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仏ハルモニア・ムンディの廉価シリーズ"MUSIQUE D'ABORD"2014年8月新譜10タイトル

幻のデビュー盤、待望の復活!
カフェ・ツィンマーマンのチェンバリスト、セリーヌ・フリッシュの実に新鮮なバッハ!!
HMA 1951707
J.S.バッハ:
平均律クラヴィーア曲集第2巻―前奏曲とフーガ ハ長調 BWV870
フランス組曲第5番 ト長調 BWV816
組曲 イ短調 BWV818a
トッカータ ニ長調 BWV912
イギリス組曲第3番 ト短調 BWV808
セリーヌ・フリッシュ(Cemb)
録音:1999年11月
人気古楽団体カフェ・ツィンマーマンのチェンバリストとしてお馴染みのセリーヌ・フリッシュ、実はデビュー盤はHMFの新人音楽家シリーズでの発売でした(HMN 911707 廃盤 2000年発売)。フリッシュは当時まだ20代半ば、ヴァイオリニストのパブロ・ヴァレッティと共にカフェ・ツィンマーマンを結成した直後のことでした。フランス組曲、イギリス組曲を中心としたオール・バッハのこのCDは、そのたいへんに新鮮な演奏によって一部では大いに話題になったものの、まだフリッシュが無名同然だったためほどなくして廃盤。フリッシュの名が知られるようになった頃には入手の難しい幻の名盤になっていました。今回、MUSIQUE D'ABORDで待望の復活です。
若きフリッシュのバッハは、基本的にフランス風の軽く透明感のある音色の演奏で、これはト長調の明るいフランス組曲第5番で存分に効果を発揮しています。かと思えば鮮やかな指捌きで切れ味鋭い音楽を奏でたり(BWV818aのフォル・ゲのカッコイイこと!)、弾むリズムで生き生きとした舞曲を鳴らしたり(イギリス組曲第3番のガヴォット)、思い切った攻めで瞠目させたり(トッカータのアダージョ)、などアプローチが自在で新鮮なのが大きな魅力です。もちろん曲によっては憂いや情感もたっぷり。どの曲からも若い才能の瑞々しい感性が伝わってくるバッハ集です。アンソニー・サイディ製作のハープシコードも素晴らしい音色で鳴り響いています。

ケント・ナガノ&ベルリン・ドイツ響
ブルックナー:交響曲第3番1873年第一稿!
HMA 1951817
ブルックナー:交響曲第3番
ケント・ナガノ(指揮)ベルリン・ドイツ交響楽団
録音:2003年3月
すばらしい演奏。堂々たるテンポ、あまりに美しい響きには驚かされるほど。ブルックナーにふさわしいどっしりした演奏です。終楽章の圧倒的コーダも聴きもの。まさにワーグナー交響曲というにふさわしい第一稿の貴重な名演の、うれしい復活です。(HMC 801817 廃盤)

古楽オーケストラ最高峰、フライブルク・バロック・オーケストラによるハイドン交響曲
HMA 1952029
J.ハイドン:
交響曲第80番 ニ短調Hob.I:80
ヴァイオリン協奏曲第1番 ハ長調 Hob.VIIa:1
交響曲第49番 ヘ短調 「受難」Hob.I:49
フライブルク・バロック・オーケストラ
ゴットフリート・フォン・デア・ゴルツ(指揮、Vn)
録音:2008年8月
ハイドン・イヤーを記念してハイドン・エディションに組み込まれていた名盤の復活。交響曲80番は、冒頭から、オペラの序曲を思わせる作品。名手ゴルツ率いるフライブルク・バロック・オーケストラの演奏は、強弱や表情も変幻自在、ワクワク感と激しさに満ちたものとなっています。そして録音が素晴らしい!瑞々しく響く弦の音色、ボワーンと伝わってくる木管の馬力ある音色に耳を離すことができません。ヴァイオリン協奏曲では、ゴルツのソロ・ヴァイオリンの腕の確かに思わず唸らされます。(HMX 2962029 廃盤)

不思議な色彩感。アンゲリッシュのラフマニノフ
HMA 1951547
ラフマニノフ:練習曲「音の絵」(全曲)
作品33(全8曲)
作品39(全9曲)
ニコラ・アンゲリッシュ(ピアノ)
録音:1994年11月
1970年アメリカ生まれ、その後パリに住み活躍するピアニスト、アンゲリッシュ。7歳でモーツァルトの協奏曲を公開演奏、13歳でパリ音楽院に留学、チッコリーニ、ロリオ、ベロフに師事。1989年にロベール・カサドシュ・コンクール第2位、そして1994年にジーナ・バッカウァー・コンクール優勝した頃の貴重な録音。多彩な色彩を持つ音色が特徴で、技術面も非常に高度。一風変わったラフマニフの名演がうれしい復活です。(HMN 911547 廃盤)

