ミスター・オワゾーとタヒチ・ボーイのミラクル・コラボ作
本作は、オワゾーの、カンタン・ドゥピューとしての映画仕事『WRONG』のサントラとして位置づけられる作品ながら、タヒチ・ボーイという(オワゾーのコラボ相手としての)意外性、二組のジョイントが織りなすサウンドのミラクルなどなど、これまでの『RUBBER』(ジャスティスのギャスパールとのコラボ)や『STEAK』(セバスチャン、セバスチャン・テリエとのコラボ)と同様に、映画抜きにしても話題沸騰間違いナシ、という注目作品!
鉄板のオワゾ・マナーはもちろんのこと、オワゾーの、時として鋭利に過ぎるド変態なプロダクションを、タヒチ・ボーイのトレードマークとも言うべき、仄かなノスタルジーを沁み込ませた、イノセントで爽やかな出音で優しく包み込んだ新機軸も最高!
タヒチ・ボーイ&ザ・パームツリー・ファミリー名義(すなわちオワゾー抜き、バンド編成)の新曲2曲(7、12)も、突出してスバラシイ!ビーチ・ボーイズなどを引き合いに出して語られたデビュー・アルバム『Good Children Go To Heaven』(2008年)以来、久しぶりに聴くことができた彼らのトラックは、パリのエスプリを注ぎ込んだ独自のビタースウィートなウェストコースト・サウンドに仕上がっており、アルバムに豊かな彩りと表情を与えています。
映画『Wrong』は、年初に米国ユタ州で行われたサンダンス映画祭で先行上映され、またしても「まっとうではない」作品としてピンスポットで大盛り上がり。本国フランスで9月からいよいよ上映開始ということで、それにあわせてのサントラ発売となります。ED BANGERからのリリースということもあり、単純にサントラとしてではなく、エレクトロ/インディーの良質なアルバム作品としてトータルで楽しむことのできるものとなっています。
アルバム収録曲“Solution”
カテゴリ : ニューリリース | タグ : UK/US INDIE
掲載: 2012年09月25日 17:59