アイスランドの室内電子管弦楽=キラキラ新作
アイスランド・シーンの中心であるシガー・ロスやムームといった人気バンドをデビュー前から陰日向で支え、レーベル兼ファクトリーであるキッチン・モータースを主催してきたキラキラ。現在の”氷の国”シーン盛況の立役者のひとりが彼女だが、ミュージシャンとしても広く知られ、2008年夏に2ndアルバム『アワー・マップ・トゥ・ザ・モンスター・オリンピックス』をリリース。同年にムームのドラマー、サムリ、さらにブラス担当のエイキを始め、ライスボーイ・スリープス(シガー・ロス、ヨンシーとのユニット)の活動で知られるアレックスを含む5人のバンド編成での初めての日本公演も盛況だった。
1st『Skotta』の再発を挟んで、ついに待望の新作がついに完成。その内容は架空のサントラをイメージさせる、壮大なサウンドスケープが印象的な大作に仕上がっている。特にコントラバスとトランペットを大胆にフィーチャーし、室内電子管弦楽とも言える独特の世界観を作り出しているのが印象的。時にドローンのように漂い、時にダブのように激しく揺さぶるそのレイヤー&スケープは、自由自在かつ奔放。さらに本作には全9曲、それぞれの曲をテーマに制作された映像作品が準備されており、CDの中に封入されたフリー・ダウンロード・クーポンでダウンロードできる特典付き。見て聴いて楽しめる渾身のアルバムに仕上がった。日本先行、紙ジャケット仕様。
カテゴリ : ニューリリース | タグ : UK/US INDIE
掲載: 2012年05月16日 11:34