アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノ~A.M.ボノンチーニ:作品集
アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノ
レゾナンツェン古楽祭でも話題のA.M.ボノンチーニの宗教作品集
世界初録音のミサ・コンチェルタータを含む希少盤!
naiveレーベルではお馴染み、アレッサンドリーニ&コンチェルト・イタリアーノの大御所コンビの最新盤。2012年1月、レゾナンツェン古楽祭に沸く真冬のウィーン・コンツェルトハウスに一際熱き話題を提供したボノンチーニのミサ・コンチェルタータとスターバト・マーテルが、早くもアルバムとしてリリース!
A.M.ボノンチーニ(1677~1726)はモデナ(ボローニャやフェッラーラ近くの都市)の音楽一家に生まれました。父は作曲家でヴァイオリニストであるジョヴァンニ・マリア・ボノンチーニ。兄は同じく作曲家でチェリストであるジョヴァンニ・バッティスタ・ボノンチーニでした。若い頃からローマとボローニャの2都市で活躍したのち、1705~13年まではウィーンで宮廷のカペルマイスターとして勤務。13年にモデナに戻ってからは、エステ家に仕え、オペラ作品や様々なパトロンのための宗教的作品を作っていました。ボノンチーニだけを取り上げることだけでも希少なうえ、声のミサ・コンチェルタータは本アルバムが世界初録音!この作品は今までに一度も出版されないままで、この2012年1月の演奏まで、公の場で演奏されることもない幻の作品でした。ハ短調のスターバト・マーテルも、既にヴェラルディやコセンディヤクなどの録音で知られているとはいえ、その数は決して多くはなく、やはり希少であることに変わりはありません。
ボノンチーニの音楽は、対位法を駆使し堅固に組み上げられたアンサンブルとイタリア・バロックならではの技巧的な装飾にあふれる煌びやかなアリアが絶品。ソリストたちの重唱部分では会話のごとく密に絡み合うアンサンブルが美しく、合唱部分では1つの壮大な音響世界を生み出すような一体感のある極上のハーモニーを味わえます。ミラネージ、ミンガルド、ジョルダーニといったアレッサンドリーニと共演深い名手たちのソロも聴き所。コンチェルト・イタリアーノの演奏は今回も抜群で、柔らかくも清澄なハーモニーがソリストの歌声を優しく支えます。古楽器の暖かな音色と共に、優しく包み込まれような荘厳さに静かに聴き入る1枚です。
【曲目】
アントニオ・マリア・ボノンチーニ(1677-1726):
(1)5声のミサ・コンチェルタータ ト短調~独唱、合唱、弦楽器と通奏低音のための(世界初録音)
(2)4声のスターバト・マーテル ハ短調~独唱、合唱、弦楽器と通奏低音のための
【演奏】
シルヴィア・フリガート(S)
ラッファエッラ・ミラネージ(S)
アンドレア・アリヴァベーネ(C-T)
エレーナ・ビスキュオーラ(A)
サラ・ミンガルド(A)
ヴァレリオ・コンタルド(T)
ラッファエレ・ジョルダーニ(T)
サルヴォ・ヴィターレ(Bs
リナルド・アレッサンドリーニ(指揮)、コンチェルト・イタリアーノ
【録音】
2012年1月、ウィーン・コンツェルトハウス(ライヴ)