【追悼】作曲家、音楽評論家の諸井誠氏、逝去
日本の作曲界の重鎮、諸井誠氏が、9月2日、間質性肺炎のため亡くなられました。
享年82歳でした。心よりご冥福をお祈りいたします。
諸井誠氏は、東京都出身[1930年12月17日~2013年9月2日]で、作曲家、諸井三郎の二男。
東京音楽学校(現東京芸大)で池内友次郎に師事。
十二音技法、ミュージック・コンクレートなどの新技法を早い時期に実践、日本初の本格的な電子音楽に挑んだ作曲家の一人。また、尺八など邦楽器を大胆に使用、独自の作風で高い評価を確立しました。
<作品>
二つの「協奏交響曲」、尺八のための「竹籟(ちくらい)五章」、「ピアノのためのαとβ」、7つのヴァリエーション(黛敏郎との共作)、「赤い繭」、「くさびら」など
※ピアノ協奏曲第1番…70年、ベルリン・フィル定期演奏会で、ヨーロッパ初演(ピアノ…園田高弘)
音楽評論も手掛け、「レコード芸術」誌における月評、NHKのクラシック音楽番組への出演でも親しまれました。
サントリーホール顧問、「彩の国さいたま芸術劇場」初代館長。
1995年、紫綬褒章。