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TOWER RECORDS 30th anniversary LIVE! “Love or Hate”Night vol.1 @ 代官山UNIT 2010年1月9日 (土)

連載
ライヴ&イベントレポ
公開
2010/01/18   10:00
テキスト
文/編集部

 

タワーレコードの日本上陸30周年を記念して、3日間にわたって開催されたイヴェントの初日の舞台は代官山UNIT。B1FのカフェUNICE、B2FのライヴハウスUNIT、B3FのバーSALOONの3フロアを使っての開催となりました。

16時のオープンとともに、UNICEではJAPANESE SOUL!! CREWが和モノのナイスな選曲の、SALOONでは〈新宿のSKA番長〉ことタワレコ・スタッフのShinjuku Flower Fieldがスカを中心とした選曲のDJでそれぞれお客さんをお出迎え。またUNITでは、フロアに突然サイレント・コメディー・デュオのが~まるちょばが登場し、お客さんを巻き込んでの爆笑パフォーマンスで会場の雰囲気を一気に盛り上げます。

 

オーサカ=モノレール

 

オーサカモノレール_1

 

が~まるちょばのパフォーマンスがバシッとフィニッシュして大歓声。暗転後、間髪入れずに海外でも評価の高い日本が誇る唯一無二のファンク・バンド、オーサカ=モノレールのタイトでスタイリッシュなインスト・ナンバーがスタート!

 

オーサカモノレール_2

 

ヴォーカルの中田亮が登場すると、〈1968~72年のファンク・サウンドを現代に蘇らせる〉ことをめざすバンドというだけあって、「Go back to 1968!! 1968年に帰ってもいいですか!?」と英語と関西弁、そしてジェイムス・ブラウンばりのシャウトが入り混じったMCを放ち、早くも超満員となった会場はヒートアップ!!

 

オーサカモノレール_3

 

一糸乱れぬファンキー・サウンドに熱きヴォーカル……トップバッターのオーサカ=モノレールは涙あり笑いあり感動ありの一大ファンク・ショウを展開して、オーディエンスの心と魂を鷲掴みにする圧倒的なパフォーマンスを観せてくれました!

 

オーサカ=モノレール セットリスト

01. Truck Turner

02. Ceora

03. Introduction

04. Down & Out

05. Quicksand

06. Give It Up Or Turnit A Loose

06. You don’t know what you know

08. Choice Of Colors

09. Upside down Smile

 

Sunaga t Experience

 

t.sunaga

 

オーサカ=モノレールのステージ後には〈レコード番長〉こと須永辰緒のDJプレイ。ジャズからラテン、和モノなどを流れ良く繋いで〈夜ジャズ〉の世界を演出し、フロアはイイ雰囲気となってオーディエンスのアルコール摂取も進んでいた模様。心地良く身体を揺らせてくれる見事な選曲は〈貫禄〉の一言に尽きます。この夜は以降もUNITのライヴ間に数回登場してイヴェントを盛り上げてくれました!

 

月亭方正

 

月亭方正_1

 

今回のイヴェントの話題のひとつとなっていたのが、お笑い芸人・山崎邦正が落語家・月亭方正として登場すること。そんなに広くないUNICEには、TVや新聞社などの取材班がズラーッと陣取り、開演前から彼をひと目見ようというお客さんで、立ち見も含めてギュウギュウ詰め。超満員で入り切れない状態に。

 

月亭方正_2

 

出囃子と共に登場した月亭方正に大きな歓声が! 枕ではTV番組の裏話などで大爆笑の連続、しっかりお客さんたちの心を掴みます。そして演じられたのが〈猫の茶碗〉。なかなか見事な話芸で、落語の魅力を伝えることに成功していました! なお、1時間後にも2ステージ目として登場し、演目〈幽霊の辻〉を披露。こちらも超満員のお客さんを大いに盛り上げてくれました!!

 

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UNICEでは、月亭方正の落語の間に〈suntory WHISKY トーク・イヴェント〉が開催。タワーレコードとサントリーとのコラボ・キャンペーン〈NO MUSIC, NO WHISKY.〉も記憶に新しいですが、〈NO MUSIC, NO LIFE.〉ポスターのディレクターとしてもお馴染みの箭内道彦と、サントリーのウィスキー・アンバサダー(ウィスキーの価値や魅力を語る伝道師)とのウィスキーにまつわるアレコレのトークに、お客さんたちも「へぇ~、なるほど~」と感心している様子。ちなみに今回のイヴェントでは来場者全員にハイボールチケットが配られたこともあって、まさに〈NO MUSIC, NO WHISKY.〉な至福を体感している方々が多数見受けられました。

 

武藤昭平 with ウエノコウジ

 

武藤ウエノ_1

 

UNICEで月亭方正の落語とウィスキー・トーク・イヴェントが行われている頃、UNITのステージには武藤昭平 with ウエノコウジが登場。勝手にしやがれのヴォーカル&ドラマーである武藤昭平はガット・ギターを、元ミッシェル・ガン・エレファント&現The HIATUSのウエノコウジはベースを手に取り、アコースティック・ライヴがスタート。

 

武藤ウエノ_2

 

アコースティックとはいえ、この2人が演奏するとなると話は別で、フラメンコ~ラテン色強い情熱的な演奏と歌にオーディエンスは「カッコいい~」とそのパフォーマンスに釘付け。興奮を抑えられずに立ち上がり、ロドリーゴ・イ・ガブリエーラばりにギターのボディーを激しく叩きまくるクラッシュ“London Calling”のカヴァーや、昨年リリースされた武藤昭平名義(ウエノコウジも参加)のタワーレコード30周年記念シングル“至福の空~NO MUSIC, NO LIFE.”を披露するなど、圧倒的なステージングで観客の度肝を抜きまくり。「ヤバイッ!! スゴイッ!!」という声が飛び交っていました!

