【追悼】指揮者ジェイムズ・レヴァイン(1943年6月23日 - 2021年3月9日)
アメリカ、オハイオ州シンシナティ出身の世界的名指揮者、ジェームズ・レヴァイン氏が2021年3月9日、カリフォルニア州パームスプリングズで亡くなりました。77歳でした。謹んでご冥福をお祈りいたします。
レヴァイン氏は1943年6月23日生まれ。幼き頃よりピアノを学び、10歳でシンシナティ交響楽団のユース・コンサートにデビューするまでに上達。56年、マールボロ音楽学校でルドルフ・ゼルキンにピアノを学び、翌年、アスペン音楽学校でロジーナ・レヴィンに師事しました。61年、ニューヨークのジュリアード音楽院に入学し、ジャン・モレルのもとで指揮コースを受講。64年にジュリアード音楽院を卒業し、70年までクリーブランド管弦楽団でジョージ・セルのアシスタントを務めました。
70年にサンフランシスコ・オペラにデビューした後は、コンサート、オペラ、室内楽で幅広く活躍。71年6月、イシュトヴァン・ケルテスの代役としてシカゴ交響楽団と合唱団を率いて、マーラーの交響曲第2番を指揮。このコンサートから、シカゴ交響楽団との長い付き合いが始まりました。73年から93年までは、故ケルテスの後任としてラヴィニア音楽祭の音楽監督を務めました。
一方オペラでは、71年6月5日、28歳でメトロポリタン歌劇場に『トスカ』でデビュー。72年2月に同劇場の首席指揮者に就任し、75年には音楽監督に就任しました。86年に同劇場の初代芸術監督に就任。2016年まで45年にわたって密接な関係にありました。また、ヨーロッパにおいても75年にザルツブルク音楽祭、82年にバイロイト音楽祭にデビューし、オペラ界の中心的指揮者として活躍しました。
コンサート指揮者としてはウィーン・フィル、ベルリン・フィル、シュターツカペレ・ドレスデン、フィルハーモニアの客演の常連となり、99年から2004年までチェリビダッケの後任としてミュンヘン・フィルの首席指揮者を務め、2004年から2011年には小澤征爾の後任としてボストン交響楽団の音楽監督を務めました。
ここでは彼の芸術を振り返るために、代表的なディスクをご紹介いたします。
(タワーレコード 商品本部 板倉重雄)
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