ラジオゾンデとしても活躍中、津田貴司による音響写真集

風の匂いは　遠く近く　旅の記憶を運んでくれる
その輪郭を　音で　ていねいに象ってゆく
かぎりなく気配に近い　静謐な音響写真集

このアルバムは、津田貴司が2001年頃から試みてきた「音風景から心象を抽出する」手法の集大成ともいえる作品。八重山諸島、檜原村や天川村などで旅のスケッチとして録音した波音や虫の音、風の音を基に、電子変調したり、音風景にそって演奏したりした楽曲を収録。

今回の『風の輪郭』というタイトルで作品にまとめるにあたり、既発曲の楽曲も全て本作をリリースするstarnetにて、Taguchiの無指向性スピーカーを使って再録音し、再構成している。

前作『湿度計』と青木隼人＋津田貴司によるプロジェクト＝ラジオゾンデの作品