ヨーロッパで活躍中の注目のピアニスト、弓張美季が“HMF”から世界デビュー
ヨーロッパで活躍するピアニスト、弓張美季(ゆみはり・みき)がハルモニアムンディ・フランス・レーベルから世界デビュー!
シューマンのドラマティックな出だしで響かせる硬質な和音から、流れるような展開部の繊細な色彩を帯びた音色など、冒頭から弓張の魅力満載。オーケストラとピアノの親密な対話が聴きものの第2楽章では、アルミンク率いるベルリン・ドイツ響の室内楽的なサウンドの好サポートを得て、甘い平和がじんわりと広がります。フィナーレの華やかなエンディングは天晴れ!弓張の未来への希望が広がるようです。シューマンの詩情に溢れた幻想小曲集でも、幻想的で息の長い歌で聴かせる「夕べに」に始まり、ほとばしるような「飛翔」、小気味よいユーモアに満ちた「夢のもつれ」など、一曲一曲が宝石のような輝きを放っています。
弓張美季は神戸生まれ。幼少時に家族とともにフランクフルトに移り、オペラハウスなどに囲まれた豊かな音楽環境の中、ドイツでピアノの研鑽を積みました。スタインウェイ・コンクールで第1位を獲得。また、ドイツ青少年コンクールで第2位を受賞し、その演奏のもようはドイツ全土で放送されました。その後、英国でメニューイン音楽院、ニューヨークでジュリアード音楽院やマネス音楽院に学び、1998年にはカーネギー・ホールでリサイタルを開催。ロシアでも、日本人として初めてロシア国立エルミタージュ劇場で演奏、サンクトペテルブルク音楽院でも学んでいます。2004年以降、活動拠点をウィーンにおき、ヨーロッパ各地で演奏活動を行っています。
【曲目】
シューマン:
(1)ピアノ協奏曲 イ短調 op.54
(2)幻想小曲集 op.12
【演奏】
弓張美季(ピアノ)
クリスティアン・アルミンク(指揮)、ベルリン・ドイツ交響楽団
【録音】
(1)2011年3月10日
(2)2011年8月14日