森崎東監督の傑作『ロケーション』DVD化!
昨年、『ニワトリはハダシだ』から10年ぶりの監督作『ペコロスの母に会いに行く』の発表を機会に、反骨精神と、親しみやすいユーモアの世界が再び見直されることとなった名匠、森崎東監督。
数多い森崎作品の中でも、傑作ながら未DVD化で切望されていた作品が、1984年作品『ロケーション』。あの『生きてるうちが花なのよ、死んだらそれまでよ党宣言』の前年の製作だ。
ピンク映画(時代を感じさせる名称)のスチールカメラマンの津田一郎が書いた、現場手記『ザ・ロケーション』をベースに、カメラマンとその妻を主人公に、ピンク映画の製作にまつわる困難の数々を、一筋縄ではいかないスタッフたちや女優たちの人間模様の中で描く、人間臭く、映画愛に満ちた一作。
森崎監督と共同で、脚色に挑んだのは、『生きてるうちが花なのよ、死んだらそれまでよ党宣言』も手がけ、ジャーナリストとしても知られる近藤昭二。ドキュメンタリーのカメラマン、監督として知られる水野征樹の撮影(劇映画の撮影は、この作品のみでは?)、編集は『あらかじめ失われた恋人たちよ』『鉄輪』『竹山ひとり旅』などの近藤光雄、そして音楽は、日本を代表するジャズ・ピアニストの佐藤允彦、といった各界で活躍する職人がスタッフとして結集。
キャストは、主人公のカメラマンに西田敏行、その妻に大楠道代、そして、美保純、柄本明、加藤武、竹中直人といった、個性の強い名優たちが共演。
30年の歳月を経て、ついにDVD化となった、娯楽映画の傑作『ロケーション』をお楽しみください。
関連商品には、森崎作品のお薦めと、84年公開(いずれも、公開30周年作品)の親しみやすい娯楽邦画の傑作を。