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私の「1920年代~1940年代JAZZ名盤」(新宿店)

黒人奴隷達が奏でたアフリカンミュージックがヨーロッパ音楽と出会い20世紀初頭にニューオリンズで誕生したとされるJAZZ。その後キング・オリバーやルイ・アームストロング、デューク・エリントンなどにより都市部でも大きな人気を博し30年代にはビック・バンドを中心にダンスミュージックとして大いに発展。40年代になるとチャーリー・パーカー、ディジー・ガレスビーを中心にダンスミュージック演奏から脱却したビ・バップ=モダン・ジャズが誕生。現在のJAZZの礎を築き上げます。選盤にあたっては現在流通しているタイトルを中心に組んでおり一部偏りがあります。「アメイジング・バド・パウエル」は昔から40年代名盤として取り上げられた過去を踏襲しています。

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新宿店/熊谷
基本メタル&プログレが主食ですが副菜としてJAZZ、ワールド、クラシックも食べている雑食系バイヤー。

Lionel Hampton『スターダスト(SHM-CD)』

ライオネル・ハンプトンはJAZZヴィヴラフォンの第一人者。30年のルイ・アームストロングとのレコーディングの際にサッチモからヴィヴラフォンを弾いてみるように言われたのがきっかけでその後ベニー・グッドマンのグループに参加し実力をつけていきます。本作は大編成で出演した「ジャスト・ジャズ・コンサート」の模様を収録したアルバムでライオネル・ハンプトン生涯の名演を多数収録した代表作。特にJAZZスタンダードの「スターダスト」はこの曲の中でもベストに上げられるほどの名演。大円団に向かうラストの「オー、レディ・ビー・グッド」など収録された大きな歓声に合わせて拍手をしたくなる素晴らしい演奏です。


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Billie Holiday『奇妙な果実(SHM-CD)』

タイトル曲である「奇妙な果実」があまりにも有名な不世出のJAZZシンガー、ビリー・ホリディの代表作。黒人差別を告発した「奇妙な果実」は黒人差別が過酷だった南部の木には奇妙な果実がなっている。近づいてみるとその奇妙な果実はリンチに合い虐殺され吊るされた黒人の死体だったという非常にショッキングな内容。「奇妙な果実」ばかりに話題がいきがちですがアルバム全体としては非常に優れたブルースアルバム。「イエスタデイズ」「ファイン・アンド・メロウ」の土臭いフィーリングやスウィングした雰囲気が素晴らしい「ブルースを歌おう」などなど古き良きアメリカンミュージックを体現した名作です。


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Bud Powell『ジ・アメイジング・バド・パウエル Vol.2 <限定盤>(UHQCD)』

友人であり40年代最もユニークなピアニストだったセロニアス・モンクが縦型のリズムとメロディのピアニストだとすると、バド・パウエルはリズムとメロディを横に広げていくタイプのピアニスト。その彼独特のピアノプレイが楽しめるVol.2も49年と51年。そして53年の録音でこうせいされており、録音年にいくらか隔たりがあるもののビ・バップ演奏で統一されているので通して聴いても違和感を感じることはありません。バド独特の叙情性を聴かせる「ニューヨークの秋」や開放感溢れながら高度なピアノタッチを楽しめる「リーツ・アンド・アイ」などVol.1と同じく聴き所満載。


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Louis Armstrong『ザ・ベスト・オブ・ザ・ホット5・アンド・ホット7・レコーディングス <期間生産限定スペシャルプライス盤>(LTD)』

ルイ・アームストロングはJAZZ発祥の地ニュー・オリンズで評判を呼んだあとキング・オリバーの呼びかけで1922年にシカゴに活動の拠点を移し絶大な人気を博します。さらにNYに拠点を移動しJAZZ全体の発展に寄与することになります。本作はその時代のルイ・アームストロング率いるホット・ファイヴ&ホット・セヴンの演奏集。さすがに現代の音になれた私たちからすると古い音ではありますが古き良きアメリカンミュージックの源流としての魅力に満ち溢れた貴重な音源です。もちろんヴォーカル曲も収録しておりスキャット流行の起爆剤となった「ヒービー・ジービーズ」などJAZZヴォーカルの歴史においても重要な録音集です。


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Benny Goodman『ライヴ・アット・カーネギー・ホール 1938 [完全版] <期間生産限定スペシャルプライス盤>(2CD/LTD)』