 

武藤昭平 with ウエノコウジ セットリスト

01. フィラメント

02. London Calling

03. エグジット

04. トゥーペア

05. フォーリング・ダウン

06. リコ

07. 至福の空~NO MUSIC, NO LIFE.~

08. ワタリドリ

09. ピノキオの鼻

 

SOIL & “PIMP”SESSIONS

 

ソイル_1

 

オーサカ=モノレール、須永辰緒、武藤昭平 with ウエノコウジと豪華すぎるメンツが次々と登場し、深い酩酊と異常な昂揚感に包まれていたUNITに、〈Death JAZZ〉をキーワードに掲げてワールドワイドに活躍するSOIL & “PIMP”SESSIONSが登場!

 

ソイル_2

 

高いスキルを誇る彼ららしく、スキのない高度な演奏と鉄壁のアレンジ、そして〈見せる(魅せる)〉パフォーマンスで超満員となったフロアをのっけから大興奮&熱狂の渦に叩き込む! 一気にソイル・ワールドへ引き込む術はさすがの一言。

 

ソイル_3

 

快楽主義者たちが次々に繰り出す高速爆音ジャズに、オーディエンスは拳を突き上げっぱなし、激しく踊りっぱなし状態。海外ツアーによって磨かれたであろうその堂々としたパフォーマンスは大物の貫禄十分で、品位や優美ささえ感じられる上質なエンターテイメント・ショウを展開。アジテーターである社長の最後のMC「2010年も、もっともっと多くの人に音楽が聴かれるようにっ!!」に向けて、観客も大声援で応えていました!!

 

SOIL & “PIMP”SESSIONS セットリスト

01. Paraiso

02. 閃く刃

03. POP KORN

04. MIRROR BOY

05. Papas Got A Brand New Pig Bag

06. QUARTZ AND CHROMETER

07. SAHARA

08. Fantastic Planet

09. 殺戮のテーマ

 

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NICEでは月亭方正が落語で大爆笑を生み、UNITではSOIL & “PIMP”SESSIONSが爆音ジャズで大騒乱を生んでいる頃、 SALOONではSPECIAL OTHERSを発掘したことでも知られる元渋谷店カリスマ・バイヤーのYAHMAN(CHAMPION BASS/Tribal Connection)が、ジャングルやドラムンベースを中心にDJプレイ。ワイワイガヤガヤとお客さんたちはそれぞれ楽しい時間を過ごしていた様子。また、ラストは渋谷店の名物レゲエ・バイヤーであるカツオがマイク・パフォーマンス付きのDJでSALOONのフロアを盛り上げていました!

 

が~まるちょば

 

が~まるちょば_1

 

UNICEのトリとして登場したのは、サイレント・コメディー・デュオのが~まるちょば。1年の約半分は海外ツアーを行っていて、「Newsweek日本版」の〈世界が尊敬する日本人100〉にも選出された二人組です。

 

が~まるちょば_2

 

赤と黄色のトサカ(モヒカン)がタワーカラーともマッチ(?)している彼らですが、そのリズミカルで音楽的なステージングにフロアは大爆笑の連続……だけでなく、時にはオーッと感嘆の声も挙がるほどに〈魅せる〉パフォーマンスを披露。言葉はなくても(ワーとかウーとかぐらい)、〈クールでカッコ良くて笑える身体表現〉という極上のエンターテイメントで会場を大いに沸かせてくれました!

 

The Ska Flames

 

スカフレイムス_1

 

UNITのトリとして登場したのは、大御所スカ・バンドのThe Ska Flames。メンバーの大川毅は〈NO MUSIC, NO WHISKY.〉のポスターにも登場してくれました。

 

スカフレイムス_2

 

すっかりコーフン&酔いの回ったオーディエンスを彼らは極上のスカ・サウンドで一気に楽園気分に。「海を感じる、波の音が聴こえる」なんて声もチラホラ。タフでスウィートな南国音楽でフロアはみんな心地良く揺れながら終始笑顔、ハッピーな気分に包まれていました。

 

スカフレイムス_3

 

後半戦ではスカ・ダンス大会となって大いに盛り上げてくれて、最後はステージ上のフレイムス仕切りで会場全員による三本締め! 帰路に着くお客さんたちがみんな満足そうな笑顔を浮かべているのがとっても印象的でした!!

 

The Ska Flames セットリスト

01. Ska Films

02. 聞こえてこないか

03. 絶え間なく瞬く星

04. First

05. 新曲

06. Stolen Beat

07. Everytime I Wanna Think About You

08. Rip Van Winkle