『眠れる美女』巨匠マルコ・ベロッキオ監督の問題作DVD化!
内なる狂気なる怒りを衝撃のデビュー作『ポケットの中の握り拳』で見せつけて以来、イタリア映画界の中で独自の場所を築き、現在に至る巨匠にして鬼才のマルコ・ベロッキオ監督。
マルコ・ベロッキオ監督の現時点での最新作となる2012年作品『眠れる美女』。一見、優雅で幻想的なタイトルだが、2009年にイタリアを揺るがせた、尊厳死是非の問題と向き合う3 つのドラマが交錯する社会派でもあり、極限の人間の姿が描かれた濃密な作品である。
撮影はベロッキオの前作『愛の勝利を ムッソリーニを愛した女』も担当し、自身の監督作『それは息子だった』がイタリア映画祭2013で紹介されているダニエーレ・チプリ。衣装デザインはベロッキオ作品『夜よ、こんにちは』などの他にTVシリーズ『ボルジア 欲望の系譜』なども担当しているセルジョ・バッロ、音楽は『肉体の悪魔』『サバス』『蝶の夢』などの他にタヴィアーニ兄弟の『ある貴婦人の恋』、チャン・ユアン『小さな赤い花』なども担当したカルロ・クリヴェッリ。
キャストは、尊厳死賛成か反対かに苦悩する議員ウリアーノに、新作『グレート・ビューティー/追憶のローマ』も絶賛されたトニ・セルヴィッロ、スター女優であった地位を離れ、昏睡状態の娘を見守っている女性を、異色作への精力的な出演が印象的なイザベル・ユペール、議員の娘に『ボローニャの夕暮れ』『やがて来たる者へ』のアルバ・ロルヴァケル。ちなみに彼女の妹アリーチェ・アルヴァケルは監督として活躍中で2014年作品『Le meraviglie』でカンヌ国際映画祭グランプリを受賞している。
関連商品では、ベロッキオ作品で現在流通ありの作品と、トニ・セルヴェッロ、アルバ・ロルヴァケル主演作中心に現代のイタリア映画を。