ミシェル・オークレールの名盤 バッハ:ヴァイオリン・ソナタ集(オルガン伴奏)復活
フランスが生んだ女流ヴァイオリニスト、ミシェル・オークレール。左手の故障のため30歳代で現役を引退したために録音に恵まれなかったヴァイオリニストですが、当復刻盤はオークレールが現役バリバリで演奏活動をしていたころの演奏を聴くことができます。その演奏は年齢を感じさせない、実に落ち着いた堂々たるもので、とてもその若い女性が演奏したとは信じがたいほどの演奏です。温かさを感じさせるヴァイオリンの音色に思わずうっとりとしてしまいます。ここでのもう一つの注目はオルガン界の女王マリー・クレール・アランがオルガン伴奏していることです。オークレールとの息もぴったりでオルガンの的確なレジストレーションにも好印象を受けます。(キングインターナショナル)
オークレールとアランによるバッハのソナタ全集
収録曲
J.S.バッハ:ヴァイオリン・ソナタ全6曲
(第1番 ロ短調 BWV1014,第2番 イ長調 BWV1015,第3番 ホ長調 BWV1016,
第4番 ハ短調 BWV1017,第5番 ヘ短調 BWV1018,第6番 ト長調 BWV1019)
ミシェル・オークレール(ヴァイオリン)
マリー=クレール・アラン(オルガン)
録音:1956年12月、1957年1月、モノラル
使用音源:Japanese Lexington LEXC-1026/27 LP (Sonatas No. 2 〜5)、
French Les Discophiles Français DF 209 LP (Sonatas No.1 & 6)
【ボーナストラック】
J.S.バッハ:ヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ(第1番ト長調BWV1027,第2番ニ長調BWV1028,第3番ト短調BWV1029)
ポール・ドクトール(ヴィオラ)
フェルナンド・ヴァレンティ(チェンバロ)
録音:1955年、モノラル
使用音源:U.S.A Westminster XWN 18869 Blue label LP
ローラ・ボベスコ~The Alpha recordings Vol.2
※こちらのCDのボーナストラックにはオークレールのスプリング・ソナタが入っています!
ヘンデル:ヴァイオリン・ソナタ第4番 Op.1-4
ルクレール:ソナタ ニ長調 Op.9-3
ヴェラチーニ:ヴァイオリン・ソナタ ホ短調
タルティーニ:ソナタ「捨てられたディド」
ローラ・ボベスコ(ヴァイオリン)ジャック・ジェンティ(ピアノ)
録音:1962年、使用音源:Alpha DB 177 ED 2 LP (U.K DECCA PRESSING)
【ボーナストラック】
ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第5番「春」 ヘ長調 Op.24
ミシェル・オークレール(ヴァイオリン)
ジュヌヴィエーヴ・ ジョワ(ピアノ)
録音:1957年、フランス使用音源:French Musique & Culture MC 3003 ED 1 LP
The Alpha recordingsの第2集はボベスコの最大の魅力である美音を堪能できるヘンデル、ルクレール、ヴェラチーニ、タルティーニのソナタ集。近年では演奏機会に恵まれないこれらの作品ですが、当演奏を聴けば名作であることは言うまでもなく、ボベスコのようなヴァイオリニストの個性が生きた時代の演奏者の解釈で聴くと感動せずにはいられません。ボーナストラックとして収録されているオークレールによるスプリング・ソナタも絶品。女流ヴァイオリニストの個性を楽しむことができる充実のアルバムです。
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2014年05月27日 13:00