注目アイテム詳細

『チャンプ』サントラCD化記念、サントラ名盤セレクション

チャンプ

ついにデイヴ・グルーシンの感動の名作サントラ『チャンプ』がCD化、合わせて、グルーシンとウィリー・ネルソンの歌によって構成される名作『出逢い』もCD化。

これを機会に、サントラ・ファンに愛され続けている盤のうち、現在CD入手可能なものをご紹介。

 

デイヴ・グルーシン『チャンプ』

『ロミオとジュリエット』『ブラザー・サン、シスター・ムーン』の名匠、フランコ・ゼフィレッリが79年に発表した、こちらは親子の愛情を見せて涙を誘ったヒット作。マーヴィン・ハムリッシュ&キャロル・ベイヤー・セイガー作の主題歌「イフ・ユー・リメンバー・ミー」がまずストレートに感動を誘う名曲。スコアは、デイヴ・グルーシンのハートウォーム・サウンドで、優しいナンバーから、アップテンポのライト・フュージョンまで、コンテンポラリーな作り。ドラマを知る人間は、優しいメロディを聴けば聞くほど涙腺が刺激されるピュアな名盤。

 

キース・エマーソン『ナイトホークス』

プログレ・ロック界を代表するキーボーディストで、2016年3月に他界したキース・エマーソンが担当したサントラのうち、唯一無二のドライヴ感でファンの多い、アクション・スコアの名作。独自の捜査方法で事件を追うスタローン扮する捜査官と、凶悪なテロリストの追跡劇を、壮大でスピーディなエマーソンのサウンドが盛り上げる。

 

ベイジル・ポルドゥリス『スターシップ・トゥルーパーズ』

ファンの間では語り継がれる快作・怪作となったスペース・ウォー・ムービーのサウンドトラック。まさに勇壮なオーケストラといえば、これ、といわんばかりのキャッチーなメロディを伴った豪快なスコア、そして、時に士気をあげるかのようなサウンド。迫力ある闘魂系スコアをお探しの方には迷わずおすすめの名作。

 

ジョン・カーペンター&アラン・ハワース『ゴーストハンターズ』

『遊星からの物体X』『スターマン』と、前作2作は巨匠に音楽を依頼したカーペンター映画が、カーペンター自身の 音楽で、というスタイルに復活した、コメディ風味のホラー・アドベンチャー。サンフランシスコのチャイナタウンを舞台にした、彼女を伝説のゴーストにさらわれた男の戦い。もちろん、ダークなカーペンター・シンセ・サウンドだが、あえて派手なアクション・ビートや、アジア風味勘違いメロディや、バラエティに富む。いわば、カーペンターのベンベンサウンドの中でも最もポップな一作。いかにも80年代ポップを意識した (カジャグーグーとかフロック・オブ・シーガルズとか、そのあたり風) かっこつけがダサ楽しい主題歌、クープ・ドゥ・ヴィルによる 「ビッグ・トラブル・イン・リトル・ チャイナ」ももちろん収録。

 

ジェリー・ゴールドスミス『パウダー』

後に、サラ・ブライトマンが、この作品のテーマ・メロディに歌詞をつけ「No One Like You」として歌ったため、広く知られるようになった、異色のゴールドスミス作品。『ジーパーズ・クリーパーズ』で知られるファンタスティック系カルト監督ヴィクター・サルヴァが創造した、ホラーではなくハートウォーム色濃いファンタジー。超能力を持ち、パウダー・スノーのような白い肌を持った少年が、世界と心を触れ合わせていく。ダイナミックなアドベンチャー・スコアで人気の巨匠ジェリー・ゴールドスミスが、人間ドラマ色濃い異色作に多く関わった90年代の作品中、ゴールドスミス・ファンからの支持も多い傑作。あまりにも美しいメロディを聴かせる一面と、ここぞというシーンで聴かせる、爆発力の強いオーケストラ・サウンドの両面を楽しめる。

 

黛敏郎『東京オリンピック』

本作の後に世界的超大作『天地創造』の音楽も依頼される黛敏郎による、日本における世界的一大イベントの記録映画のサントラ。復興する東京を客観的に見つめたような導入から、ビッグバンドジャズ、思索的なオーケストラ・サウンド他、決して「スポーツの祭典のBGM的勇ましさではない様々なアプローチのナンバーの数々。まるでショートショート集のように楽曲のイメージは、曲ごとに確立されていて、さながら黛映画音楽的ライブラリーの様相。じっくり楽しめるオーケストラ・スコアの短編集。

 

エルマー・バーンスタイン『大脱走』

問答無用、男の冒険映画の傑作中の傑作ともいうべき、連合軍捕虜の大量脱走劇を描くハラハラドキドキのアクション・スペクタクル。親しみやすく勇ましいテーマメロディ、流麗なメロディを奏でつつ重厚かつ軽やかでもある人間臭いバーンスタインのオーケストラ・サウンド。

 

ヘンリー・マンシーニ『おかしなおかしな大泥棒』

頭脳明晰なコンピューター・エンジニアが突如、泥棒に 転職!? 華やかなスターたちがおしゃれにスマートに 繰り広げる楽しいクライム・コメディ。マンシーニのサウンド。ちょっとハードボイルド・テイスト入って甘くなくてそこが楽しいテーマ、マンシーニの数あるスウィート・メロディの中でも 白眉の名曲「ローラのテーマ」ほか、まさに70年代のしゃれたイージーリスニング・サントラの趣いっぱいにお届けする一作。ちょっと辛口もあるところが、ラロ・シフリン・ファンあたりにもおすすめ。

 

※スマートフォンでご利用のお客様は「続きをPC表示で見る」よりお進みいただくと、〈関連商品〉にてタイトル一覧をご確認いただけます。


タグ : 映画音楽 映画

掲載: 2016年05月17日 17:13