ジャン・グレミヨン監督の傑作『曳き船』がDVD化!
1928年から1957年にかけて、数々の奇跡的傑作を残し、その後、ヌーヴェル・ヴァーグの監督たちの高い評価などを経て、近年も再び、貴重な上映会の都度、多くの映画ファンが詰めかける、フランス・メロドラマの名匠、ジャン・グレミヨン。
グレミヨン作品は、多く語られるものの、かつて日本でDVD化されているものがなかった。が、この度、ジュネス企画のクラシック・シネマ館シリーズでなんと、グレミヨン作品『曳き船』がDVD化となった。
1941年作品、主演は、ジャン・ギャバンとミシェル・モルガン、マドレーヌ・ルノー。脚本はジャック・プレヴェール、ロジェ・ヴェルセルとアンドレ・カイヤット。
港町ブレストを舞台に、難破船を救った曳き船サイクロン号の船長アンドレは、謎の多い娘カトリーヌに惹かれていく。アンドレには、心臓の病をもつ妻がいた…
あまりもの映画的美しさの中に、日常の細やかな心情のドラマを描く崇高で親しみ深いジャン・グレミヨンの世界。
まずは、『曳き船』DVD化を祝い、さらなる展開を期待したい。
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