『レコード・コレクターズ』、リマスター盤が発売されたポール・マッカートニーを特集
『レコード・コレクターズ2011年8月号』
【特集】 ポール・マッカートニー
ポール・マッカートニーのソロ・アルバムの“デラックス・エディション”シリーズの第2弾がいよいよリリースになります。今回は『マッカートニー』(1970年)と『マッカートニーII』(1980年)の2枚。奇しくも10年の歳月をおいて発表されたこの2枚はビートルズとウィングスという二つのバンドが活動を休止した後に発表されましたが、2枚ともポールほぼ一人のワンマン・レコーディングという共通項もあります。アルバム自体の評価は定まっていないところもありますが、代表的な名曲も含む興味深い作品なのは間違いありません。『マッカートニーII』の発売前に起こった来日中止事件、カンボジア難民救済コンサートなど、アルバムの背景にも光を当てた特集です。
■ ビートルズ/ウィングスという大きな存在から離れて見つめたものとは?(和久井光司)
■ 『ポール・マッカートニー』『マッカートニーII』全曲ガイド+スーパー・デラックス・エディション紹介
『ポール・マッカートニー』全曲ガイド(宇田和弘)
『同 スーパー・デラックス・エディション』(宇田和弘)
『マッカートニーII』全曲ガイド(サエキけんぞう)
『同 スーパー・デラックス・エディション』(サエキけんぞう)
■ 他人の高い技術よりも自らの脳内妄想を選択した“宅録”の世界(片寄明人)
■ 1980年、ウィングス来日中止の経緯(速水丈)
■ NYでの9年間を交えて描いた映画『ジョン・レノン, ニューヨーク』(速水丈)
■ カンボジア難民救済コンサート(赤岩和美)
【特集】 パブリック・イメージ・リミテッド
■ パンクから脱皮しロックの解体をさらに推し進めた革新的グループ(大鷹俊一)
■ オリジナル・アルバム(大鷹俊一)
□ ウィルコ・ジョンソン
インタヴュー~Dr.フィールグッドの伝記映画DVD化を機に振り返る伝説のバンドの真実(行川和彦)
□ <朝日のあたる家>を訪ねて
全米レコード・コレクターズ年次総会 in New Orleans(藤岡靖洋)
□ ケイト・ブッシュ
最新作は、89/93年作からセレクト&リワークした2011年型サウンド!(石川真一)
□ クイーン 1977~1982
ブラック・ミュージックに接近した中期アルバムの<リミテッド・エディション>がリリース(舩曳将仁)
□ ナイル・ロジャース
インタヴュー~“フランス人を気取ってみる”ことで生み出されたシック・サウンドの秘密(林剛)
□ 浅川マキ
音楽性の幅が広がった80年代の活動を伝えるリイシュー第2弾(小山守)
□ ミシェル・ルグラン
映画音楽の巨匠の新作、未音盤化曲を集めた作品集などがリリース(濱田高志)
□ ザ・ファッグス
NYアングラ・シーン草創期に生まれたカルト・バンドの代表作が紙ジャケ化(阿部広野)
□ ザ・ヴィーナス
ノスタルジックなロックンロール歌謡バンドの全169曲+貴重映像を集大成(鈴木啓之)
□ ドゥービー・ブラザーズ
解散前の苦悩と悦楽を映し出した『フェアウェル・ライヴ』(安斎明定)
REGULAR CONTENTS
◆リイシュー・アルバム・ガイド
国内外でリリースされた幅広いジャンルの旧音源コンピレーションや再発アルバム、映像作品をくわしく紹介。音楽そのものはもちろん、リマスターやパッケージの出来にまでこだわって、豊富な知識をもつ執筆陣が徹底チェックします
*今月のリリース情報…紙ジャケット、生産限定盤などの予定も可能な限りお伝えします
*ニュー・アルバム・ピックアップ…ヴェテランの新作から注目の新人まで、編集部が選んだおすすめの新録アルバム
◆インフォ・ステーション……ニュース、書評、コンサート情報など
◆[連載]ビートルズ来日学(宮永正隆)/サンフランシスコ滞在日記(渡辺真也)/ブリティッシュ・ロックの肖像(富岡秀次)/洋楽マン列伝(篠崎弘)/American Rock Lyric Landscape~ロックの歌詞から見えてくるアメリカの風景(ジョージ・カックル)/大鷹俊一のレコード・コレクター紳士録/ブラウン管の向こうの音楽職人たち(濱田高志)/ちょっと一服(コモエスタ八重樫)/ウィ・ヒア・ニュー・サウンズ(武田昭彦)/赤岩和美の海外盤DVD&Blu-rayロック映像情報/ジャズ~ポピュラー・ヴォーカル新作案内(高田敬三)/Legendary LIVE in U.K.(写真=イアン・ディクソン)
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