日経日曜版「名作コンシェルジュ」に紹介!ラヴェル&ドビュッシー: 2台ピアノのためのトランスクリプション集
2020年9月13日(日)日経日曜版「名作コンシェルジュ」に掲載
「粒ぞろいな鍵盤の響き 作曲家の違い映し出す」(鈴木淳史氏評)
※ 再入荷予定
オランダのピアニスト2人がラヴェル&ドビュッシーの弦楽四重奏曲を2台のピアノで演奏した「ラヴェル&ドビュッシー: 2台ピアノのためのトランスクリプション集 」が、2020年9月13日(日)の日本経済新聞日曜版の鈴木淳史氏による名物コラム「名作コンシェルジュ」に紹介されました。
鈴木氏は、この2曲の弦楽四重奏曲が「もともとドイツ系の作品とは一味違った清々しい作風」とし、ピアノで演奏すると「さらに風通しの良い音楽となる」と紹介。ラヴェルの弟子ドラージュが編曲したラヴェルの弦楽四重奏曲を聴くと「カッチリと作られた音楽がよりソリッドに。あまり目立たない声部も几帳面に浮き上がって、立体感を増す」とし、一方、ベンフェルトが編曲したドビュッシーの弦楽四重奏曲を聴くと「次第に輪郭がズレていって、いつの間にかカタチが変わってゆく」様子がつぶさに分かると解説。「いつも一緒に並べられがちな二人の作曲家の違いをありありと映し出す。その音楽がもたらす清涼感とともに。」と締めくくっています
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)
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19世紀から20世紀の変わり目に相前後して発表されたドビュッシーとラヴェルの弦楽四重奏曲ですが、すぐに独自の音楽語法を認められ「名曲」としての評価が確立したため、マイクロフォンによる録音が開発された1920年代後半より今日に至るまで数多くの名盤が録音されています。まずご紹介するのは1950年代に録音されたフランスのレーヴェングート弦楽四重奏団の演奏。モノラル録音ですが、戦前の甘美で味わい深い演奏スタイルを今に伝える逸品です。2枚目は1970年代に録音されたアメリカのラサール弦楽四重奏団による演奏。現代音楽のスペシャリストとしての鋭い感覚と技巧の冴えが、この名作2曲に新たな光を当てた演奏を成し遂げ、話題を呼びました。3枚目は1990年代に録音されたウィーンのハーゲン弦楽四重奏団の演奏。優美さから衝撃的な強音まで表現の幅はより広がり、20世紀末の時代精神を感じさせる演奏が展開されています。最後は2019年に日本で録音されたひばり弦楽四重奏団の演奏。ヴァイオリンの漆原姉妹を中心としてソロの名手が揃った演奏で、音色といいアンサンブルの練度といい表現力の豊かさといい、世界最高クラスの表現内容を見せています。
(タワーレコード)
カテゴリ : Classical
掲載: 2020年09月14日 12:00