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【CD】榊原ゆい 5pb.ベストアルバムをリリース!

2010年2月3日にアルバム「You・I」(・はハートマーク)をリリースする榊原ゆいさんにお話をうかがいました。

--5pb.でのアルバム発売はいかがですか。

形になるものなんだな!って思いました。ここ最近5pb.さんとお仕事させてもらっている方向性としては、ポップキュートなところが前面に出ていたのですが、あらためてこうして見てみるとかっこいい曲もあるし、しっとり聴かせる曲もちゃんとありますね。かっこいい曲も可愛い曲も歌うっていう榊原ゆいの路線的なものは、5pb.さんの中でもしっかり捉えていてくださったんだなというのが、あらためてこのラインナップを見て思ったところです。

--3年前の「はぴねす!」の頃の5pb.のイメージと、最近の5pb.で歌っている曲のイメージとで、何か違いがありますか。

最初は可愛いところから入っていきましたが、それは作品ありきで、私がアニメで主人公をやらせていただいたのもあって、そういうキャラありきの、声優としてのお仕事もありきの、歌でした。3年くらい前の頃は、どちらかというと可愛い歌が得意という印象が強かったようで、ほかの音楽を作って下さる方も、「はぴねす!」くらいあたりからたくさんCDが出始めた時は、イメージ的に可愛いものを歌う感じの人だと思われていたようですね。そこから何度かお仕事をさせてもらっていくうちに、かっこいい曲もガシガシ歌うし、バラードも歌うしっていうところで、榊原ゆいで“遊んで”いただけるというか、可愛い曲だけじゃなくて、いろんな曲をくださるようになりました。特に5pb.さんでは、一定にならない、ポップキュートな曲もかっこいい曲もいただけるので、いつも違う形でお仕事させてもらっていて楽しいです。

--「そして僕は...」あたりから5pb.的にはかっこいい方向にシフトしていったようですね。

かっこいい曲も歌えるんだなっていうふうに認識してもらえたところですかね。アニメ(「PRISM ARK」)がありましたし、作風的にも壮大でかっこいい曲のテーマだったので、作品にあわせた形で私も声色や歌声をあわせていただいて、ここでまたひとつびっくりされたみたいでしたね。



--榊原さん的にここまで曲がたくさん並んできて、転機的というか印象的だったタイトルがありますか。

元々「はぴねす!」も「PRISM ARK」もアニメで主人公かつヒロインという立ち位置でしたので、プロモーションはたくさんしましたし、アニメに関してのプラスアルファの展開もいろいろあったので、とっても思い入れが強いです。本当によく歌ったし聴いたのはこの2作品の曲なのですが、“転機”という意味では「恋の炎」です。当時の盛り上がりも、今でもこの曲を聴いての盛り上がりも本当にすごくて。曲の感想だけではなく、聴いてくださった方の生活の中に入り込んでいった曲というか、この曲を聴いて勇気を出そうと思いましたとか、この曲をカラオケで歌って彼に告白しましたとか。女の子から、現実にそういう行動に移しましたという、体験、経験みたいなメールが一番多かったです。曲の感想はいつもファンの方からいただくのですが、曲の感想だけではなくて、こうしようと思いましたとか、これからこの曲を聴いて告白しますとか、行動まで移してもらえたところの感想がとても多かったので、みんなの行動に、特に女の子が行動に移す曲になったというところで、歌以上の、みなさんからのメッセージでいい思い出がある曲です。あと、PVでは男性との絡みがかなり衝撃的だったようで(笑)。甘ラブをイメージして撮ったら、公開後ファンの方が意外といい感じで受け入れていたくれて良かったです。

--楽曲にしてもPVにしても榊原さん色が強く出ているのを作ろうというのは「はぴねす!」の頃からだったんですか。

実は「恋の炎」まで、こんな可愛いことをする機会があまり無かったので、ここから5pb.さんで可愛いことをやらせていただいている感じです。私はどちらかというとエロかっこいいほうが得意なので、やっぱり恥ずかしさがあるんですけど。こういう「恋の炎」みたいな可愛いことをするのは、作品も「かのこん」でエロ可愛い感じだったので、思い切って出来たこと、ちずるちゃんみたいに大胆になれちゃった、というのはあります。元々自分の中にある曲のイメージというのをPVでは表現したかったので、これはもう完全にラブラブな絡みしかないなと思いました。

--ぶりっ子的な可愛さっていうのは、榊原さんでも恥ずかしいものなんですか?

