【ORFEO D'OR】フルトヴェングラー、唯一のヴェルディ:「オテッロ」
フルトヴェングラー唯一のヴェルディ
ザルツブルク音楽祭での「オテッロ」
フルトヴェングラーがザルツブルク音楽祭で指揮した「オテッロ」の録音がORFEO D'OR から復活です。フルトヴェングラーは1910年代、マンハイム国民劇場時代には様々なオペラを指揮していましたが、ヴェルディのオペラは「アイーダ」と「オテッロ」しか指揮したことがなかったそうです。それから三十数年経って、なんとザルツブルク音楽祭での「オテッロ」。当時はザルツブルク音楽祭でヴェルディを上演すること自体が異例で、様々な意味で貴重な録音です。歌手はかなり豪華です。タイトルロールは、当時極めつけのオテッロだったラモン・ヴィナイ。トスカニーニの録音で歌い、METやスカラ座でも歌っただけに、役作りは完璧。デズデーモナは、クロアチア出身でウィーンで活躍したソプラノ、カルラ・マルティニス(本名ドラジカ・マルティニス)。イヤーゴは、ウィーンの名バリトン、パウル・シェフラー。さらにカッシオにアントン・デルモータ、ロドヴィーコにヨーゼフ・グラインドルと、ウィーン国立歌劇場で活躍した錚々たるメンバーが揃っています。
※今回のCD化について
「EMI」他のレーベルからもCD化された有名な音源ですが、
本盤に関しては、「Aufname der Sendergruppe Rot-Weiss-Rot
Privatkopie aus dem Furtwaengler-Archiv Claerens」
「ロート・ヴァイス・ロート放送の録音で、クラランのフルトヴェングラー・アーカイヴ
からのプライヴェート・コピー」との情報です。
【曲目】
ヴェルディ:「オテッロ」
【演奏】
ラモン・ヴィナイ(T オテッロ)
カルラ・マルティニス(S デズデーモナ)
パウル・シェフラー(Br イヤーゴ)
ジークリンデ・ワーグナー(Ms エミーリア)
アントン・デルモータ(T カッシオ)
アウグスト・ヤレッシュ(T ロデリーゴ)
ヨーゼフ・グラインドル(Bs ロドヴィーコ)
ゲオルク・モンティ(Bs モンターノ)
フランツ・ビーアバッハ(Bs 伝令)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
【録音】
1951年8月7日、旧祝祭劇場