ジャズ・ファン注目の若きピアニスト、グレゴリー・プリヴァ新作
ジャズ・ファン注目のピアニスト、デビュー作ながら『Ki Kote』が話題をさらったマルティニーク生まれのグレゴリー・プリヴァ、待望のセカンド・アルバム『Tales of Cyparis』。
グレゴリーは、フランス領マルティニーク島生まれの若きジャズ・ピアニスト。カリブ諸島の伝統的打楽器KAを用い、渦巻くようなリズム、歌声が緊張感のある劇的な展開を演出し力強く情熱感あふれる美しいピアノタッチは、ミシェル・ペトルチアーニを彷彿とし恍惚感に浸らせる。
本作では、1902年に大噴火を起こし当時の県庁所在地だったサン・ピエールの住民3万人が死亡、町は壊滅したという西インド諸島のウィンドワード諸島に属するマルティニーク島の活火山=プレー山の噴火の際に、独房に監禁され生存者となった黒人囚人オーギュスト・シパリの伝統を壮大かつ豊かな感性で表情豊かに物語ります。
ジョビーが歌えば大地が震え、笑えば空が震えると称されるクレオール詩人ジョビー・ベルナベが参加。また鬼気迫るプレイが絶妙な世界を演出するフランスを代表する現代ジャズ・ギタリスト、マヌ・コジャの演奏は、とてもアクセントになっています。瑞々しい感性に満ちた熱気あふれる演奏、美しくアイデンティティに満ちた豹変する現代ジャズの潮流に乗るピアニスト、注目のセカンド・アルバムです。