充実の国内盤ライナーノーツが凄い! ジンマン『春の祭典』初演100年記念演奏会ライヴ[1913年初稿+1967年決定稿]
第一級の『春の祭典』日本語文献と言うべき、充実の国内盤ライナー・ノーツ!
国内盤ライナー・ノーツには、ディスクに収録されたジンマンのプレコンサート・レクチャーの日本語訳、海外盤に掲載された全ての論文や解説が丁寧にわかりやすく訳出されています。そして翻訳を担当した音楽評論家の木幡一誠氏による、「1913年初稿」と「1967年決定稿」の違いを詳細に記した解説も加えられています。まさにソニー・クラシカルの国内盤ならではの充実のライナー・ノーツです! しかもCDは日本盤のみ高品位Blu-specCD2仕様。『春の祭典』ファンにとって必携のディスクと言えるでしょう。
また、この1913年の自筆譜を再現したジンマン盤と合わせ、2014年レコードアカデミー大賞を受賞した1913年の初演を再現したロト盤(ACTES SUD)、そして1913年の初演を指揮したモントゥー盤(タワーレコード・オリジナル企画盤)を聴けば、あの世紀の大スキャンダルとなった『春の祭典』の初演事情を音により体感できることでしょう。ページ下方の「関連商品」もぜひご確認いただければ幸いです。(タワーレコード)
こんなにも違うのか!初演から100年を経てその原初の姿が蘇る。
ジンマン+チューリヒ・トーンハレの最新盤は、昨年6月に行われた「春の祭典」初演100年記念演奏会のライヴ。「春の祭典」は何度も改訂されていますが、当アルバムの目玉は、作曲者が構想した最初の姿である1913年の初稿の世界初録音。チューリヒのパウル・ザッハー財団所蔵になる自筆譜を使用し、初演にかける前の作品の原初の姿を再現。「初稿はよりソフトで印象主義的」というジンマンの言葉通り、細部のオーケストレーションが異なり、演奏を繰り返していく過程でストラヴィンスキーが改訂を加えた意図がよく判ります。
同じコンサートでは、作品の最終形である1967年稿が休憩後に演奏され、さらにジンマンによるプレコンサート・レクチャーも行われており、それらすべてをCD2枚組に収録しています。ジンマンの師モントゥーは作品の初演指揮者であり、1963年の「初演50周年記念演奏会」ではジンマンがアシスタントとしてリハーサルを指揮。それゆえこの100年記念演奏会はジンマンにとって感慨深いものであり、円熟の棒が冴えわたっています。
日本盤解説書には海外盤ライナーノーツの完全翻訳のほか、木幡一誠氏による演奏論、プレコンサート・レクチャーの日本語訳を収録予定。
デイヴィッド・ジンマン
1936年ニューヨーク生まれ。オバーリン音楽院他で学び、モントゥーのアシスタントとして頭角を現わす。オランダ室内管、ロッテルダム・フィル、ボルティモア響のポストを歴任し、1995/1996年のシーズンより弦楽団の首席指揮者。多くのCD録音とともに、ヨーロッパ、合衆国、アジアへの演奏旅行を大成功に導いている。(ソニー・ミュージック)
ソニー・クラシカル・スイスによるプロモーション映像
カテゴリ : ニューリリース | タグ : プロモ(クラシック)
掲載: 2015年01月19日 12:30