宮川彬良&大阪市音楽団~『欲望という名の電車[A STREETCAR NAMED DESIRE]』
宮川彬良&大阪市音楽団~『欲望という名の電車[A STREETCAR NAMED DESIRE]』
アキラさんの楽しいトークを含むライブ感満載の2枚組ライヴ
大阪市音楽団アーティスティック・ディレクターでもある宮川彬良はバレエやダンスといった“踊り”に対して大変深い思い入れがあり、前回共演の「ウェストサイド物語~シンフォニック・ダンス」(FOCD-9461)でも素晴らしい名演を生みました。
前半では“宮川彬良の音楽塾~リロイ・アンダソン勉強会”と題してリロイ・アンダソンの音楽を大阪市音楽団のサウンドとアキラさんの楽しいトークを含め収録。このコーナーを聴くととても幸福で少しだけ賢くなった自分に気づくことでしょう。
そしてご存知、組曲「宇宙戦艦ヤマト」、東日本大震災義援金プロジェクトとしてこの曲の楽譜の売り上げと作曲者の印税全額が全日本吹奏楽連盟を通じて被災地に寄付されたことから改めて吹奏楽ファンに大人気の曲となりました。
タイトル曲「欲望という名の電車」の原作は、テネシー・ウィリアムズ作の戯曲で、アメリカ・ニューオリンズが舞台ですが、これを日本の大正時代に置き換え、脚本化し、創作舞踊劇場にて上演した際に宮川彬良氏が音楽を担当しました。この舞台は日本舞踊だったのです。そして2011年の1月にはこの創作舞踊のパリ公演を大成功させています。その音楽をこの演奏会のために編曲した最新作で、吹奏楽版は世界初演。日本舞踊と吹奏楽、ここでも宮川彬良の新たな試みが如何なく発揮されています。
さらにこの日のアンコールとして演奏された、踊りをテーマにした「シャル・ウィ・ダンス?」と日本人の心にしっかり浸透した旋律を基にした「ファイブ・サックス・コンチェルト」、楽しい2つの作品を収録しています。
【曲目】
Disc-1
[1] バレエ音楽「白鳥の湖」から 序奏~情景〈第1幕〉:チャイコフスキー 作曲/淀 彰 編曲
[2]-[10] ~宮川彬良の音楽塾~“リロイ・アンダソン勉強会”(トーク:宮川彬良)
トランペット吹きの休日、タイプライター、トランペット吹きの子守歌、シンコペーテッド・クロック、ホーム・ストレッチ
[11]-[14] 組曲「宇宙戦艦ヤマト」:宮川 泰 作曲 / 宮川彬良 編曲 I. 序曲 II. 宇宙戦艦ヤマト III. 出撃 IV. 大いなる愛
Disc-2
[1]-[8] バレエ音楽「欲望という名の電車」から: 宮川彬良 作曲 / 宮川彬良 編曲 I.鏡~病院 II.街 III.孤独 IV. 博奕 V.少年 VI.愛欲 VII.迷宮 VIII.幻
[9] シャル・ウィ・ダンス?:R.ロジャース 作曲 / 宮川彬良 編曲
[10] ファイブ・サックス・コンチェルト〈見上げてごらん夜の星を〉:いずみたく、リロイ・アンダソン 作曲 / 宮川彬良 編曲
【演奏】
宮川彬良(指揮)、大阪市音楽団
【録音】
2011年11月4日、ザ・シンフォニーホール;ライヴ録音