【関ジャム 完全燃SHOW】2月4日放送 クラシック界の「ヤバい偉人伝」特集!!
クラシックといえば、「高貴」「堅苦しい」など知らない人はとっつきにくい印象もあるが…
例えば、葉加瀬太郎が世界一の指揮者と絶賛するグスターボ・ドゥダメル。
そのコンサートを見てみると…奏者も観客もノリノリ!
このように、実はクラシックといっても
私たちがイメージするような演奏や楽曲だけではない、知られざる世界が!
今夜は東京藝術大学出身音楽プロデューサー・もふくちゃんと音楽家/WONK・江﨑文武、
そしてKing GnuやVaundyなどの楽曲にバイオリニストとして参加する
音楽家/実業家・常田俊太郎をゲストに迎え、
クラシックをよく知るプロ3人がクラシックの概念を変えるヤバい偉人や楽曲をピックアップ。
BGMの先駆け音楽界の異端児や鼻歌&独特の姿勢で弾く天才ピアニスト、
さらに水やタイプライターなど変わった道具を楽器として取り入れた楽曲など一挙ご紹介!
アーティストゲスト もふくちゃん、 江﨑文武、常田俊太郎
トークゲスト 川田裕美、山崎弘也(アンタッチャブル)
(番組HPより)
クラシック界のヤバイ偉人&楽曲
番組で取り上げられた各曲のオススメCDをご紹介!(CDが無い曲はYouTubeをリンク)
(1)葉加瀬太郎が世界一の指揮者と絶賛 グスターボ・ドゥダメル
情熱的な指揮で世界を魅了するベネズエラ出身の指揮者。型破りな演奏と一体感で一躍人気に。
【演奏曲】ウェスト・サイド・ストーリー:マンボ
(2)音楽界の異端児 エリック・サティ
フランスの作曲家。クラシックの異端児。音楽界の変わり者。アンビエントミュージック、BGMの先駆け的存在。「梨の形をした3つの小品」「ひからびた胎児」「偽善的なコラール」といった変わったタイトルの作品を発表。
【演奏曲】サティ:ジムノペディ第1番
【演奏曲】ヴェクサシオン
タイトルの意味は「嫌がらせ」。同じフレーズを840回繰り返す作品
(3)ポストクラシカルの生みの親 マックス・リヒター
音楽プロデューサー:yaffleも影響を受けた作曲家
※クラシックとクラシックではないエレクトロニカをこんな風に混ぜて、しかもその曲をクラシックの中で1番歴史深いレーベル
ドイツ・グラモフォンから出して良いんだと驚きました。自由に垣根を超えても大丈夫でしょという事をメジャーなシーンでちゃんとやった人だと思います。(コメント:江﨑文武)
【演奏曲】sleep
会場のベッドに横たわり、8時間以上の演奏を鑑賞。
【演奏曲】25%のヴィヴァルディ Recomposed By マックス・リヒター
デジタル・ストリーミング再生数1億回超え。
(4)意外なモノを楽器として使用
(a)ルロイ・アンダーソン:タイプライター
仕事に追われる忙しいオフィスの情景を描写
(b)ベートーヴェン:ウェリントンの勝利
ヴィットリアの戦いでイギリスの勝利を祝った曲。大砲約200発、小銃乱打を楽譜で指示。
(c)タン・ドゥン:H2O tempo
作曲した映画音楽でグラミー賞やアカデミー賞を受賞した作曲家タン・ドゥン。水を張ったボウルを打楽器として使用。(CDなし)
(d)アラン・ロシュ
クレーンでつられたグランドピアノごと上昇し、宙づりで演奏。観客はヘッドホンで聴くという緊迫感のある演奏。(CD無し)
(5)沈黙を音楽にした巨匠 ジョン・ケージ
アメリカの音楽家・作曲家、キノコ研究家。世界的に評価される実験音楽の巨匠
【演奏曲】ORGAN2/ASLSP(As Slow As Possible=可能な限り遅く)
驚異の演奏時間。2001年か639年かけて演奏。
【演奏曲】4分33秒
クラシック音楽とは何か、論争を巻き起こした曲
4分33秒の間、演奏者はずっと何もしな曲。楽譜には第1~第3楽章まである事と「TACET(長い休み)」という指示がある。
「沈黙も音楽」という、新しい概念の作品。初演時の演奏時間が4分33秒だったのでこのタイトルになったという。
(6)楽員にパフォーマンスを指示 マウリシオ・カーゲル
アルゼンチンの作曲家。
【演奏曲】ティンパニとオーケストラのための協奏曲
楽譜に「紙をはったティンパニに最大限の力で上半身が隠れるまで突っ込み静止する」と挿絵付きの指示がある曲。(CDなし)
【演奏曲】フィナーレ
楽譜に「指揮者が倒れる」という指示があり、コンサートマスターが代わりに演奏を続行。(CDなし)
(7)メトロノーム100台の演奏曲
ジェルジュ・リゲティ:100台のメトロノームのためのポエム・サンフォニック
最上峰行(推薦)。バラバラの速度に設定した100台のメトロノームを可能な限り同時に最大振幅で開始し、鳴らすという楽曲。(CDなし)
(8)セクシー衣装のピアニスト ユジャ・ワン
露出多めの衣装が特徴の女性ピアニスト
【演奏曲】ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第2番
共演:ドゥダメル(指揮)
(9)演奏者が退場
フランツ・ヨーゼフ・ハイドン:交響曲第45番 嬰ヘ短調「告別」
演奏者が徐々に退場。最後はヴァイオリン2名で演奏。(番組は神奈川フィルによる演奏)
(10)鼻歌&独特姿勢のピアニスト グレン・グールド
ピアニストといえば、というほど有名なピアニスト。
カナダのピアニスト・作曲家。バッハの楽曲の演奏で有名。後世に影響を与えたピアニスト。
自分の解釈に落とし込み、録音作品で発表し続けた。
【演奏曲】ゴルトベルク変奏曲
低い椅子に座って演奏
【演奏曲】フーガの技法BWV1080 コントラプンクトゥス第1番
グールドの鼻歌が録音に入っている。
(11)グラミー賞受賞の先駆者 スティーヴ・ライヒ
アメリカの作曲家。ミニマル・ミュージックの先駆者。グラミー賞を2度受賞。テクノ音楽の祖。
※ミニマル・ミュージックとは
音の動きを最小限に抑え、パターン化された音も反復させる音楽。
【演奏曲】ディファレント・トレインズ
1990年にグラミー賞を受賞。ホロコースト(ユダヤ人迫害)がモチーフの作品。
アウシュビッツに向かう向かう汽車をモチーフに、汽車の汽笛の音、生き残った人の音声をサンプリングして収録した、ドキュメント性が高い作品。
電気的に加工された記者の音、話し言葉の断片などを収録。その音を流しながら、弦楽四重奏が演奏。
※ ライヒの影響を受けたイントロ曲:King Gnu「Slumberland」
カテゴリ : Classical
掲載: 2024年02月05日 18:00