ベックのプロデュースによるスティーヴン・マルクマス新作
ペイヴメントの再結成~ツアーによって、ここ数年間、活動休止状態だったスティーヴン・マルクマス&ザ・ジックス。その通算第5作、『ミラー・トラフィック』がついに完成した。ペイヴメントでデビューしてからおよそ22年となるスティーヴン・マルクマス。彼は本作で、音楽、リリックともに、今なお進化し続けていることを証明している。さりげない職人技や、驚くほど独創的なギターはもちろん、鋭いウィットもこれ見よがしにひけらかしたりはしていない。だが、かつてないほどにマルクマスの技術の粋が詰まっている。かねてウワサされていた通り、プロデュースはベック。アルバム・オブ・ジ・イヤー候補と言っていいだろう。