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Okeh Records

カテゴリ
o-cha-no-ma LONG REVIEW
公開
2014/03/28   10:00
ソース
intoxicate vol.108(2014年2月20日発行号)
テキスト
text : 難波店 稲田利之


ジャズをまとうブルースの老舗

2013年1月に米国ソニー傘下で活動再開したOkeh Recordsは、1918年創業の老舗のジャズ&ブルース専門レーベルだ。昨年より、デヴィッド・サンボーン&ボブ・ジェームス、ミシェル・カミロ、ビル・フリゼール、デイヴ・ホランドらの新譜をリリースしおり、2014年には、およそ20タイトルの新作リリースを予定しているという。

1982年生まれで13歳の時にスティーヴィー・レイ・ヴォーンに憧れて手に入れた、250ドルのメキシコ製ストラトキャスターをいまだに使いつづけているニア・フェルダーは、ロックを聴いて育ちながら、大学時代にジャズに目覚め、2010年には奇才グレッグ・オズビー(as)とステージに立っていたという次世代ジャズギタリストの最注目株。ソロデビュー作となる 『Golden Age』は、アーロン・パークス(P)らを迎え、新感覚なミクスチャーぶりが実に新鮮な一枚となっている。

メルドー・トリオのドラマー、ジェフ・バラードは、ミゲル・ゼノン(as)、リオーネル・ルエケ(g)との変則トリオでの初録音『Time's Tales』で、ワールド~スタンダード~フリー・ジャズまでを見事なインタープレイで楽しませてくれる。

ウィリアム・パーカー(b)&ジェラルド・クリーヴァー(ds)の重戦車リズム隊とのサックス・トリオでデビューする、ジェイムス・ブランドン・ルイス(ts)、ジェイソン・モランらに師事し、カート・ローゼンウィンケル(g)のゲスト参加も話題な台湾出身NY在住の女性ピアニスト、ルォーユー・チェンの世界デビュー作など、新進気鋭の旬なアーティスト達によるリリースも控えている。

そして年明け早々、Okeh Recordsは、御年84歳のソニー・ロリンズとも契約を結んだとのニュースが飛び込んできた。近年のジャズ系レーベルの中では最もアクティヴなレーベルになりつつあるその動向は、今後も目が離せない。



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