カシオペア・クィンテット~ジェズアルド:マドリガーレ全集(全6枚組)
イタリアのブラック・プリンス。ジェズアルドのマドリガーレ全集!
ヴェノーサ公、コンツァ伯という由緒ある地位を授けられたイタリアの貴族であると同時に、“マドリガーレ”によって作曲家としての名声も確立したカルロ・ジェズアルド(1566-1613)。不貞を働いた妻マリアに刺客を差し向け殺害するなど冷酷で血塗られた一面を抱え、“貴族”、“作曲家”、“殺人者”という様々な顔を持ったミステリアスな音楽家である。
“作曲家”としてのジェズアルドの代名詞でもある“マドリガーレ”の特徴は、大胆な半音階進行と不協和音、複雑なリズム、歌詞の中に数多く現れる“愛”や“死”、“苦しみ”、“悲しみ”といったキーワード。同時代の数ある“マドリガーレ”の中でも異彩を放つ“ブラック・プリンス”ジェズアルドの作品は、その数奇な人生とともに再び注目を集めている。
カシオペア・クィンテットは、オランダの名門ハーグ王立音楽院で研鑽を積んだオランダ、ポルトガル、イスラエル出身の5人の声楽家たちによって結成された多国籍のヴォーカル・アンサンブル。16世紀~17世紀音楽の演奏や、同時代の忘れられた音楽の発掘に大きな情熱を注いでおり、小編成ならではの絶妙なバランスや一体感、繊細でストレートなハーモニーが高い評価を受けている。
【曲目】
マドリガーレ集 第1巻(1594)
マドリガーレ集 第2巻(1594)
マドリガーレ集 第3巻(1596)
マドリガーレ集 第4巻(1596)
マドリガーレ集 第5巻(1611)
マドリガーレ集 第6巻(1611)
【演奏】
カシオペア・クィンテット
オルランダ・ヴェレス・イシドロ(ソプラノ)、マチルダ・カストロ(ソプラノ)、
ノア・フレンケル(アルト)、ヤン=ヴィレム・シャーフスマ(テノール)、
ティド・ヴィセール(バス)
ヨーゼフ・W.シュレジンガー(カウンターテナー)
ルイーザ・タヴァレス(メゾ・ソプラノ)
マルコ・ファン・デ・クルンダート(テノール)
【録音】
2003年-2008年 オランダ
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