【CSO Resound】ムーティ&シカゴ響によるヴェルディ:「オテッロ」
ムーティ&CSO、久々の新譜は「オテッロ」!気鋭の歌手陣を起用!
細部までムーティの意図が浸透した秀演!
ムーティとシカゴ交響楽団の新録音、ヴェルディの「オテッロ」です。
ムーティは2011年4月7、9、12日とシカゴ交響楽団の定期演奏会で「オテッロ」を演奏会形式で上演、さらに一同を率いて15日にはニューヨークのカーネギー・ホールでも演奏。相当力を入れていたことが分かります。ムーティはスカラ座でもザルツブルク音楽祭でも素晴らしい「オテッロ」を残していますが、これはシカゴ交響楽団という世界屈指のシンフォニー・オーケストラを起用していることで、細部まで彼の意図が浸透した出来栄えになっています。
オテッロには、2008年8月、ザルツブルク音楽祭でムーティが大抜擢したラトヴィア出身の若いテノール、アレクサンドルス・アントネンコ。3年で大きく成長した歌が聞けます。
イアーゴは、悪役バリトンを歌わせたら今これ以上の人はいないほどの個性派名バリトン、カルロ・グェルフィ。近年珍しいくらい憎々しくいやらしいイヤーゴです。
クラッシミラ・ストヤノヴァはデズデーモナが当り役で、2006年3月、東京のオペラの森公演でデズデーモナを歌ったのをご記憶の方も多いことでしょう。楚々とした声に加えドラマティックな表現力にも長けた、デズデーモナに打ってつけのソプラノ。
カッシオには、若いロッシーニ・テノールとして注目を浴びているフアン・フランシスコ・ガテル。
またロデリーゴにも、ロッシーニ・テノールとして活躍しているマイケル・スパイアズ。若く優秀な歌手を重用するムーティらしいやり方です。
【曲目】
ヴェルディ:「オテッロ」
【演奏】
リッカルド・ムーティ(指揮) シカゴ交響楽団
シカゴ交響楽合唱団(合唱指揮:デュエイン・ウルフ)
アレクサンドルス・アントネンコ(T オテッロ)
カルロ・グェルフィ(Br イアーゴ)
クラッシミラ・ストヤノヴァ(S デズデーモナ)
フアン・フランシスコ・ガテル(T カッシオ)
バルバラ・ディ・カストリ(Ms エミーリア)
マイケル・スパイアズ(T ロデリーゴ)
エリック・オウェンズ(Bs-Br ロドヴィーコ)
モンターノ(Bs パオロ・バッターリア)
デイヴィッド・ガヴァーツン(Bs 伝令)
【録音】
2011年4月、シカゴ