エマニュエル・パユによるコンセプト・アルバム~フランス革命時代のフルート協奏曲集
パユの最新録音は、音楽史的にみても貴重な録音。このアルバムでは「フランス革命」時期に焦点をあてて発掘し録音したもので、フルートのための曲が多く書かれたバロック後期から古典派にかかる作曲家たちの作品が収録されています。フランス宮廷のため、また、革命戦争後の1795年に設立されたパリ音楽院においても続いていたフルート作品のなかから、エマニュエル・パユが「もっとも革新的で、美しいメロディをもつ作品」として選曲された4曲。今回バックを務めているのは、著名な古楽器アンサンブル「イル・ジャルディーノ・アルモニコ」の創設者でもあるアントニーニと、じっくり時間をかけてベートーヴェン交響曲全集を録音中のバーゼル室内管弦楽団との共演です。古楽器、モダン楽器両方を演奏するバーゼル室内管弦楽団ですが、この演奏でも折衷的な楽器を使用し、パユの表現と作風の変遷にも柔軟に対応し、見事なピリオド流儀が詰め込まれた面白さを感じることができるはずです。
エマニュエル・パユ/ フランス革命時代のフルート協奏曲集
【収録曲目】
ドヴィエンヌ:フルート協奏曲第7番ホ短調
ジアネッラ:フルート協奏曲第1番ニ短調
グルック:フルート協奏曲ト長調Op.4
プレイエル:フルート協奏曲ハ長調B.106
【演奏】
エマニュエル・パユ(フルート)
ジョヴァンニ・アントニーニ(指揮)
バーゼル室内管弦楽団
【録音】
2014年7月17~19日、スイス、ランドガストホフ・リーエン
(デジタル:セッション)
カテゴリ : ニューリリース
掲載: 2015年01月30日 16:30