インディの新境地を開拓するルーディ・ザイガドロ2作目

 

ポスト・ダブステップ、チルウェイヴ、インディ・ダンス、アンビエント、そしてジュークまで流動し続ける最先端のモードを巧みに切り取りながら躍進する〈Planet Mu〉より、またまたフレッシュな一枚が到着。

すでにレーベルの顔として注目されるルーディ・ザイガドロの2枚目となる本作は、ベルリン移住後に触発されたクラシックや東欧音楽といった古典音楽の手法や音色を取り入れ、ピアノを主体としたアコースティックなインストルメンテーションにより、楽曲の情景と作家性が増し、前作のダブステップ的なプロダクションも残しつつ、シンセ、ボコーダー、エフェクト、カットアップ、ピッチ・ベントを駆使した多彩な展開、 フォーキーな秋らしく落ち着きのあるしっとりした趣きがありながら一筋縄ではいかない変化球、2012年の“R&B”な空気感もある、エレガントで洗練された唯一無二の作品に仕上がっている。

 

 

 

【BIO】

UKのグラズゴー出身、 本名Rudi Zygadlo ( ルーディ・ザイガドロ) 。James Blake 以降のポスト・ダブステップ以前に、一早くダブステップをソング・ライティングに取り入れた同レーベルからのデビュー作『Great Western Laymen』で話題を呼び、昨年にはLapalux、Seams、Korelss といった新進気鋭も擁する新興レーベル〈Picutres Music〉よりEP をリリース。本作の先行シングル ‘Melpomene’ はPitch Fork のBest New Track に選出され、新天地ベルリンで触発されたクラシックの影響が色濃くでた新境地を披露。同じくソロの男性アーティストSufjan Stevens やJames Blake を彷彿させるエレガントで繊細な歌声と多彩なプロダクションでポップ・ミュージックを切り開く、次世代型シンガー・ソングライターの一人。