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ベルリン古楽アカデミーによる輝かしい“水上の音楽”リリース

ベルリン古楽アカデミー~ヘンデル:水上の音楽

名人集団ベルリン古楽アカデミーの新盤はヘンデルの“水上の音楽”。1717年7月17日にロンドンのテムズ河を舞台に行われた豪華絢爛な川遊びのお祭り用に、ヘンデルが書いた豪華な本作品を、ベルリン古楽アカデミーがこれまた卓越したアンサンブルで煌びやかに鳴り響かせています。“水上の音楽”は独奏楽器(ホルン、トランペット、フルート)と合奏による合奏協奏曲の様式で書かれており、管楽器がソリスティックに活躍し、明るく華やかな雰囲気を演出します。実際にジョージ1世は演奏にいたく感動し、約1時間のこの曲を計3回演奏させ、50人の楽士に対するギャラが150ポンドかかったという話まで残っており、音楽も観客も非常に盛り上がった上演だったことがうかがえます。“水上の音楽”はヘンデルの作品としては珍しく自筆譜が残っておらず、どのような曲順で演奏されていたか長らく謎に包まれており、様々な版(レートリッヒ版、クリュザンダー版、ハーティ版、ハレ版など)が存在します。曲の成立を踏まえてヘ長調、ニ長調、ト長調の3つの組曲を主流として演奏されています。ベルリン古楽アカデミーは、各人のもつ名人芸と一糸乱れぬ精緻なアンサンブル、そして鋭敏なリズム感と絶妙なバランス感覚を駆使して、“水上の音楽”に生命感を与え作品のもつイベント性をよい一層演出し、色彩豊かな演奏を繰り広げています。
(キングインターナショナル)

ベルリン古楽アカデミー

~ベルリン古楽アカデミー~
1982年、東ベルリンでさまざまなオーケストラの若い団員たちによって結成された古楽アンサンブル。国家(旧東ドイツ)の援助を受けずに本物の演奏を目指すという活動は、当初あまり活発とはいえなかった。しかし84年のベルリン・コンツェルトハウスでの演奏会以来、西ドイツでも注目されるようになる。87年に最初のCDをリリース、94年にハルモニア・ムンディと専属契約を結び、多くのアルバムを発表。いずれも高い評価を得てきた。(音楽出版社)

【曲目】
ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル:水上の音楽
第1組曲 ヘ長調 HWV348(10曲)
第2組曲 ニ長調 HWV349(5曲)
第3組曲 ト長調 HWV350(6曲)
【演奏】
ベルリン古楽アカデミー
ゲオルク・カールヴァイト(音楽監督)
【録音】
2015年11月5日

カテゴリ : ニューリリース

掲載: 2016年01月27日 15:00