恥ずかしいですね。だからPVとメイキングとの差が凄過ぎて。PVを撮ると、PVの中ではなりきってちゃんとお仕事をしてるんですけど、メイキングで素になった途端、めっちゃオッサンみたいな発言とか行動とかしていたりするので(笑)。そこはファンの方もわかっていて、ゆいにゃんが曲に合わせて演じている、へへっていう風に見てくれているので、ファンのみなさんのフィルターって凄いな、優しいなって思いつつ、いつも作っています。ウソでごめんねって思いながら(笑)、一所懸命やっているので、そこはPVを見てニヘニヘしてくださるのはすごく嬉しいです。

--いわゆるスウィートな、甘ラブな曲が5pb.でここ最近多いっていうのは、何か要因があったりするんですか。

多分「恋の炎」でそういう甘ラブな榊原っていうものが、ファンの方たちが見れたところで、すごく反応が良かったので、あとは自然な流れで、5pb.さんでは、可愛くてポップでキュートか、清楚な感じっていう女の子イメージ、榊原ゆいの中でも女の子な部分を出す事が多くなりましたね。楽曲にも恵まれて、ファンの中でも5pb.で出すものといえば、榊原の中の可愛いところっていう認識ができたみたいです。

--そのほかに印象に残っている曲はありますか。

「恋の炎」と続いてしまうのですが「永遠の恋」になりますね。「恋の炎」から「永遠の恋」のくだりがつながっているので。ウェディングドレスを着て、結婚しますという偽りのブログを書いて(笑)、自分で蒔いた種なんですけど大惨事で(笑)。もう、いつ謝ろういつ謝ろうって。準備を進めてますとかっていって、結婚指輪買いに行ったりするブログ書いたりとか。相手の方のモデルさんの、もちろん「恋の炎」の続きの一緒のお相手なんですけど、その方に指輪のサイズを聞いていただいて、私がお店に行って自分の指輪と、そのモデルさんの指輪を買って。ウェディングドレスが届きましたとか、そういう舞い上がっちゃったブログを書いたが故に、ファンのみなさんの間で「結婚!」「ゆいにゃん結婚!」って騒ぎになって。一時期検索ワードに「榊原ゆい 結婚」っていう結果が出て(笑)。多分きっと私が本当に結婚するってなっても、もう信じてくれないだろうと思います。

--続き物の歌っていうのはこれ以外にあったりするんですか。

いや、無いですね。ストーリー的につながっているというか、その後の二人のことを描いていたりっていう、そういうちゃんとした歌の中での展開があるっていうものはこれが初めてです。打ち合わせの時も、この同じモデルさんじゃないと意味が無いよねって話になって、「恋の炎」であれだけラブラブで、「永遠の恋」で違う人だったら、すごい残念な子になっちゃうので、ちゃんとスケジュール押さえて同じ人で撮らせてくださいってお話をして。そういう嬉しい続き方でした。

--今回新曲が3曲ありますが、どんな曲ですか。

「七色 MERRY-GO-ROUND」は、どちらかというと「恋の炎」だったり「マジカル★ジェネレーション」寄りな、女の子女の子した感じの甘い曲です。テンポも良くてアレンジ的にも結構おしゃれサウンドが入っているので、甘すぎず、でもちゃんと甘く、っていう、いいバランスでの女の子感が出ている歌ですね。聴いて、歌詞を見ていくと、男の子はこうされたい、女の子にこういう風に思われたいって思う曲だし、女の子は逆にこんなことしてあげたい、こんなこと言ってみたいって思うような曲です。

「LOOP」はガッツリバンド的な感じの音で、バンドっぽい感じの曲って意外に頂いたことが少ないので、この曲はすごいお気に入りです。気持ちをストレートにぶつける荒々しさがかっこいいので、このノリはいいなと思いました。作曲と編曲をしてくださったMACARONI☆さんという、アニサマやいろいろな方のライブでもギター弾いていらっしゃる方なんですけど、アニサマで初めて一緒に仕事した時にすごく私のことを気に入ってくださって、曲いつか書かせてくださいって言って頂いていたんです。こちらもお願いします!って感じで、今回いいサウンドができました。

--最後の「You・I -we will be together-」(・はハートマーク)はアルバムタイトル曲ですが。

タイトルチューンが一番最後って結構珍しいと思いますね。皆さんが普通に考えると、タイトルチューンって一番メインでノリが良くて、ドカンと出す感じのものだと思うんですけど、逆にすごくしっとりしていて、メッセージソングになっています。最初から5pb.のプロデューサーさんに、アンコールでみんながサイリウムをゆっくり左右に振るような感じのメッセージソングにしたいっていうお話を聞いていました。アルバムでしか出来ないっていうか、オリジナルでしか出来ない、私としてのメッセージソングっていうものを作りたかったんじゃないかと思います。ずっとお仕事を一緒にさせてもらって、私の歌に対する姿勢と、それをファンの皆さんにパフォーマンスとして見せたりするやり方とかを見てきてくれていたので、そういう意味で、私の場所はみんながいるここだよっていう、これからも歌っていくっていう気持ち曲を書いてくださったんじゃないかなと思います。私がたくさんファンのブログを見たりとか、ファンの意見を取り入れたりとか、そういうことをしているの見ていらっしゃるので、私がすごくみなさんのことを大事にしているっていうところを見てくださっての曲だと。

