ジャコ・パストリアス アーリー・イヤーズ・レコーディングス第3弾
ジャコの真実のジャズ・ルーツを聴きたいなら、それはまさにここにある!
このレコーディングは特別なものだ。アイラ・サリヴァンのバンドにいたジャコの初期のジャズ・ルーツが示された、きわめてレアなレコーディングのひとつだからだ。ジャコの燃えるような若き日のレコーディングに光り輝いている。(プロデューサー:ボブ・ボビング)
ジャコ・パストリアスのデビュー前を紐解く、アーリー・イヤーズ・レコーディングス・シリーズの第3弾『グリーン・ライト』。
生涯最初のバンドである“ウッド・チャック”(1969年) を収めた第1弾、“トミー・ストランド&アッパー・バンド”(1971年)との演奏を収めた第2弾は、ジャコのR&B的な演奏を聴ける記録であり、ジャコの原点の演奏として貴重な記録になっていますが、本作では、完全ジャズ的なアプローチをしたジャコの姿を記録。1972年、ウエイン・コクラン&C.C.ライダースの時代を経て、驚異的なベース・テクニックに磨きをかけた後、音楽性の飛躍を遂げた1973年、アイラ・サリヴァン・クインテットに所属していた時期の、ジャコの初期のジャズ・ルーツを記録。
エレクトリック化するマイルス、チックのリターン・トゥ・フォーエヴァー、マクラフリンのマハビシュヌ・オーケストラ、そして、ザヴィヌル、ショーターが結成したウエザー・リポート。新たな時代を迎えた1970年代初頭のジャズの舞台を饒舌に語る本作。このジャコが参加した、アイラ・サリヴァン・クインテットは、それらに匹敵する存在感なのです!
リーダーのアイラ・サリヴァンの元に、ギターには、バークリー時代のパット・メセニーの師匠であるジョー・ディオリオ、キーボードには、ハンコックの弟子的存在であるアレックス・ダーキ(『ジャコ・パストリアスの肖像』において、「コンティニューム」を弾いているのがダーキ)、そして脅威のテクニックのジャコ。
世紀の大発見と言える壮大でストーリー性にも富んだ「バリー・デ・ニーナ」は、1973年における超プログレッシブな演奏であり、「ラス・オラス」の最初期のレコーディングも収録。その演奏の世界は、当時のウエザー・リポートへの意識も大きく覗かせるもの!
この作品から1年後の1974年、ジャコはジョー・ザヴィヌルに渡す「コンティニューム」のデモ・テープを録音をすることになるわけですが、その音楽的原点が本作にあると言っていいのでは?
この進化し、深化するテクニックと、世界観!1973年のジャコが裏ウエザー的サウンドを並走して創っていたという歴史的衝撃事実。この時代の音が明らかになるというのは大げさでなく、事件!ジャズの歴史の裏舞台を明かす1枚です。
ジャコの初期音源集『アーリー・イヤーズ・レコーディングス』が遂に国内盤化!
、充実の解説書付き!パット・メセニー、マーカス・ミラー、ウィル・リーといったアーティストのコメント訳や、関係者の証言、そして、各曲の詳細解説も充実。バンドの背景や、音楽的な解説も詳細に読むことができます。
アーリー・イヤーズ・レコーディングス・シリーズ第1、2弾はこちら
ジャコの未発表音源CD&ベース・フィギュア付き!ワーナー期の6枚組BOXが発売決定!
生誕60周年を記念した日本企画として、ワーナー時代の5作品の2011年最新リマスター音源に未発表音源集を加えた6枚組CD、さらにジャコ仕様のフェンダー・ジャズ・ベースのフィギュアも付いた貴重コレクターズ・ボックス!
Disc6『The Jaco Solo Tracks』(未発表音源集)には、ピーター・アースキンが所蔵するジャコの貴重な未発表ソロ・パフォーマンス音源を、アースキン・プロデュースのもとに1枚のディスクに収録。ウェザー・リポート時代のライヴでのソロ・パフォーマンスや、『バースデイ・コンサート』に収録されなかった演奏等、貴重な音源が満載です!
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