こんにちは、ゲスト

ショッピングカート

NEWS & COLUMN ニュース/記事

第8回 ─ 日々進化する音響設備と宅録機材についてマ・佐藤氏が想う

連載
Go! Go! NOISE McCARTNEY RECORDS
公開
2006/01/19   15:00
更新
2006/01/19   19:55
テキスト
文/佐藤 征史

くるり主宰レーベル〈NOISE McCARTNEY RECORDS〉の業務日誌連載! 日々激務に励む同レーベル社長マ・佐藤氏によるレーベル運営日記をメインに、送られたデモテープの紹介&試聴、くるりの近況も速報でお伝えいたします。今週は、ツアーも終盤を迎えた佐藤氏がライヴハウスの音響設備について熱く語ってくれました。


  戌年がスタートしました、マです。今年も幕張で年越しでしたが、やっぱり酔っぱらってるだけでよくお覚えていません。年の区切りが関係なくなって久しい今日この頃ですが、今年もくるり共々ノイズをよろしくお願いします。

 というわけで、小学校も始業式を経て、くるりも新しいツアーが始まりました。新しいといっても名前が変わっただけなんですが、一発目の武道館が終わりました。遊びに来てくれたみなさん、ありがとうございました。そして今月末までツアーは続きますんで、また来てくださいね。

 さあ、今回はそんな最近のライブの音事情についてちょっとお話したいと思います。年々、技術の進歩により機材は進化しています。スピーカーにしても小型で高出力なものがあったり、エフェクターにしても様々なものが発売されています。そんな中、我々のツアーでもでかい箱からデジタル化しております。我々の日本一のPAマンは伊藤さんっていうんですが、その方がフルデジタルのPA卓を導入したのです。そんなことをいっても訳分からない方のほうが多いとは思うんですけど、宅録野郎やバンドマンには興味深い話ではないでしょうか。はっきり言って、ライブの音を出すシステムがレコーディングの最新システムと変わらなくなってきているのです。

 これはびっくりです。ライブの音とCDの音の両方を作っている人は今まであまりいませんでした。でも、これからはどうなって行くのか分かりません。すごく楽しみにしてます。でも、なんでこんな話を書いているかというと、同じ事がお茶の間でも起こっているからなんです。最近、テープの4トラックレコーダーで宅録するミュージシャンは減ってきています。プロが使っているものの廉価版か同じソフトを使用している人が多いのではないでしょうか。アナログがいい、デジタルがいいという話じゃなくて、使い方によって全く同じクオリティーのものがお茶の間でできちゃうんですね。僕らが高校生の時にはこんなこと想像できませんでした。

 今だからこそニュータイプが生まれてきそうな気がしています。最近、ドラム、ベース、ギターという枠にとらわれないバンドも多いですが、突拍子も無いことをする高校生バンドとかを聴いてみたいです。でも、ちゃんといい曲、いい歌詞を心がけて頑張って下さいねー。それではー。

◆今月のデモテープ
1. 土井玄臣 “デモテープ自転車狂想曲”(試聴する♪
社長のコメント:ノイズのコンピ2に収録された土井君が、やけに自信をつけた新作を送ってきました。なよ声は健在で、音の処理のセンスがさらに磨かれていて、ポップで、素敵な作品です。

2. 鶴 “サヨナラ”(試聴する♪
社長のコメント:若くて青いです。いや、青いですね、いいですね。できるだけのアレンジを1曲に詰め込んでるけど、曲は波状してなくて、さらに曲の若さを加速させています。ちょっぴり照れて、キュンとします。

◆今月のくるりの近況
1. 日本武道館公演TV放送決定!!
  2006年1月8日(日)に大盛況の内に終了した「くるりワンマンライブツアー2006 ~はぐれメタル魔神斬り~:日本武道館公演」がスペースシャワーTVにて放送される事が決定しました。日時は以下の通りとなっております。
2月25日(土)19:00~20:30
あの感動を再び!! 詳しくはくるり on WEBまで!!

▼くるり、NOISE McCARTNEY RECORDS関連作品を紹介