ベニー・グッドマンは幼少から音楽教育を受けコルネット&クラリネット奏者として楽団を渡り歩き32年に自分の楽団を結成。NBCラジオの定期出演を機にスウィングJAZZの王様として人気を獲得していきます。本作は1938年1月16日にNYのカーネギーホールで行った歴史的なライブを収録した作品です。ダンスミュージックとして人気を博していたJAZZですが本公演をきっかけに芸術として市民権を獲得。以後JAZZは娯楽から芸術へとステップアップしていくことになります。また彼は黒人差別が激しい時代に多数の黒人ミュージシャンを雇用したリベラル派で彼の楽団は40年代以降のJAZZの土壌でもありました。


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Duke Ellington『イン・ア・メロウトーン(LTD)』

アメリカン・ミュージックの重要な1曲「A列車で行こう」の初演を聴くことが出来るデューク・エリントン・オーケストラの絶頂期を捉えたコンピレーションアルバム。JAZZの歴史のみならず音楽の歴史を知る上で欠かせない演奏が満載で全音楽ファンに一度は通ってほしいアルバムです。④⑤⑥のデューク・エリントンが弾くピアノに導かれオーケストラの演奏が始まる様は白黒映像で見ることが出来るスウィング時代の情景を脳内に呼び起こしてくれます。名曲「イン・ア・メロウトーン」や甲高い管楽器の音色がご機嫌な「燃える剣」などなどスウィング時代を彩った名BGMとでも言うべき演奏の記録です。


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Charlie Parker『チャーリー・パーカー・ストーリー・オン・ダイアル Vol.2(SHM-CD)』

40年代に生まれたビ・バップを語る上で絶対に欠かすことの出来ないチャーリー・パーカーのダイヤルセッションの中からパーカーが47年に西海岸からNYに戻った時の録音を収録。50年代のモダンJAZZでも活躍するJ.J.ジョンソン、デューク・ジョーダン、マイルス・デイヴィスなどに加え名ドラマーのマックス・ローチが参加。Vol.1に比べて熱さよりまとまりがあり落ち着きのあるリラックスした演奏が楽しめる。「デクスタリティ」「ボンゴ・バップ」のようにご機嫌に朗々と吹きあげるパーカーのブローや「エンブレイサブル・ユー」でのしっとりとしたバラードプレイも聴き所。


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Miles Davis『クールの誕生(SHM-CD)』

チャーリー・パーカーとディジー・ガレスビーを中心としたビ・バップが発展を遂げる中で熱狂的なアドリブだけに頼らずアレンジ重視の演奏を模索したのがマイルス・デイヴィスと本作の主役である九重奏団。この頃から一歩二歩先を見据えたJAZZの世界を探求するマイルスらしい姿勢を見ることが出来るアルバム。ギル・エヴァンス、ジョン・ルイス、ジェリー・マリガンなどのアレンジャーが編曲しビッグ・コンボで奏でるサウンドはこの時代においてタイトル通りクールな響きの一線を画すもので「ムーヴ」「ミロのヴィーナス」「バドゥ」など明らかにビ・バップとは雰囲気が違う。その後のウェスト・コーストJAZZに与えた影響は非常に大きい。


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Charlie Parker『チャーリー・パーカー・ストーリー・オン・ダイアル Vol.1(SHM-CD)』

1930年代のスイングJAZZの時代に大きな成功を収めたビッグ・バンドのメンバーだった若手JAZZメンの中からより刺激的で創造性溢れる演奏を望むものが現れる。彼らは仕事を終えた後深夜のジャズ・クラブに集まり新しいジャズの形=ビ・バップを生み出す。ジェイク・マクシャン楽団に在籍していたアルトサックスのチャーリー・パーカーはそんな新潮流の中心人物となっていく。そのパーカーの代表的演奏を収めたのがこのダイヤル・セッション。VOL.1はディジー・ガレスビーや若きマイルス・デイヴィスを加えたセッション。「ディギン・デイズ」「ヤードバード組曲」「チェニジアの夜」など重要な演奏を含むJAZZファン必聴盤。


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Bud Powell『ジ・アメイジング・バド・パウエル Vol.1 <限定盤>(UHQCD)』

40年代のJAZZシーンにおいて最も重要なピアニストはバド・パウエルであることに異論を唱える人はそう多くはないだろう。49年の録音と51年の録音による構成だがトリオ以外の演奏はポストハード・バップ的なビ・バップ演奏で40年代の雰囲気を感じるには外すことが出来ない演奏ばかりである。こちらのVol.1で特筆すべきはやはり冒頭の「ウン・ポコ・ロコ」の3連発。マックス・ローチとバトルのようなせめぎ合いを繰り返しながら緊張感に満ちたピアノを繰り出していく様は神がかり的とも評価されるバドの真骨頂。ビ・バップ期の天才ファッツ・ナヴァロと若きソニー・ロリンズの貴重な演奏も記録。


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タグ : タワレコ名盤セレクション

掲載: 2020年06月17日 14:58

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