Anchorsong
Anchorsong 『Chapters』 Tru Thoughts（2011）
最近MPCとシンセを駆使した鮮やかなビート・クリエイションで、世界に通用する日本人クリエイターとして急速に高みへと登りつめた才人による堂々のデビュー作。日本的情緒が仄かに滲むメロウなムードをタフな刺激の電子ファンクへと注ぎ込み、レーベルカラーをも踏まえたジャジーな温もりのビートを作り出している。YouTubeでも話題となったリアルタイムで楽曲を作り上げていく達人技をぜひとも生で拝むべし! ＊佐藤
OORUTAICHI
OORUTAICHI 『Cosmic Coco, Singing for a Billion Imu's Hearty Pi』 Out One Disc（2011）
関西ゼロ世代を代表するユニット、ウリチパン郡の活動でも知られた彼のソロ最新作。極彩色でオルタナティヴな自前のミラーボール・サウンドのなかで言語を逸脱した歌唱が煌びやかに飛び散り、聴く者をポップな宇宙体験へ誘う。リミックスでも参加したEYE擁するボアダムズの遺伝子を受け継ぐ次世代のなかでは、頭ひとつ、ふたつも抜き出た異能のライヴが新木場で発光する。 ＊ヌーディー
GLOBAL COMMUNICATION
GLOBAL COMMUNICATION 『Back In The Box』 NRK（2011）
にゃんと! このミックスCDと前後して15年ぶりの再結成を発表していたマーク・プリチャードとトム・ミドルトンの名コンビが〈Sonar〉で観られるとは! 言うまでもなくマークはアフリカ・ハイテックなどのプロジェクトで、トムはプログレ〜ディープに跨がって現在進行形の存在だが……90年代UKテクノ屈指の名作『76:14』のようなアンビエント空間が展開されるのか、懐かしのリロード式なのか、それとも……。 ＊狛犬
JESSE BOYKINS III
JESSE BOYKINS III 『The Beauty Created』 CIRCULATIONS（2009）
日本のみでこのアルバムを出しているブルックリンのシンガー・ソングライター。本作にあるのは初期ビラルに通じるネオ・ソウルの薫りだが、最近ではフォーリン・エクスチェンジ一派と手合わせする一方、マシーンドラム“In The Dust”に客演したり、ブラウンズウッドのコンピに楽曲がピックされたり、評価軸は実にさまざま。〈Sonar〉では果たしてどんなパフォーマンスを見せてくれるのか……。 ＊狛犬
VARIOUS ARTISTS 『COSMOPOLYPHONIC』 COSMOPOLYPHONIC（2011）
すでに名の知れた面々だけでなく、これから注目されるべき未知の名前と出会えるのも〈Sonar〉の楽しみだ。と思ったら……一昨年にアルバムも残すDAISUKE TANABEも参加したこのコンピでは、sauce81とKez YMの楽曲が奇しくも揃って収録されている。前者はトキモンスタ、後者はMAKOTOを各々リミックスしていたが、まずは本作でそれぞれのスタイルの一端を知っておきたいところ。 ＊狛犬