--初回限定盤にはDVDも付くそうですね。「そして僕は...」「恋の炎」「永遠の恋」は既存のPVですが、新規収録のPVが「Eternal Snow」ですが、どうして「Eternal Snow」を作ろうって話になったんですか。

今まで5pb.さんで作らせていただいた曲の中でPVを作っていない曲で、なにか撮り下ろししたいなって話はしていて、では何かっていったときに、スタッフ全員口を揃えて「Eternal Snow」って。ジャケットの清楚な、雪が降る中でのちょっと寒そうに切なそうにしている清純な榊原ゆいのイメージがファンの方に大好評で、普段見れないゆいにゃんみたいな感じで、すごく人気なジャケットだったんですよね。みなさんの感想をいつも見ているのですが、私があれだけエロかっこいいこともやっているのに、今年一番のジャケットだとか、歴代上位だとか言って、やっぱりこういうの好きなんだなと思って(笑)。「Eternal Snow」くらいしかないんですよ、清純っぽいのって。本当に今まで私が見せていない顔だったので、クリティカルヒットだったんだなと思います。ジャケット写真だけであれだけウケてくれたんだから、これ動いたらどうなる?って話になって、それで全員一致で「Eternal Snow」のPVを撮ろうということになりました。
PVのなかでは本当に雪を降らせました。最初は普通に北海道行くかって話になっていて、でもよくよく考えたら、雪降ってるかどうかもわからないし、撮影の時に降るかどうかもわからないし、実際寒いので私唇が紫になりますって話になって、寒いところに行くのはやめようと。人工の降雪マシンがあるので、東京で雪を降らせました。そこは合成じゃなくってちゃんとやりたいって思って。スタッフさん二人が左右から凄く重いマシンを振って、ずっと雪を降らせてくれてて、なんかほんともうごめんなさいって思いながら撮影していました。でもすごくいい感じの、あっ雪っていう、自然な感じで雪のシーンが撮れました。これはファンの皆さんに喜んでもらえるんじゃないかなと思います。
1年前に録音したシングルの衣装をまた使うと思っていなかったので、実はあれ全部私服なのですが、ほぼ1年越しに「Eternal Snow」のPVを撮るってなった時に、ちゃんと服があるかなとすごく心配になって、家のクローゼットを荒らして探しました。あった、手袋あった!とか言いながら(笑)。一応ちゃんと一式見つかったのでジャケットのイメージのままでPV撮影できました。

--あらためてアルバム全体のラインナップを見てどうですか。

ここ最近、ずっとアルバムを作っていましたね。他社さんでもアルバムのオファーいただいたりとか、5pb.さんではファンタズムもそうですし、ドリパでもアルバムが出しましたし、ほかの方のところでもアルバム出したりしましたし、“アルバム年”っていうか、それくらいいっぱい曲が集まっての、この時期というか。

--形に成りだしたという。

それだけ長いこと同じ方々たちと一緒に成長しつつ、1曲だけで終わりとかじゃなくて、アルバムになってしまうくらい、いろんな方と一緒にお仕事できているんだなって思うと、本当に素敵なことだと思います。あらためて曲数の多さだったり、リリースの多さだったりを振り返って、凄い事だなと思いましたね。

--最後にファンのみなさんにメッセージを。

5pb.さんは曲に関して信頼しているところが多いので、どちらかというと私が作詞している曲が少ない、制作の段階でそこまで関わっているものは少ないのですが、5pb.さんという音楽のカラーに榊原のボーカルが参加したコラボというものが詰まっているので、昔からのファンの方はあらためてこの曲順で聴いていただいて、楽しんでいただけるものだと思います。ここ最近私を知った方もこのアルバムで5pb.さんと榊原の音をすごく楽しめる1枚になっていると思います。新旧どちらのファンも楽しめる内容になっていますので、是非ともよろしくお願いします。

--ありがとうございました。

(取材協力:5pb.)

5pb.「You・I」特設サイト
http://5pb.jp/records/sp/youi/

 

カテゴリ : ニューリリース | タグ : アニメ(CD)

掲載: 2010年01月17日 11:00

更新: 2010年04月20日 18:15