、ファーストクラス、ビジネスクラス、エコノミークラスの3つのチケット券種が用意された全席指定のチケットは即日ソールド・アウト。新型コロナウイルス感染防止対策を徹底のうえ、2日間でのべ約1万人を動員。フォーリミの有観客ライヴは約9ヶ月ぶりとなる。快晴で迎えたこの日は、苦境に立たされているライヴ・シーン、そして次世代ロック・シーンに光を照らし、挑戦を続ける「ライヴ・バンド」としての姿があった。
搭乗口さながらのゲートを抜け、ステージ前の指定席に期待を胸にしたファンが着席すると、ユーモアたっぷりの「YON AIRLINES」搭乗アナウンス映像が流れる。ライヴを中止した9ヶ月間、今何をすべきか、届けるべきかを話し合い模索してきたという彼ら。再開の場所に選んだ地元名古屋で1曲目に選んだ“Terminal”で勢いよく離陸し、2日間の幕を下ろす。拳を突き上げて応じるファンに、GEN(Ba/Vo)が「帰ってきたぞー!」と叫んで“climb”を続けると、RYU-TA(Gt/Cho)は声の出せない客席を気遣いボディ・ランゲージで会場をまとめあげ“Chicken race”を繋げていった。
GENが「YON EXPO'20にようこそ、04 Limited Sazabysです! 名古屋に帰ってきました、ただいま!」と改めて挨拶すると、会場一杯の拍手が送られる。GENは「久しぶりのライヴです。ここにいてくれるみなさん本当にありがとうございます。制約はあるけどみんなの前で鳴らせて嬉しい」と喜びの気持ちを口にすると、「いつもと違ってちゃんと盛り上がってるか不安になるから、できるだけオーバーめに(リアクションを)やって? いける?」と客席にオーダー。みんなで一緒にライヴを作りたいと“message”を贈って序盤を畳み掛けていった。
“fiction”、“escape”と連投し“Alien”で火花を散らすと会場は序盤からヒート・アップ。MCでは今のメンバーの心境を聞いてみるGEN。久しぶりのライヴに緊張している様子のHIROKAZ(Gt)は、忘れ物をしていないか念入りに確認したという。RYU-TAが「1曲目から感動した」と話すと、KOUHEI(Dr/Cho)も「泣きそうになった」とファンとの再会の喜びを語った。滑走路から離陸していく映像をバックに“Jumper”をライヴ初披露すると、“Kitchen”、“swim”とアンセムを連投し、GENが「今日は快晴、星がよく見えそうですね」とリードした“midnight cruising”では幻想的なライトアップとともに世界観を深めていった。続いてはYON EXPO恒例のアコースティック・コーナーへ。GENは「去年病気になったりして健康が大事だと痛感してます。みんなには来る前より健康になって帰ってもらいたい。」とエールを送ると、「今日は特別にカバー・ソングを」と瑛人の“香水”を歌い出すふりをしたりアットホームな雰囲気でトークし、そのままアコースティック・アレンジで“Horizon”、“hello”を披露した。
その後、メンバーが機長やキャビンアテンダントに扮した茶番劇が上映され、飛行機が乱気流に突入すると「かかってきやがりなさいませ!」のアナウンスから整備士の衣装に着替えたメンバーが登場し“monolith”で後半戦へ。高く火のあがるステージングで盛り上げた“knife”、怪しげな雰囲気で鳴らした“mahoroba”、久しぶりのライヴを楽しそうに演奏した“夕凪”を連投。「人に会うこと」が力になる、と改めて集まったファンに向けて感謝するGENは「僕たちは人前に立ってなんぼ、必要にされてなんぼだと思います」、「今日はダイブとかモッシュはできないけど、みんなのその姿に助けられて支えられてます」。そして、少しでも生きる力を与えたいと語ると、「みんなにずっと会いたくて会いたくて仕方なかった気持ちをお手紙にしてきました」と“Letter”でラスト・スパート。愛して止まない名古屋に愛の歌をと“milk”そして“soup”で温かいステージを繰り広げていった。
「大丈夫だった? 元気だった? 病んだりしてなかった?」と改めて会えなかった期間を問うGEN。「今年はたくさん悲しい別れがあって、この距離を求められる時代に、会いたい人には会わないと会えなくなっちゃうかもしれないから、そういう作業をずっとやってきました」と明かすと「今日会いにきてくれた人は最高だけど、いろんな事情で来れなかった人も、俺たちのために来ないという選択をした人もいると思います」とこれまで以上にファンを大切に思っていると話す。そして複雑な世界をシンプルにしたいと語気を強めていくGENは「どうせひとりでいる間に考えすぎてたんでしょ? 自分が何なのかわからなくなってるあなたに捧げます!」と“Squall”をぶつけ、ラストは“My HERO”で本編を締めくくった。
アンコールに呼び込まれると、GENが「我々の復活ライヴに付き合ってくれてありがとう」と挨拶すると、昨今の音楽ライヴについて「ライヴハウスへの風当たりは強いなと悔しく思うけど、今日一緒にいてくれるのがみなさんで良かったです。GoToライヴハウス、GoToロック・フェスとかやってくれないとね!」とファンと盛り上がり、「好きな人には好きなときに会いに行きたい、会いにきてくれて本当にありがとうございます。これからも我々についてきてください!」と今宵の復活ライヴに“Now here, No where”を捧げ“Give me”でこの日一番の拍手に包まれながらステージを去った。
Photo by 瀧本JON...行秀
Photo by ヤオタケシ
▼ツアー情報
「ONAKAMA 2021」
2021年1月24日(日)名古屋 日本ガイシホール
2021年1月31日(日)大阪城ホール
2021年2月11日(木・祝)マリンメッセ福岡
出演:04 Limited Sazabys / THE ORAL CIGARETTES / BLUE ENCOUNT
[チケット]
指定席(3歳以上チケット必要/3歳未満膝上観覧可)
Sチケット 9,500円 / Aチケット 7,500円
■ONAKAMA 特設サイト:https://onakama-live.com/
■ONAKAMA 公式Twitter:@onakama_2021 #ONAKAMA
カテゴリ : タワーレコード オンライン ニュース
掲載: 2020年12月04日 13:49