『激ロック』スペシャルコーナー【3月レコメンドアイテム】
ZEBRAHEAD / 『Greatest Hits』
GENRE:POP PUNK, MIXTURE
エッジの効いたポップ・センスとユーモアの集大成!シマウマ軍団の結成20周年を記念したベスト盤に“あのオオカミ”も参戦!
日本人にも馴染み深いシマウマ頭たちもいよいよ20年選手に。その節目に発表されるこのベスト盤は、全9作のアルバムから厳選された人気曲を収録。先代ヴォーカルJustinが歌っていた初期の3作分は、今回Mattyバージョンで新たに再録。ミスやノイズまでオリジナルに忠実に再現することで、ミクスチャー全盛期だった当時のラウドロックのエッセンスや初期独特のグルーヴ感などを損なうことなく、今の彼らのパフォーマンスで違和感なくその歴史をたどることができる。
山本 真由【ライター】推薦
THE ANSWER / 『Raise A Little Hell』
GENRE:HARDROCK, MODERN ROCK
北アイルランド出身のロックンロール・バンド、THE ANSWERが前作より約1年半ぶり、通算5枚目となるオリジナル・フル・アルバムをリリース!
本当にこのバンドはぶれない。彼らの音楽には、自分たちの愛する音楽への尊敬の念や追求、自分たちの音楽を疑わない気持ちという、ピュアそのものともいえるフレッシュな感情が止まない。コーラス・ワークはQUEEN的な華やかさがあり、ギター・ロック的アプローチのTrack.9、フォーキーなTrack.4などのミディアム・ナンバーも趣きがある。作品を完成させるごとにエネルギッシュ且つ自由にロックンロールを楽しむ彼らに、枯渇という言葉は存在しないだろう。
沖 さやこ【ライター】推薦
A SKYLIT DRIVE / 『Rise: Ascension』
GENRE:SCREEMO, ACOUSTIC
スクリーモの新世代を代表するA SKYLIT DRIVEが放つアコースティック・アルバム!
ひと皮剥けたバンドの姿をアピールした4作目のアルバム『Rise』を丸ごとアコースティックに再構築することに挑戦した理由は曲の出来に自信があったからということに尽きると思う。しかし、メロディの美しさを改めて印象づけながらストリングスやシンセも使ったドラマチックなアレンジからは明らかに単なるアコースティック化にとどまらないバンドの意欲がうかがえ、“昇天”というサブ・タイトルも納得。バンドが持つダイナミックな魅力をまた違った形で楽しむことができる1枚だ。
山口 智男【ライター】推薦
DIAMONDS TO DUST / 『Faith Through Trials』
GENRE:POST HARDCORE, ELECTRO
ポスト・ハードコアの進化系!ポップとハードを繋ぐ7人の職人、DIAMONDS TO DUSTのデビュー作が日本リリース!
すべての楽曲において作詞作曲を手掛けるBarry Elliott(Gt)の溢れんばかりの音楽への情熱と才能を感じる同作。ポスト・ハードコアを軸に、イージーコアのポップなノリも、メタリックでテクニカルなギター・パートも盛り込み、引き出しの多さに驚かされる。のびのびとしたメロディに乗せた男女混声ヴォーカルと、激しいスクリーム・パートの対比、そして層の厚いコーラス・ワークと、人の声そのものを楽器のように自在にアレンジしている点にも強く惹かれる。
山本 真由【ライター】推薦
MIDIAN / 『Bring Me The Darkness』
GENRE:MELODIC DEATH METAL
韓国産メロディック・デス・メタル MIDIAN、内なる闇の叫びを聴け!
地の底から湧き上がるようなグロウル、怒濤のアグレッションを擁したメロデス・サウンドを基調とし、ピアノやストリングスなどのシンフォニック・サウンド、オーケストレーションを効果的に導入、楽曲のスケールの大きさや組み立てもしっかりとしており、他の勢いだけのバンドとは一線を画している。特に、ツイン・ギターによるメロディアスな泣きのユニゾン・プレイは、叙情派メロデス・リスナーならば必聴。GYZEのRyoji参加によるギター・ソロも本作の聴きどころ。
藤崎 実【ライター】推薦
GHOST CRIES / 『Melum Primus』
GENRE:MELODIC DEATH METAL, SYMPHONIC DEATH METAL
グロウルからクリーン・パートまで自在に操る実力派女性ヴォーカリストを擁するGHOST CRIES、圧巻の1stフル・アルバム!
Track.1の入りから鬼気迫るグロウルを放ち、ただ者ではないオーラを撒き散らすGHOST CRIESの1stフル・アルバムは圧巻のひと言だ。アグレッシヴでブルータルなサウンドにシンフォニックなキーボードを重ね、雰囲気十分のバンド・サウンドの上で、Cocoのヴォーカルが自在にそのスタイルを変えながら聴く者の心を捉えていく。クリーン・パートでは妖艶に歌い上げるそのスタイルは、すでにひとつの完成形を示していると言っても過言ではない。
米沢 彰【ライター】推薦
TEAR OUT THE HEART / 『Dead, Everywhere』
GENRE:SCREEMO, POST HARDCORE
2012年にVictory Recordsとレーベル契約を果たしたアメリカの5人組、TEAR OUT THE HEARTの2ndアルバム!
冒頭こそ強靭な音が重なるリフや機械的なアタック音、歪みの強いシャウトなどから生粋のポスト・ハードコア・サウンドを感じるが、そこで完結しないところがバンド最大の魅力だろう。サビのメロディが入った瞬間それまでのダークな印象は一転し、グッとエモーショナルに聴かせるクリーン・ヴォーカルが前に出る。そしてその二面性は、どちらもが凄まじい存在感を放つのだから恐れ入る。まずは彼らの持ち味が十二分に表れたMV曲「I've Got Secrets」を聴いてみて欲しい。
小林 詩央里【ライター】推薦
【激ロック】
ラウドミュージックに特化したフリーマガジン、ポータルサイトの運営、そして国内外のバンドを招聘してのライブイベント、13年間続くROCK DJパーティーの企画、運営を行っている。さらには渋谷宇田川町に位置する「Music Bar ROCKAHOLIC」と同じく宇田川町にあるロックファッション・ショップ&通販サイト「GEKIROCK CLOTHING」の運営など、クロスメディアを超えたクロスカルチャー展開をシーンに仕掛けるラウドミュージック専門のクリエイティブ集団である。
タグ : ハードロック/ヘヴィメタル(HR/HM) PUNK/EMO
掲載: 2015年03月24日 14:51