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ムーディーマン、セオ・パリッシュ・ファンは必聴!マックス・グレーフ&グレン・アストロ

Max Graef_Glenn Astro

 

ムーディーマンによるキャリア初のオフィシャルMIX CD『DJ-KICKS』の大ヒットや、2015年のロメアー、セヴン・デイヴィスJrの登場で盛り上がるハウス・リヴァイヴァルの流れを象徴するように、〈Ninja Tune〉がまたしてもシーン驚愕の一枚を投下。

〈L.I.E.S.〉〈Lobster Theramin〉〈1080P〉など次世代の若手プロデューサーが台頭するシーンの中でもファンクやジャズ、ヒップホップに精通し、その知識を見事にプロダクションに反映しているのが若干23歳の天才マックス・グレーフとグレン・アストロである。デンマーク発著名レーベル〈Tartelet〉や〈Box Aus Hol〉、ブラント・バウアー・フリック主宰〈The Gym〉、〈Space Hardware〉そして〈WotNot Music〉らハウス・シーンきってのレーベルからリリースを重ね、彼らが主宰する〈Money $ex〉は絶好調南ロンドン発〈22a〉や〈Rhythm Section International〉にも通ずるエクレクティックなスタイルで人気を博している。

そして〈Ninja Tune〉からコンビとして待望のファースト・アルバムをリリース。ダスティでアコースティックな空気感の中構築されるファンクネス漲るグルーヴは、ブラック・ミュージックとしてのハウスを再定義する程の完成度を誇る。

「ありきたりな素材は使わず、今までにないダンス・レコードを作りたかった。これはコンセプト・アルバムのようなもので、先にトラックリストがあり、それに当てはまるように楽曲を制作していった。曲ごとに方向性とサウンドのリストがあって、一曲づつ制作していったんだ。ほとんどリアルに録音されたものでサンプルではないよ。ハーモニー、テーマ、コード進行には特に配慮したね」

とマックスが語るのも納得な一本筋の通った世界観と挑戦的な音使いが本作の特徴である。クラブ・シーンのトレンド・セッターとして絶対的な地位を確立している〈Ninja Tune〉が、新たな才能として世に送り出した二人組によるデビュー作にして大傑作の誕生である。

 

 

タグ : クラブ/テクノ

掲載: 2016年05月24日 17:37