ラッススの「白鳥の歌」
HMA 1951483
ラッスス(1532-1594):
マドリガル「聖ペテロの涙」、モテット「Vide homo, quae pro te patior」
ヘレヴェッヘ(指揮)ヨーロッパ声楽アンサンブル
録音:1993年6月
ラッススの「聖ペテロの涙」は、7声のための20のマドリガルから成る作品集。ラッススの最後の作品・白鳥の歌であり、この作品を教皇に捧げた3週間後に亡くなりました。ヨーロッパ声楽アンサンブルはマリア・クリスティーナ・キールやペーター・コーイ、ゲルト・テュルクら最高の布陣でこのラッススの傑作を清冽に演奏しています。(HMC 901483 廃盤)

ポール・ルイスが織り上げるリストの晩年の深遠な世界
HMA 1951845
リスト:ピアノ作品集
ピアノ・ソナタ ロ短調、灰色の雲、リヒャルト・ワーグナー~ヴェネツィア、
不運、4つのピアノ小品、夢の中に、眠れぬ夜、問いと答え、悲しみのゴンドラ
ポール・ルイス(ピアノ)
録音:2003年12月
シューベルト・ツィクルスなどで注目を集めたポール・ルイス。リストの晩年の作品を集めたCDをリリースしていました。リストの深みに満ちた世界を、ポール・ルイスの清冽な音色と音楽性でたっぷりと楽しめる1枚です。(HMC 901845 廃盤)

パーセルによる鍵盤作品集
HMA 1951496
パーセル(1659-1695):ハープシコードのための8つの組曲
1. 第1番 ト長調 Z.660
2. 第2番 ト短調 Z.661
3. 第3番 ト長調 Z.662
4. 第4番 イ短調 Z.663
5. 第5番 ハ長調 Z.666
6. グラウンド ト短調 Z.D221
7. 第6番 ニ長調 Z.667
8. 第7番 ニ短調 Z.668
9. 第8番 ヘ長調 Z.669
10. 新しいグラウンド ホ短調 Z.T682
11. ホーンパイプ ホ短調 Z.T685
ケネス・ギルバート(チェンバロ/Couchet-Taskin, Anvers 1671)
録音:1993年11月
パーセルの鍵盤作品(ちょうど1枚におさまるほど遺されている)は、彼の劇場のための作品に比べてあまり知られていませんが、「イギリスのオルフェウス」とも称される天才音楽家の才を感じさせる作品ばかり。フランス、イタリア、イギリスの趣味がよいバランスでブレンドされた魅惑の作品を、巨匠ギルバートの演奏で。(HMC 901496 廃盤)

アルカンとリスト
2大ヴィルトゥオーゾ・ピアニストのチェロ作品集
HMA 1951758
アルカン:チェロとピアノの協奏的ソナタop.47
リスト:2つのエレジー/尼僧院の僧房/忘れられたロマンス/悲しみのゴンドラ
エマニュエル・ベルトラン(チェロ) パスカル・アモワイヤル(ピアノ)
録音:2001年3月11-14日パリ
アルカンとリスト、19世紀を代表するヴィルトゥオーゾ・ピアニスト2人がのこしたチェロ作品集。アルカンのソナタは、非常に深みのある規模の大きな作品。リストの作品も沈思の趣の強いもので、ヴィルトゥオーゾとして活躍していた2名の別の面を見せてくれるようです。ヨーロッパで高い人気を誇る女性チェリスト、ベルトランの渋みの効いた音色が絶品。シフラの流れをくむヴィルトゥオーゾにして、ベルトランのパートナーでもあるアモワイヤルのピアノも冴え渡っています。(HMC 901758 廃盤)

16世紀のマドリガーレの巨匠、デ・ローレの貴重な作品集
HMA 1951760
チプリアーノ・デ・ローレ(1516-1565):
1.ミサ・プラエテル・レルム・セリエム(7声のための) 
2.モテットとマドリガル集
パウル・ヴァン・ネーヴェル(指揮)ウエルガスEns.
 録音:2001年7月
チプリアーノ・デ・ローレ(1516-65)は現在のベルギーのロンセで生れましたが、後半生をイタリアで送りました。イタリア語のマドリガーレが大変有名で、モンテヴェルディらに多大な影響を与えたことが知られています。ここでは7声のミサ、さらにシャンソン、モテ、マドリガルなどを収録。どれも緻密かつ劇的な表情が印象的な作品で、ウエルガスアンサンブルの鮮烈な声のアンサンブルが、16世紀の巨匠の世界を見事に再現しています。(HMC 901760 廃盤)

コルシカ島で口頭伝承されていた
豊かな聖歌の世界
HMA 1951495
コルシカ島の聖歌~17世紀と18世紀のフランチェスコ会の写本による 
M.ペレス(指揮)アンサンブル・オルガヌム
録音:1993年11月
1994年に発売されたこの盤は、コルシカ島に伝わる聖歌という実に豊かな音楽を世界に知らしめ、人々を驚かせた1枚。これらの聖歌は教会ではもう歌われず、口頭伝承で伝えられたものでしたが、ペレスらによる丹念な調査と研究で鮮やかによみがえりました。(HMC 901495 廃盤)

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2014年07月04日 13:00