オーボエ界のスターとして長く君臨した宮本文昭の指揮者デビューCD盤!
『ザ・デビュー!』~宮本文昭&シエナ・ウインド・オーケストラ
絢爛・官能・昇華...指揮者・宮本文昭、堂々のデビュー
まさに手に汗握り、心ふるえるブラスの一大絵巻!
オーボエ界のスターアーティストとして長く君臨した宮本文昭の指揮者デビューCD盤! 率いるのはプロのブラスオーケストラとして屈指の実力と人気を誇るシエナ・ウインド・オーケストラ、まさに「ザ・デビュー!」の名にふさわしい垂涎の1枚である。収録曲は言わずと知れたブラス人気曲ばかり。シエナ・ウインド・オーケストラから紡ぎだされる極上のカンタービレ、パッション溢れるブリリアンテは、まさに宮本&シエナならでは絶品のマリアージュ。ブラスアンサンブル、ここに極まれり!
DSDレコーディング SACDハイブリッド盤
企画制作:ソニー・ミュージックダイレクト
販売:ミューズエンターテインメント
【曲目】
スラヴァ!(作曲:L.バーンスタイン/編曲:C.グランドマン)
「キャンディード」序曲(作曲:L.バーンスタイン/編曲:C.グランドマン)
アルメニアン・ダンス パートI(作曲:A.リード)
シンフォニック・ダンス~「ウエスト・サイド・ストーリー」より(作曲:L.バーンスタイン/編曲:P.ラヴェンダー)
吹奏楽のための第1組曲(作曲:G.ホルスト/校訂:C.マシューズ)
威風堂々 第1番(作曲:E.エルガー/編曲:飯島俊成)
【演奏】
宮本文昭(指揮)、シエナ・ウインド・オーケストラ
≪ライナーノーツより≫
百戦錬磨のプロ同士による初タッグ!
いうまでもなく、オーケストラは、指揮者によって響きや色彩感が変わる。1990年代後半、N響は、それまでのドイツ系に対し、初めて、フランス音楽を得意とするスイス人指揮者シャルル・デュトワを迎え、音色を一変させた。
吹奏楽も同じだ。今や人気絶頂のシエナ・ウインド・オーケストラにとって、宮本文昭とは、今回が初めてのタッグだった。シエナにとって、宮本が今までの指揮者とちがっていたのは、彼が5年ほど前まで「管楽器(オーボエ)奏者」だったことだ。吹奏楽は管楽器を主体とする編成である。まさに指揮者と演奏者が同じジャンルのプロフェッショナル同士というわけだ。
たとえば、本盤中の「威風堂々」」第1番、トリオ(中間部)をお聴きいただきたい。実にゆったりとしたテンポで、じっくり演奏されている。スピード感あふれる演奏を得意とするシエナとしては、珍しい響きだ(アマチュア・バンドだったら、すぐに息切れし、破綻するテンポである)。どうも宮本は、自らが管楽器奏者だからこそ、どこまで引っ張れるかを十分心得ているようだ。その意味で、今回の初タッグは、コラボでありながら、百戦錬磨のプロ同士が、腕試しを楽しんでいるような面も感じられるのだ。
宮本文昭が、このような、ベーシック名曲を指揮したことに、驚いた吹奏楽ファンも多いのではないだろうか。果たして、どのような響きが展開するのか……さあ、宮本&シエナの新しい世界を、さっそく聴いてみようではないか。
≪アーティスト・プロフィール≫
【宮本文昭(指揮者)】
1949年東京生まれ。18才でドイツにオーボエ留学し、フランクフルト放送交響楽団、ケルン放送交響楽団、サイトウ・キネン・オーケストラなどの首席オーボエ奏者を歴任し、超絶的技巧をもつ世界的名手、ソリストとして高い評価を得てきた。惜しまれながらも2007年3月31日、オーボエ奏者として40年の演奏活動にピリオドを打つ。
現在は、指揮者として、サイトウ・キネン・オーケストラをはじめ、数々のオーケストラを指揮し、2012年4月からは東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団初代音楽監督に就任する予定。
自らプロデュースするオーケストラMAP'Sでも指揮活動をしている。
ラジオ・パーソナリティや執筆、講演活動などにも取り組んでいる。東京音楽大学教授として、後進の指導にもあたっている。
【シエナ・ウインド・オーケストラ】
1990年に結成されたプロフェッショナルのウインド・オーケストラ。現在、文京シビックホールを拠点に演奏活動をしており、定期演奏会のほか音楽鑑賞教室等の青少年育成事業等への出演、また各アンサンブルユニットによるコンサートや管楽器クリニック等を積極的に展開しており、国内吹奏楽愛好家の先頭に立つフラッグシップオーケストラとして高い人気を誇っている。
2002年より佐渡裕を首席指揮者に擁し、金聖響をはじめとする世界トップレベルの実力派指揮者を客演に迎えている。最近ではNHK「スタジオパークからこんにちは」「クラシック倶楽部」やテレビ朝日系列「題名のない音楽会」等に出演するなど、各メディアからも注目される存在となっている。また、2010年10月から東京都文京区と事業提携を結び、地域や教育機関と密着した活動も積極的に展開している。2010年度第21回吹奏楽アカデミー賞を受賞。