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「名作コンシェルジュ」掲載!『ゴロワノフの芸術 第5集』ワーグナー管弦楽作品集

ゴロワノフ

2022年1月16日(日)日経日曜版「名作コンシェルジュ」に掲載されました。
「まぶしい金管の咆哮 生の人間性引きずり出す」(鈴木淳史氏評)

ムラヴィンスキーと対を成すロシアのカリスマにして、強烈な爆演で知られるロシアの伝説的指揮者ニコライ・ゴロワノフ(1891-1953)によるワーグナーの管弦楽作品集が2022年1月16日(日)日経日曜版の鈴木淳史氏による名物コラム「名作コンシェルジュ」で紹介されました。

鈴木氏は「ワーグナーの音楽は、波の満ち引きのようなもの。その強弱を交えた繰り返しで、クライマックスとして大波がやってきて、聴き手にカタルシスを与えてくれる」とした上で、ゴロワノフの演奏を「最初からビッグ・ウェーブをぶちかます」「最後はもう喧騒じみたテンションで濁流が押し寄せる」と解説。「優等生じみたワーグナー演奏が増えている現代」において、ゴロワノフの演奏は「ただただ目(耳も)が痛くなるほどにまぶしい」と評しています。録音は1947~51年と古いですが、「70年ほど前のモノラル録音だが、そのギラついた雰囲気は生々しく伝わってくる」としています。
(タワーレコード)

男ゴロワノフの激演
押し潰されそうな重量感!
熱狂と興奮のワーグナー


脳も灼けつく怒涛の大演奏、異様な指揮者の存在感が生む空前の大迫力。第5集はワーグナーの管弦楽作品集。厚く塗りこめられた管弦楽の響きとその中にあってなお突出した叫びを上げる金管楽器、リミッターなどあろうはずがない圧倒的な表現力。人類の表現しうる極北のさらに先といった凄まじさに心底打ちのめされます。

《リエンツィ》は序奏の重心の低い、そして色でいうとドス黒いような響きが何とも言えない。主部は酩酊した連中が大騒ぎしたかのようなお祭状態で、その熱狂と興奮は凄い。《マイスタージンガー》も最初のフレーズからして異常で、金管楽器の各奏者が野獣のようにわめいているようにも思える。そして中間部の濃厚な歌、そして最後の大きな緩急と、まさにやりたい放題である。《パルジファル》前奏曲では〈信仰の動機〉の金管楽器が場違いなほど隆々と奏される…(平林直哉氏の解説より)
(キングインターナショナル)

【曲目】
ワーグナー:
[Disc 1]
歌劇《さまよえるオランダ人》序曲
モノラル録音:1951年12月16日
歌劇《リエンツィ》序曲
モノラル録音:1951年12月13日
歌劇《タンホイザー》序曲
モノラル録音:1951年11月14日
序曲《ファウスト》
モノラル録音:1947年

[Disc 2]
楽劇《トリスタンとイゾルデ》 前奏曲と愛の死
モノラル録音:1950年10月3日
楽劇《ニュルンベルクのマイスタージンガー》 第1幕への前奏曲
モノラル録音:1951年12月16日
舞台神聖祭典劇《パルジファル》 前奏曲
モノラル録音:1951年
舞台神聖祭典劇《パルジファル》 聖金曜日の奇跡
モノラル録音:1948年

【演奏】
ニコライ・ゴロワノフ(指揮)
モスクワ放送交響楽団

カテゴリ : Classical

掲載: 2022年01月16日 08:00